認知症の母との生活と仕事の両立：精神疾患を抱える私ができること

最近、母の認知症がひどくなってきました。特に「物忘れ」と「イライラ」の症状がひどいです。帰宅して、手洗いうがいを忘れていたり、ご飯を食べたつもりになっていたり。同じことを繰り返し話したり。私も精神疾患があり、ストレスがたまり、イライラして母を責めてしまいました。今は、頓服を2錠飲み、今はイライラもおさまり、比較的落ちついています。私は、メンタルがブレることをとても恐れています。母はこれから、もっともっと物忘れがひどくなって認知症がひどくなっていくんだろうな、と思うと、病気の私には介護は無理だと思っていて、将来が不安です。ケアマネは全く頼りにならない人です。ケアマネ交代は、母は家に人があがってきて、手続きとか「面倒」だと言っていました。私が健康だったら、もっと母に優しくしてあげられると思うのですが。疲れると私の病気が出てしまうので、病気がひどくなってしまうことを考えると、とても怖いです。どうか、良きアドバイスをお願いします。なるべくなら、母とこれから先も、仲良く一緒に暮らしたいです。

ご相談ありがとうございます。お母様の認知症の進行と、ご自身の精神疾患を抱えながらの介護、そして仕事との両立について、大変なご心境とお察しいたします。ご自身の健康状態への不安、将来への漠然とした不安、そしてお母様との関係性への葛藤。これらすべてを抱えながら、どのようにすれば良いのか悩まれていることと思います。この記事では、あなたの現状を理解し、具体的な解決策と、将来への希望を見出すためのヒントを提供します。

1. 現状の整理と問題点の明確化

まず、現状を整理し、抱えている問題点を具体的に洗い出すことから始めましょう。あなたの抱える問題は、大きく分けて以下の3点に集約されます。

• 介護と精神疾患の両立の難しさ: ご自身の精神的な健康状態が不安定な中で、認知症のお母様の介護をすることの負担。
• 将来への不安: 認知症の進行に対する不安、介護の継続に対する不安、そしてご自身の将来に対する漠然とした不安。
• 現在のサポート体制への不満: 頼りにならないケアマネージャーへの不満。

これらの問題点を明確にすることで、具体的な対策を立てやすくなります。焦らず、一つずつ解決していくことを目指しましょう。

2. 精神疾患との向き合い方：セルフケアと専門家のサポート

精神疾患を抱えながら介護をする上で、最も重要なのは、ご自身の心身の健康を最優先にすることです。まずは、セルフケアと専門家のサポートについて考えていきましょう。

2-1. セルフケアの実践

セルフケアは、ご自身の心身の健康を維持するために不可欠です。以下の点を意識して、日々の生活に取り入れてみましょう。

• 十分な睡眠の確保: 睡眠不足は、精神的な不調を悪化させる大きな要因です。質の高い睡眠を確保するために、寝る前のカフェイン摂取を控えたり、リラックスできる環境を整えましょう。
• バランスの取れた食事: 栄養バランスの偏りは、心身の健康に悪影響を及ぼします。規則正しい時間に、バランスの取れた食事を心がけましょう。
• 適度な運動: 運動は、ストレス解消や気分転換に効果的です。ウォーキングや軽いストレッチなど、無理のない範囲で運動を取り入れましょう。
• 休息時間の確保: 疲労を感じたら、無理せずに休息を取りましょう。休息時間には、好きな音楽を聴いたり、リラックスできる入浴をしたりするなど、自分なりのリフレッシュ方法を見つけましょう。
• 趣味や気分転換: 自分の好きなことや、気分転換になるような趣味を見つけましょう。映画鑑賞、読書、ガーデニングなど、没頭できる時間を持つことは、ストレス軽減に繋がります。

2-2. 専門家のサポートの活用

セルフケアだけでは、どうしても限界があります。専門家のサポートを受けることも、非常に重要です。

• 精神科医やカウンセラーとの連携: 定期的に診察を受け、服薬の調整や、カウンセリングを受けることで、心の状態を安定させることができます。
• 訪問看護サービスの利用: 訪問看護師に、健康状態のチェックや、服薬の管理などをサポートしてもらうことができます。
• デイサービスやショートステイの活用: 介護保険サービスを利用して、日中の介護を専門家にお願いしたり、短期間の入所施設を利用することで、ご自身の負担を軽減することができます。

3. 介護体制の見直し：ケアマネージャーとの連携と、その他の選択肢

現在のケアマネージャーとの関係性がうまくいっていないとのことですので、まずは、ケアマネージャーとの連携について見直してみましょう。

3-1. ケアマネージャーとの連携の見直し

ケアマネージャーとの関係性がうまくいかない場合、以下の方法を試してみましょう。

• ケアマネージャーとの話し合い: 困っていることや、改善してほしいことを、具体的に伝えましょう。
• ケアマネージャーの変更: ケアマネージャーとの関係性が改善しない場合は、変更を検討しましょう。市区町村の窓口や、地域包括支援センターに相談することで、他のケアマネージャーを紹介してもらうことができます。
• 家族だけで抱え込まない: ケアマネージャーだけでなく、地域の相談窓口や、親族など、頼れる人に相談することも大切です。

3-2. その他の介護サービスの検討

ケアマネージャーとの連携を見直すだけでなく、その他の介護サービスについても検討してみましょう。

• 訪問介護サービスの利用: 訪問介護サービスを利用することで、食事の準備や、入浴の介助、掃除などをサポートしてもらうことができます。
• 認知症対応型デイサービスの利用: 認知症対応型デイサービスでは、認知症の方の症状に合わせたプログラムが提供され、専門的なケアを受けることができます。
• グループホームの検討: 認知症の症状が進み、在宅介護が難しくなってきた場合は、グループホームへの入居も検討しましょう。

4. 仕事との両立：働き方の見直しと、利用できる制度

精神疾患を抱えながら介護をする上で、仕事との両立は大きな課題です。働き方を見直し、利用できる制度を活用することで、負担を軽減することができます。

4-1. 働き方の見直し

ご自身の状況に合わせて、働き方を見直すことを検討しましょう。

• 勤務時間の調整: 会社に相談し、勤務時間を短くしたり、テレワークを導入したりするなど、柔軟な働き方を検討しましょう。
• 部署異動の相談: 現在の仕事内容が、精神的な負担になっている場合は、部署異動を相談してみましょう。
• 転職の検討: 現在の会社での働き方が難しい場合は、転職も視野に入れましょう。介護と両立しやすい、柔軟な働き方ができる企業を探しましょう。

4-2. 利用できる制度

介護と仕事を両立するために、利用できる制度があります。

• 介護休業: 介護が必要な家族がいる場合、最長93日まで、介護休業を取得することができます。
• 介護休暇: 介護が必要な家族がいる場合、年間5日まで、介護休暇を取得することができます。
• 時短勤務制度: 介護と仕事の両立のために、時短勤務制度を利用できる場合があります。
• 障害者雇用: 精神疾患のある方は、障害者雇用枠での就職も検討できます。障害者雇用では、合理的配慮を受けながら働くことができます。

5. 経済的な問題への対策

介護には、経済的な負担も伴います。経済的な問題についても、事前に準備しておくことが大切です。

• 介護保険サービスの利用: 介護保険サービスを利用することで、介護にかかる費用を軽減することができます。
• 医療費控除: 医療費控除を利用することで、税金の還付を受けることができます。
• 障害者手帳の申請: 精神疾患のある方は、障害者手帳を申請することで、様々な福祉サービスを利用することができます。
• 生活保護の検討: 経済的に困窮している場合は、生活保護の申請も検討しましょう。

6. 家族との関係性の構築

お母様との関係性を良好に保つことは、介護を続ける上で非常に重要です。以下の点を意識して、コミュニケーションを取りましょう。

• 共感的なコミュニケーション: 相手の気持ちに寄り添い、共感的な態度で接しましょう。
• 穏やかな口調: 落ち着いた口調で話すことで、相手に安心感を与えることができます。
• 具体的な指示: 物忘れがひどいお母様には、具体的な指示を出すようにしましょう。
• 感謝の気持ちを伝える: 感謝の気持ちを伝えることで、お母様との関係を良好に保つことができます。
• 適度な距離感: 常に一緒にいるのではなく、適度な距離感を保つことも大切です。
• 専門家のサポート: 認知症の専門家や、カウンセラーに相談し、アドバイスを受けることも有効です。

7. 将来への希望を持つために

将来への不安を抱えることは、決して珍しいことではありません。しかし、絶望することなく、希望を持って未来を切り開くために、以下の点を意識しましょう。

• 小さな目標を設定する: 大きな目標だけでなく、小さな目標を設定し、達成感を積み重ねることで、自信を育むことができます。
• 自分の強みを見つける: 自分の強みを知り、それを活かすことで、自己肯定感を高めることができます。
• 周囲の人に頼る: 困ったときは、一人で抱え込まずに、周囲の人に頼りましょう。
• 情報収集を怠らない: 介護に関する最新の情報や、利用できる制度について、常に情報収集を行いましょう。
• 専門家との連携: 精神科医、カウンセラー、ケアマネージャーなど、専門家との連携を密にすることで、適切なサポートを受けることができます。

これらの対策を講じることで、あなたは、精神疾患を抱えながらでも、お母様との生活をより良いものにし、将来への希望を持つことができるはずです。焦らず、一つずつ、できることから始めていきましょう。

8. まとめ：あなたができること

今回の相談内容を踏まえ、あなたが今からできることをまとめます。

1. ご自身の心身の健康を最優先に: 十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動、休息時間の確保、趣味や気分転換など、セルフケアを実践しましょう。精神科医やカウンセラーとの連携を密にし、訪問看護やデイサービスなどの介護サービスも積極的に利用しましょう。
2. 介護体制の見直し: ケアマネージャーとの話し合いや変更を検討し、他の介護サービスの利用も検討しましょう。
3. 働き方の見直しと制度の活用: 勤務時間の調整、部署異動の相談、転職の検討など、働き方を見直しましょう。介護休業、介護休暇、時短勤務制度、障害者雇用など、利用できる制度を積極的に活用しましょう。
4. 経済的な問題への対策: 介護保険サービスの利用、医療費控除、障害者手帳の申請、生活保護の検討など、経済的な対策を講じましょう。
5. 家族との関係性の構築: 共感的なコミュニケーション、穏やかな口調、具体的な指示、感謝の気持ちを伝えることなどを心がけ、お母様との関係性を良好に保ちましょう。
6. 将来への希望を持つ: 小さな目標を設定し、自分の強みを見つけ、周囲の人に頼り、情報収集を怠らず、専門家との連携を密にすることで、将来への希望を持ちましょう。

あなたは、決して一人ではありません。様々なサポートを組み合わせることで、必ず道は開けます。焦らず、一つずつ、できることから始めていきましょう。あなたの未来が、明るいものになることを心から願っています。

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