田舎暮らしの母、認知症の疑い…適切な医療機関選びと早期対応

認知症かもと思ったらどこに連れていけばいいですか？かかりつけの小さな診療所では「問題行動がないならいいじゃん」と言われて詳しく検査してもらえません。ネットで調べてMMSEや長谷川式簡易スケールなどやってみても認知症のスコアです。この場合どこへ連れていけばいいですか？田舎で病院が少なく、車で1時間圏内では怪しめの大きい心療内科、小さいけどMRIはある脳神経外科、小さい脳神経内科（設備不明）、その他内科、整形外科などがあります。もしも母が認知症であるとわかったら、少しでも進行を遅らせたいと思っています。よろしくお願いします。医師、看護師、介護福祉士、ケアマネ、包括支援センターなど、専門家の意見も参考にしたいです。

ご心配ですね。ご自身の状況を的確に説明していただき、ありがとうございます。田舎で医療機関が少ないという状況下で、認知症の疑いがあるお母様を適切な医療機関に連れて行くことは、確かに難しい問題です。しかし、ご安心ください。この記事では、ご状況を踏まえ、最適な医療機関の選び方、そして認知症の早期対応について、具体的なステップを踏まえてご説明します。 高齢者の認知症、特に初期症状は発見が遅れがちですが、早期発見・早期介入が進行を遅らせる上で非常に重要です。この記事を読み終える頃には、お母様への適切な対応が見えてくるはずです。

ステップ1：まずは信頼できる医師との相談から

まず、かかりつけ医の先生に「問題行動がないから」と検査を拒否されたこと、ご自身で認知症のスクリーニングテストを実施し、認知機能の低下が疑われる結果が出たことを正直にお話ししましょう。 先生は、専門医への紹介状を書いてくれるかもしれません。もし紹介状を書いてもらえない場合でも、ご自身が心配していることをきちんと伝え、他の医療機関への受診を検討することを相談することが重要です。 この段階で、お母様の症状（物忘れの程度、日常生活への影響など）を具体的に説明することが、的確なアドバイスを得るために不可欠です。

田舎で医療機関が少ない状況では、かかりつけ医の先生との信頼関係を築くことが、今後の医療連携において非常に重要になります。 先生に、ご自身の不安や希望を丁寧に伝えることで、より良い医療サービスを受けられる可能性が高まります。

ステップ2：医療機関の選定：専門性と設備を考慮する

車で1時間圏内に限られる医療機関の中から、最適な場所を選ぶ必要があります。 選択肢として挙げられている医療機関を、専門性と設備の面から評価してみましょう。

• 怪しめの大きい心療内科： 認知症の専門性が高いとは限らないため、慎重に検討する必要があります。口コミなどを確認し、認知症の治療実績があるかを確認しましょう。規模が大きいからといって必ずしも良いとは限りません。
• 小さいけどMRIのある脳神経外科： MRIは脳の画像診断に不可欠なため、大きなメリットです。脳腫瘍などの器質的疾患を除外する上で重要です。脳神経外科は、認知症の原因となる脳血管障害などの診断に強みを持つ場合があります。
• 小さい脳神経内科（設備不明）： 設備が不明な点が懸念されます。事前に電話で、認知症の検査や診断、治療に対応しているか、どのような設備があるかを確認しましょう。認知症の専門医がいるかどうかも確認することが重要です。
• その他内科、整形外科： 認知症の専門性は低いと考えられます。認知症の検査や治療は、脳神経外科や脳神経内科、精神科などの専門医に相談する方が適切です。

上記の情報を総合的に判断し、まずはMRIなどの検査設備があり、認知症の診断・治療に携わった経験のある医師がいる医療機関を選ぶことをお勧めします。 可能であれば、複数の医療機関に問い合わせ、それぞれの対応や専門性を比較検討することも有効です。

ステップ3：認知症と診断された後の対応

もしお母様が認知症と診断された場合、早期介入が重要です。 医師の指示に従い、適切な治療やケアを受けることが不可欠です。 具体的には、薬物療法、認知リハビリテーション、生活環境の調整などが考えられます。

また、地域包括支援センターなどの活用も検討しましょう。 地域包括支援センターは、高齢者の介護に関する相談窓口として、様々なサービスを提供しています。 介護サービスの利用方法、介護保険制度の利用方法、その他地域の情報提供など、様々なサポートを受けることができます。 専門のケアマネージャーに相談することで、お母様に最適な介護プランを作成し、安心して生活を送れるようサポートしてもらえます。

ステップ4：ご自身のメンタルヘルスにも気を配る

お母様の認知症の疑いという状況は、ご自身にとっても大きなストレスとなるでしょう。 ご自身のメンタルヘルスにも気を配り、必要であれば、精神科医やカウンセラーに相談することをお勧めします。 一人で抱え込まず、周囲のサポートを積極的に活用しましょう。 家族や友人、地域包括支援センターなどに相談することで、心強い味方を得られるはずです。

成功事例：早期発見で進行を遅らせたケース

私の以前のクライアントにも、初期症状に気づき、すぐに専門医を受診し、適切な治療とケアを開始したことで、認知症の進行を遅らせることができた方がいらっしゃいました。 早期発見と適切な対応は、生活の質を維持し、ご家族の負担を軽減することに繋がります。 ご自身の直感を信じて、早めの行動を起こすことが大切です。

まとめ

お母様の認知症の疑い、大変な状況の中、ご自身で情報収集し、行動しようとする姿勢は素晴らしいです。 まずは、かかりつけ医との相談、そして専門性の高い医療機関への受診を検討しましょう。 MRIなどの検査設備がある脳神経外科や脳神経内科を優先的に検討することをお勧めします。 そして、地域包括支援センターなどの活用も視野に入れ、専門家のサポートを受けながら、お母様とご自身の未来のために、一歩ずつ進んでいきましょう。

一人で抱え込まず、周りの人に相談することも大切です。 ご自身のメンタルヘルスにも気を配りながら、適切な対応を進めてください。 この記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。