義理の父の異変…認知症？それとも単なる老化？介護と仕事の両立を考える

身近に認知症の方がいる方に質問なのですが、義理父が認知症の初期症状なのかなと思っています。この症状は、認知症の初期症状なのでしょうか？ただ歳をとって怒りっぽくなったり、ボケてきただけなんでしょうか？

①義理母に頼まれた買い物を私が買いに行きますねと伝えて買い物してきた日にまた同じ買い物をして次の日も同じ買い物をする。
（私、義理父、義理父で合計3回同じものを買い物する）

②自分で言い出したことを覚えてない。
たとえば、、何日にパーティしよう。その日はお惣菜買ってくるからね。と言われたのでご飯用意しなかったらならパーティの事すら忘れてた。とか
明日の朝ごはんは自分が準備するからゆっくり寝ててと言われたが次の日朝ごはん準備されてないなど。

③すごく怒りっぽくなった
義理父が悪くても認めない。

④たまにだがぼーっとしてることがある。

私は歳なだけだと思ってたのですが、義理母が1ヶ月近く入院して退院してきた時に元々わすれぽかったなどの症状はあったのですがひどくなってると言うので皆さんの意見お願いします！

ご相談ありがとうございます。ご家族の介護と仕事の両立について、悩まれているのですね。義理のお父様の認知症の可能性について、ご心配な気持ち、大変よくわかります。今回は、認知症の初期症状と、単なる老化による変化を見分けるためのポイント、そして介護と仕事を両立させるための具体的な対策について、詳しく解説していきます。

認知症の初期症状と老化による変化の違い

認知症と老化による変化は、症状が似ている部分もあり、区別が難しい場合があります。しかし、いくつかの重要な違いがあります。以下に、具体的な違いをまとめました。

1. 記憶障害

• 認知症の場合: 最近の出来事に関する記憶（例：今日の食事、直近の会話の内容）を忘れることが多いです。同じことを何度も尋ねたり、物を置いた場所を忘れて探し回ることが増えます。
• 老化の場合: 経験したことの一部を忘れることはありますが、ヒントを与えれば思い出すことができます。例えば、「〇〇に行ったこと、覚えている？」と聞くと、「ああ、そういえば…」と思い出すなど、手がかりがあれば思い出すことが可能です。

2. 言語能力

• 認知症の場合: 言葉が出てこなかったり、話の途中で内容がわからなくなったりすることがあります。言葉の理解力も低下し、簡単な指示が通じにくくなることもあります。
• 老化の場合: 言葉が出てくるのに時間がかかることはありますが、話の内容は理解できます。言葉の表現が少し曖昧になることはあっても、会話の基本的な流れは保たれます。

3. 見当識障害

• 認知症の場合: 時間や場所、人がわからなくなることがあります。例えば、「今日は何日？」、「ここはどこ？」、「この人は誰？」といった質問に答えられなくなることがあります。
• 老化の場合: 時間感覚が少し鈍くなることはありますが、日付や場所を完全に忘れることは少ないです。人についても、名前が出てこないことはあっても、誰であるかは理解できます。

4. 実行機能の低下

• 認知症の場合: 計画を立てたり、手順通りに物事を進めることが難しくなります。例えば、料理の途中で手順を忘れたり、複数の作業を同時にこなせなくなったりします。
• 老化の場合: 同時に多くのことをこなすのが難しくなることはありますが、慣れた作業であれば問題なくこなせます。新しいことを覚えるのに時間がかかることもありますが、計画を立てて実行することは可能です。

5. 感情や行動の変化

• 認知症の場合: 怒りっぽくなったり、疑い深くなったり、不安を感じやすくなることがあります。感情のコントロールが難しくなり、人格が変わったように見えることもあります。
• 老化の場合: 気分の変動はありますが、極端な変化は少ないです。落ち込んだり、イライラしたりすることはあっても、人格が大きく変わることはありません。

義理のお父様の症状を詳しく分析

ご相談内容を拝見すると、義理のお父様にはいくつかの気になる症状が見られます。

• 同じ買い物を繰り返す: これは、記憶障害の初期症状である可能性があります。買い物をしたこと自体を忘れてしまうことで、同じものを何度も購入してしまうことがあります。
• 約束を忘れる: 計画を立てたり、実行することが難しくなっている可能性があります。認知症の初期には、物事を順序立てて考える能力が低下することがあります。
• 怒りっぽくなる: 感情のコントロールが難しくなっている可能性があります。認知症が進むにつれて、感情の起伏が激しくなることがあります。
• ボーッとする: 集中力や注意力の低下が見られます。認知症の初期には、集中力が続かなくなることがあります。

これらの症状は、認知症の初期症状と合致する部分が多くあります。しかし、これらの症状だけで認知症だと断定することはできません。他の原因も考えられるため、専門医の診断を受けることが重要です。

専門医への相談と検査の重要性

ご家族の異変に気づいたら、まずは専門医に相談することが大切です。認知症の診断には、以下のような検査が行われます。

• 問診: 本人や家族から、症状について詳しく話を聞きます。いつから症状が現れたのか、どのような症状があるのかなど、詳細な情報を伝えることが重要です。
• 認知機能検査: 記憶力、言語能力、注意力などを評価する検査を行います。代表的なものには、MMSE（Mini-Mental State Examination）や、HDS-R（改訂長谷川式簡易知能評価スケール）などがあります。
• 画像検査: 脳のMRIやCT検査を行い、脳の萎縮や異常がないかを確認します。アルツハイマー型認知症の場合、脳の特定の部分が萎縮することがあります。
• 血液検査: 認知症の原因となる病気（甲状腺機能低下症など）がないかを確認します。

専門医の診断を受けることで、認知症の種類や進行度合いを正確に把握し、適切な治療やケアを受けることができます。早期発見・早期治療は、認知症の進行を遅らせるために非常に重要です。

介護と仕事の両立を成功させるための具体的な対策

ご家族の介護と仕事を両立させることは、多くの人にとって大きな課題です。しかし、適切な対策を講じることで、両立は十分に可能です。以下に、具体的な対策をいくつかご紹介します。

1. 介護サービスの利用

介護保険制度を利用して、様々な介護サービスを受けることができます。これらのサービスを積極的に利用することで、介護の負担を軽減し、仕事との両立を支援することができます。

• 訪問介護: 介護ヘルパーが自宅に訪問し、食事、入浴、排泄などの介助を行います。
• 通所介護（デイサービス）: 日中に介護施設に通い、食事、入浴、レクリエーションなどを行います。
• 短期入所生活介護（ショートステイ）: 短期間、介護施設に入所し、介護サービスを受けます。
• 訪問看護: 看護師が自宅に訪問し、健康管理や医療処置を行います。
• 認知症対応型共同生活介護（グループホーム）: 認知症の高齢者が少人数で共同生活を送る施設です。

これらのサービスを組み合わせることで、ご自身の負担を軽減し、義理のお父様の生活の質を向上させることができます。まずは、お住まいの地域の地域包括支援センターに相談し、利用できるサービスについて詳しく聞いてみましょう。

2. 職場の理解と協力

介護と仕事を両立するためには、職場の理解と協力が不可欠です。上司や同僚に、介護の状況を理解してもらい、必要なサポートを得ることが重要です。

• 介護休暇・介護休業制度の活用: 介護が必要な家族がいる場合、介護休暇や介護休業を取得することができます。会社の制度を確認し、積極的に活用しましょう。
• 勤務時間の調整: 介護の状況に合わせて、勤務時間を調整してもらうことも可能です。例えば、早退や遅刻、テレワークなどを活用することで、介護と仕事の両立がしやすくなります。
• 職場の相談窓口の利用: 多くの企業には、仕事と介護の両立に関する相談窓口があります。専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な両立方法を見つけることができます。
• 周囲への情報共有: 同僚に介護の状況を共有することで、急な休みが必要になった場合など、協力が得やすくなります。

3. 家族間の連携

介護は一人で抱え込まず、家族で協力して行うことが大切です。義理のお母様や他の親族と協力し、役割分担や情報共有を行いましょう。

• 情報共有: 義理のお父様の状態や介護の進捗状況について、家族間で定期的に情報交換を行いましょう。
• 役割分担: 介護の内容や頻度について、家族間で分担を決めましょう。それぞれの負担を軽減し、無理なく介護を続けることができます。
• 定期的な話し合い: 介護に関する問題や課題について、家族で定期的に話し合いましょう。
• レスパイトケアの利用: 介護者の負担を軽減するために、レスパイトケア（一時的な休息）を利用することも検討しましょう。

4. 自身の心身の健康管理

介護と仕事の両立は、心身ともに大きな負担がかかります。ご自身の健康を維持することも、両立を成功させるために非常に重要です。

• 休息と睡眠の確保: 質の高い睡眠を確保し、十分な休息を取りましょう。
• バランスの取れた食事: 栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
• 適度な運動: 適度な運動を行い、心身の健康を維持しましょう。
• ストレス解消: ストレスをため込まないように、趣味やリラックスできる時間を取りましょう。
• 専門家への相談: 精神的な負担が大きい場合は、専門家（医師、カウンセラーなど）に相談しましょう。

ご自身の健康を維持することで、介護と仕事の両立を長く続けることができます。

5. 経済的な備え

介護には、様々な費用がかかります。経済的な備えをしておくことも、介護と仕事を両立するために重要です。

• 介護保険の利用: 介護保険サービスを利用することで、介護にかかる費用を軽減することができます。
• 医療費控除: 医療費控除を利用することで、税金の負担を軽減することができます。
• 介護費用の準備: 介護にかかる費用を事前に見積もり、貯蓄や保険などで備えておきましょう。
• 専門家への相談: 介護に関する費用について、専門家（ファイナンシャルプランナーなど）に相談することも有効です。

経済的な備えをしておくことで、介護にかかる費用の負担を軽減し、安心して介護を続けることができます。

まとめ

義理のお父様の症状について、ご心配な気持ちはよくわかります。今回の相談内容から、認知症の初期症状の可能性も考えられます。まずは、専門医に相談し、正確な診断を受けることが重要です。そして、介護と仕事を両立させるためには、介護サービスの利用、職場の理解と協力、家族間の連携、自身の心身の健康管理、経済的な備えが不可欠です。これらの対策を講じることで、介護と仕事の両立を成功させ、ご自身とご家族の生活の質を向上させることができます。

もし、介護と仕事の両立に関する具体的な悩みや、キャリアに関するご相談があれば、お気軽にご相談ください。あなたの状況に合わせて、最適なアドバイスをさせていただきます。

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