【介護職×転職】アルツハイマーの妻を持つ72歳男性の転職と介護問題解決への道標

妻がアルツハイマーで、時々外に出て近所の方に二度程連れ帰ってもらいました。私は夜勤で午前3時頃帰ります。玄関に鍵をかけて、行きます。訪問介護の方も帰る時施錠していただいてます。妻は内側から鍵を開けてしまうので、仕方なく新たに玄関の外から鍵をつけて内側から開かないよう鍵屋に相談し、社協のミドルマネージャにも伝えました。1)虐待になるダメ2)火事の時逃げられません。但し家族の方が施錠するのは良いと思います。訪問介護の方に外から施錠させるのはダメ、責任問題になります。施設に入れたらどうか、今悩んでます。戸建て住んでいます。夫婦二人で子供なし、午後私72歳妻83歳。

72歳で夜勤の仕事をしながら、アルツハイマーの妻83歳を介護されているご状況、大変お辛いですね。このQ&Aでは、ご自身の健康と妻の安全を両立させるための具体的な解決策を、転職という視点も含めてご提案します。単に「施設に入れたらどうか」という選択肢だけでなく、ご夫婦の状況に合わせた現実的な解決策を、転職の可能性も含めて多角的に検討していきましょう。

１．現状の課題とリスクの明確化

まず、現状の課題を整理してみましょう。夜勤の仕事で疲労が蓄積し、妻の介護と両立することが困難になっていること、妻が徘徊してしまうリスク、そして、玄関の施錠方法に関する安全性と法的責任の問題が挙げられます。

• 疲労による健康リスク：夜勤による睡眠不足は、ご自身の健康を著しく損ないます。心身ともに疲弊し、介護の質の低下や、重大な健康問題につながる可能性があります。
• 妻の徘徊による危険性：徘徊は、交通事故や転倒などの危険性を伴います。ご本人の安全確保が最優先課題です。
• 玄関施錠問題：訪問介護の方への施錠依頼は、責任問題に発展する可能性があります。ご自身が行う施錠も、火災時の避難経路確保という観点から、再検討が必要です。

これらの課題は、単独で解決するには限界があります。複数の問題が複雑に絡み合っているため、総合的な解決策を検討する必要があります。そこで、転職という選択肢も視野に入れて、具体的な解決策を提案します。

２．転職による解決策：日勤へのシフトと収入確保

現状の夜勤の仕事から、日勤中心の仕事への転職を検討することをお勧めします。これは、妻の介護と仕事の両立を可能にするための最も現実的な解決策の一つです。

• 日勤への転職メリット：
  • 十分な睡眠時間が確保でき、健康状態の改善が期待できます。
  • 日中に妻の介護に専念できる時間が増えます。
  • 精神的な負担が軽減され、介護の質が向上します。
• 転職活動のポイント：
  • 体力的な負担が少ない仕事を選ぶ：年齢を考慮し、体力的に無理のない仕事を選びましょう。事務職や軽作業など、比較的体力負担の少ない仕事がおすすめです。
  • 柔軟な勤務体系の仕事を探す：急な介護が必要になった場合にも対応できるよう、時短勤務やフレックスタイム制などを導入している企業を探しましょう。介護休暇制度が充実している企業もおすすめです。
  • 近場の仕事を選ぶ：通勤時間を短縮することで、介護と仕事の両立が容易になります。自宅から通える範囲の仕事を探しましょう。

転職活動は、ハローワークや転職サイトなどを活用しましょう。また、キャリアカウンセラーに相談することで、自分に合った仕事探しをサポートしてもらえます。特に、高齢者の転職に精通した専門家に相談することをお勧めします。

３．介護サービスの活用と見直し

転職と並行して、介護サービスの充実も重要です。

• 訪問介護の見直し：現状の訪問介護サービスの内容を見直し、妻の状況に合わせた適切なサービス内容に変更できないか検討しましょう。例えば、徘徊防止のための見守りサービスの追加や、夜間の訪問介護サービスの利用などを検討するのも良いでしょう。
• デイサービスの利用：デイサービスを利用することで、日中に妻を預けることができ、ご自身の介護負担を軽減できます。また、妻の社会参加の機会となり、認知症の症状の進行を遅らせる効果も期待できます。
• ショートステイの活用：短期的な介護施設への入所（ショートステイ）を利用することで、ご自身の休息時間や、緊急時の対応が可能になります。

これらのサービスは、地域包括支援センターなどに相談することで、適切なサービスを紹介してもらえます。

４．玄関の施錠方法の改善

玄関の施錠方法については、安全性を確保しつつ、火災時の避難を妨げない方法を検討する必要があります。

• 補助錠の設置：内側から開けられない補助錠の設置を検討しましょう。ただし、火災時に容易に脱出できるよう、簡単に外せるタイプの補助錠を選ぶことが重要です。
• 非常口の設置：火災時に容易に脱出できるよう、窓などに非常口を設置することも検討しましょう。
• 住宅改修：必要に応じて、住宅改修を行い、安全性を高めることも検討しましょう。例えば、手すりの設置や段差の解消などです。

これらの改善策は、専門業者に相談することで、適切なアドバイスを受けることができます。

５．施設入所の検討

最終的には、妻の状況やご自身の体力、経済状況などを総合的に考慮し、介護施設への入所も検討する必要があります。施設の種類も様々ですので、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、ご自身にとって最適な施設を選びましょう。

６．専門家への相談

ここまで様々な解決策を提案してきましたが、ご自身の状況に最適な解決策を見つけるためには、専門家のアドバイスを受けることが不可欠です。介護相談窓口や、社会福祉協議会、ケアマネージャーなどに相談し、具体的な支援策を検討しましょう。

特に、転職活動については、キャリアカウンセラーに相談することで、ご自身のスキルや経験を活かした転職活動のサポートを受けることができます。高齢者の転職に特化した専門家もいますので、積極的に活用することをお勧めします。

７．まとめ

アルツハイマーの妻を介護しながら夜勤の仕事を続けることは、ご自身の健康を著しく損なう可能性があります。日勤への転職、介護サービスの活用、玄関の施錠方法の改善、そして必要であれば施設入所など、複数の選択肢を総合的に検討し、ご自身と妻にとって最適な解決策を見つけることが重要です。まずは、地域包括支援センターやケアマネージャー、キャリアカウンセラーなどに相談し、具体的な支援策を検討することをお勧めします。