70代のご両親が食べない…在宅介護をしながらできる栄養サポート完全ガイド

この記事では、ご両親の食欲不振に悩むあなたに向けて、在宅介護をしながらできる栄養サポートについて、具体的な方法と役立つ情報をまとめました。70代のご両親の食欲不振は、栄養不足による健康悪化や、介護の負担増加につながる可能性があります。この記事を読めば、ご両親の健康を守りながら、あなた自身の負担を軽減するためのヒントが得られるでしょう。

異常に痩せた両親の栄養補給についてお伺いします。

おはようございます。

両親が食べてくれません。両方とも145ｃｍくらいと小柄ですが、母親が３２kg～33ｋｇ、父親が33ｋｇ？位です。父親はもっと痩せているかもしれません。年は７８歳と７９歳です。父は認知症にて要介護2、自宅で老々介護、私は娘で帰省には４時間以上かかります。認知症はそれほどすすんでなく、在宅で介護できてます。

先日４日間帰省しておりましたが、母は食べられないけどそれなり朝昼夜は少しだけでも食べてました。父はゼリープリンアイスクリームは食べるがごはんおかずはまったくというほど食べていませんでした。 水分はとってます。

ディサービスの食事のみ８割位食べているようです。

６０歳を超えたころから、二人とも痩せの傾向ではありましたが、今年は暑さも関係しているのか食欲減退が顕著です。

母親は病院に行かせました。血液検査はしました、本日胃カメラ検査です。

病院で栄養補助食品の処方は可能なのでしょうか？またネットなどで入手できる手軽な栄養食品を教えてください。

メイバランスのゼリーは購入しまして、今二人摂取しています。

よろしくお願いします。補足ありがとうございます。母はまだまし、胃が小さくすぐおなかがいっぱいになって食べられないと申します。定期健診ではいつも異常なしなんです。それでも少しでも朝昼晩口にしてます。

父は深刻で食材をどう調理しようと食べないと思います。ディサービスで食べられている理由はよく分かりませんが、残すことも多いがまったく食べないことはないと職員さんが申します。家でなにを出さそうとも口にしないので、本当か？疑うほどです。

目次

• はじめに：ご両親の食欲不振、何から始める？
• チェックリスト：ご両親の食欲不振の原因を探る
• チェックリスト：食事環境を見直す
• チェックリスト：食べやすい食事の工夫
• チェックリスト：おすすめの栄養補助食品
• 医療機関との連携：専門家のアドバイスを得る
• 介護保険サービスの活用：負担を軽減する
• メンタルケア：ご両親とあなたの心の健康
• よくある質問
• まとめ：諦めずに、できることから始めましょう

はじめに：ご両親の食欲不振、何から始める？

70代のご両親の食欲不振は、多くのご家族にとって深刻な悩みです。特に、在宅介護をしながら、仕事や家事もこなすあなたにとっては、心身ともに大きな負担となっていることでしょう。まずは、ご両親の現状を把握し、原因を探ることから始めましょう。そして、できることから一つずつ改善していくことが大切です。

この記事では、ご両親の食欲不振の原因を多角的に分析し、具体的な対策を提案します。食事環境の見直し、食べやすい食事の工夫、栄養補助食品の活用、医療機関との連携、介護保険サービスの活用、そしてご両親とあなたのメンタルケアまで、包括的にサポートします。

チェックリスト：ご両親の食欲不振の原因を探る

食欲不振の原因は、身体的なものから精神的なものまで、多岐にわたります。まずは、以下のチェックリストで、ご両親の状況を詳しく確認してみましょう。

• 身体的な原因
  • □ 咀嚼・嚥下能力の低下：食べ物を噛むこと、飲み込むことが難しい。
  • □ 消化機能の低下：胃腸の働きが悪く、消化不良を起こしやすい。
  • □ 味覚の変化：味覚が鈍くなり、食事が美味しく感じられない。
  • □ 病気や薬の影響：病気や服用している薬の副作用で食欲が低下する。
  • □ 身体的な痛み：関節痛や持病による痛みで食欲がなくなる。
• 精神的な原因
  • □ 認知症：食事の重要性を理解できない、食べ方を忘れてしまう。
  • □ うつ病：気分が落ち込み、食欲がなくなる。
  • □ 孤独感：一人で食事をすることが多く、寂しさを感じる。
  • □ ストレス：介護疲れや人間関係のストレスで食欲がなくなる。
• 環境的な原因
  • □ 食事の準備：食事の準備が負担になっている。
  • □ 食事の場所：食事をする場所が快適でない。
  • □ 食事の時間：食事の時間が不規則である。
  • □ 食事の内容：食事の内容が単調で、飽きやすい。

このチェックリストの結果をもとに、ご両親の食欲不振の原因を特定し、それぞれの原因に応じた対策を講じることが重要です。例えば、咀嚼・嚥下能力が低下している場合は、刻み食やミキサー食を検討する、消化機能が低下している場合は、消化の良い食材を選ぶといった対策が考えられます。

チェックリスト：食事環境を見直す

食事環境は、食欲に大きく影響します。ご両親が快適に食事を楽しめるように、以下の点をチェックしてみましょう。

• 食事の場所
  • □ 明るく、清潔で、換気の良い場所で食事をしているか。
  • □ テレビやラジオの音量が大きすぎないか。
  • □ 食事に集中できる環境か。
• 食事の時間
  • □ 規則正しい時間に食事をしているか。
  • □ 食事の間隔が適切か（3食きちんととれているか）。
  • □ 就寝前に食事をしていないか。
• 食事の準備
  • □ 食材の準備は負担になっていないか。
  • □ 調理方法に工夫はあるか（食べやすいように刻む、柔らかく煮るなど）。
  • □ 食事の盛り付けは綺麗か。
• 食事のサポート
  • □ 食事の介助は適切に行われているか（姿勢、声かけなど）。
  • □ 食事中に話しかけたり、食事を楽しめるような工夫をしているか。
  • □ 食事の記録をつけているか（食べたもの、量、時間など）。

食事環境を整えることは、食欲を刺激し、食事の満足度を高めるために非常に重要です。例えば、明るく清潔な場所で、テレビの音量を控えめにし、食事に集中できる環境を作ることで、食欲が増進することがあります。また、食事の準備が負担になっている場合は、宅配弁当や配食サービスを利用することも検討しましょう。

チェックリスト：食べやすい食事の工夫

食べやすい食事は、食欲不振のご両親にとって、食事のハードルを下げ、食べる意欲を引き出すために重要です。以下の点を参考に、食事の工夫をしてみましょう。

• 調理方法の工夫
  • □ 刻み食、ミキサー食、ペースト食など、食べやすい形態にする。
  • □ 煮込み料理や蒸し料理など、柔らかく調理する。
  • □ とろみをつけるなど、飲み込みやすくする。
  • □ 味付けを工夫する（塩分控えめ、出汁の旨味を活かすなど）。
• 食材の工夫
  • □ 消化の良い食材を選ぶ（野菜は柔らかく煮る、果物はピューレにするなど）。
  • □ 彩り豊かに盛り付ける（食欲を刺激する）。
  • □ 旬の食材を取り入れる（季節感を味わう）。
  • □ 好みの食材を取り入れる（食べたいものを優先する）。
• 食事のバリエーション
  • □ 毎日同じメニューにならないように、献立を工夫する。
  • □ 好きなものを聞いたり、食べたいものを一緒に作る。
  • □ デザートや間食を取り入れる（栄養補給になるものを選ぶ）。

食べやすい食事の工夫は、ご両親の食欲を刺激し、食事の満足度を高めるために非常に重要です。例えば、刻み食やミキサー食は、咀嚼・嚥下能力が低下した方でも食べやすく、栄養を摂取することができます。また、彩り豊かに盛り付けたり、旬の食材を取り入れることで、食事への興味を引き出すことができます。

チェックリスト：おすすめの栄養補助食品

栄養補助食品は、食欲不振のご両親の栄養不足を補うために有効な手段です。以下の点を参考に、ご両親に合った栄養補助食品を選びましょう。

• 栄養補助食品の種類
  • □ 栄養補助ゼリー：手軽に栄養を摂取できる。
  • □ 栄養補助ドリンク：飲みやすく、様々なフレーバーがある。
  • □ 栄養補助スープ：温かく、食欲がないときでも摂取しやすい。
  • □ プロテイン：たんぱく質を効率的に摂取できる。
• 栄養補助食品を選ぶ際のポイント
  • □ 栄養成分表示を確認し、必要な栄養素がバランスよく含まれているか確認する。
  • □ 飲み込みやすい形状であるか（とろみがあるなど）。
  • □ 味や風味は好みであるか。
  • □ アレルギー成分が含まれていないか。
• 栄養補助食品の活用方法
  • □ 食事の合間や食前に摂取する。
  • □ 少量ずつ、こまめに摂取する。
  • □ 医師や管理栄養士に相談し、適切な量と種類を指示してもらう。

栄養補助食品は、ご両親の栄養状態を改善し、健康を維持するために役立ちます。メイバランスのゼリーは、手軽に栄養を摂取できるため、食欲がないときでも摂取しやすいでしょう。また、医師や管理栄養士に相談し、ご両親の状況に合った栄養補助食品を選ぶことが重要です。

医療機関との連携：専門家のアドバイスを得る

ご両親の食欲不振が続く場合は、医療機関を受診し、専門家のアドバイスを受けることが重要です。医師や管理栄養士は、ご両親の健康状態を詳しく把握し、適切なアドバイスをしてくれます。

• 受診科
  • □ 内科：全身状態をチェックし、病気の有無を診断する。
  • □ 消化器内科：胃腸の検査を行い、消化器系の病気を診断する。
  • □ 精神科・心療内科：精神的な原因による食欲不振を診断する。
• 検査
  • □ 血液検査：栄養状態や病気の有無を調べる。
  • □ 胃カメラ検査：胃や食道の状態を調べる。
  • □ 嚥下機能検査：飲み込みの機能を調べる。
• 専門家からのアドバイス
  • □ 食事の改善方法：栄養バランス、調理方法、食べ方など。
  • □ 栄養補助食品の選び方と使い方。
  • □ 服用している薬の影響：食欲不振を引き起こす薬の見直し。
  • □ 病気の治療：食欲不振の原因となる病気の治療。

医療機関との連携は、ご両親の健康状態を把握し、適切な治療やサポートを受けるために不可欠です。定期的な診察を受け、医師や管理栄養士と連携し、ご両親の食欲不振の原因を特定し、適切な対策を講じましょう。

介護保険サービスの活用：負担を軽減する

介護保険サービスは、在宅介護の負担を軽減し、ご両親の生活の質を向上させるために役立ちます。以下のサービスを検討してみましょう。

• 訪問介護
  • □ 食事の準備や介助、服薬のサポートなど。
• デイサービス
  • □ 食事、入浴、レクリエーションなど。
  • □ 他の利用者との交流の機会。
• 配食サービス
  • □ 栄養バランスの取れた食事を自宅に届けてくれる。
• ショートステイ
  • □ 短期間の入所。
  • □ 介護者の休息（レスパイトケア）。

介護保険サービスを利用することで、食事の準備や介助の負担を軽減し、ご両親の生活の質を向上させることができます。ケアマネージャーに相談し、ご両親の状況に合ったサービスを検討しましょう。

メンタルケア：ご両親とあなたの心の健康

食欲不振は、ご両親だけでなく、介護をするあなたにとっても、大きなストレスとなります。ご両親とあなたの心の健康を守るために、以下の点に注意しましょう。

• ご両親のメンタルケア
  • □ 話を聞いてあげる：悩みや不安を共有する。
  • □ 趣味や楽しみを見つける：気分転換になる活動を促す。
  • □ 積極的にコミュニケーションをとる：孤独感を解消する。
• あなたのメンタルケア
  • □ 休息をとる：十分な睡眠と休息を確保する。
  • □ 気分転換をする：趣味や好きなことをする時間を作る。
  • □ 相談できる相手を持つ：家族、友人、専門家など。
  • □ 介護保険サービスや地域のサポートを活用する：負担を軽減する。

メンタルケアは、ご両親とあなたの心身の健康を維持するために不可欠です。ご両親の悩みや不安に寄り添い、積極的にコミュニケーションをとることで、孤独感を解消し、心の健康を保つことができます。また、あなた自身も休息を取り、気分転換をすることで、介護の負担を軽減し、心身ともに健康な状態を維持することができます。

よくある質問

食欲不振に関するよくある質問とその回答をまとめました。

1. Q: 栄養補助食品は、どのくらいの期間、摂取すれば良いですか？
   
   A: 栄養補助食品の摂取期間は、ご両親の健康状態や食欲不振の原因によって異なります。医師や管理栄養士に相談し、適切な期間と量を指示してもらいましょう。
2. Q: 食べない父に、無理やり食べさせるのは良くないですか？
   
   A: 無理やり食べさせることは、ご両親の精神的な負担となり、かえって食欲を低下させる可能性があります。無理強いはせず、食べやすい食事の工夫や、食事環境の改善を試みましょう。
3. Q: 介護保険サービスは、どのように利用すれば良いですか？
   
   A: まずは、お住まいの地域の地域包括支援センターに相談し、ケアマネージャーを紹介してもらいましょう。ケアマネージャーが、ご両親の状況に合わせた介護保険サービスを提案し、利用手続きをサポートしてくれます。
4. Q: 認知症の母が、食事の途中で食べなくなってしまうのですが、どうすれば良いですか？
   
   A: 食事の途中で食べなくなってしまう場合は、食事の環境を見直したり、食べやすいように工夫したり、声かけをしながら、食事を進めることが大切です。また、食事の時間を短く区切って、こまめに食事をとるようにするのも良いでしょう。

まとめ：諦めずに、できることから始めましょう

70代のご両親の食欲不振は、様々な要因が複雑に絡み合って起こることがあります。この記事で紹介したチェックリストや対策を参考に、ご両親の状況を詳しく把握し、原因を特定することから始めましょう。そして、できることから一つずつ改善していくことが大切です。焦らず、諦めずに、ご両親とあなた自身の健康を守りながら、より良い介護生活を送ってください。

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