介護施設での父の入居と、私の葛藤…無力感から抜け出すためにできること

以下は、ある方が介護施設に入居されたお父様のことで悩んでいるという相談内容です。

先日父を入院中の病院から退院後そのまま介護付き老人ホームに入居させました。認知症を発症しているものの、レベル1で、普通の会話は成立している状態で、トイレも食事も自分でできています。でも病気もあり、１人暮らしで付きっきりで世話をできる者がいなくては心配なため、家族で話し合い、施設への入居に踏み切りました。

本人は家に帰りたいと懇願していたのですが、周りが説得し、これ以上皆に心配をかけられないと本人も覚悟を決めての入居でした。でも、家族の中で私だけが葛藤していました。父はもう91歳、後どれだけ生きられるかも分かりません。コロナ禍で面会も叶わない中の入居は多大なストレスにもなるし、あまりにも可哀想で…

でも、そんな発言は許されない雰囲気で、私も泣く泣く入所の手伝いをして父を送り出しました。父は社交的でおしゃべりが好きで、入院中も看護士さん達にも可愛がってもらえていたので、何とかやっていけるだろうと自分に言い聞かせていました。

でも、昨日、アレクサで部屋の様子を様子を見た時に、心が引き裂かれそうになりました。父が何かを訴えていたのですが、それに対して施設の方が大きな声で怒鳴っている光景が映りました。見ているのを気付かれてはマズイと思い、急いで切り、10分後もう一度見てみると、今度は職員が2人でまた大きな声で叱りつけていて、父は泣きそうな声で必死で言い返していました。見ていられずすぐに切って、母(別居中)にそれを伝えると、そんな事は仕方ないと言われました。何が起きていてももうどうにもできないのだと…気になるからいちいちそんな事を言ってこないでと…

父の様子が頭から離れなくなり、無力な自分が情けなく涙が止まりません。

施設の現状はこんなものなのでしょうか? 親御さんを施設に入所させた方やそこで働かれている方のお話を聞かせていただけたら、と思います。補足施設長の方から連絡があり、昨日の事を説明されたようです。父が寝起きで寝ぼけての勘違いから、騒ぎが起きてしまったようでした。たまたまその現場だけを見てしまったため、私の早合点だったようです。今日は穏やかに過ごしてくれているようです。でも、引き続き見守っていこうと思います。たくさんの回答を有り難うございました。現場の大変な実情がよく分かりました。

この相談は、介護施設に入居したお父様の様子を案じ、無力感に苛まれる相談者の心情を綴ったものです。この記事では、介護施設での出来事に対する不安や葛藤を抱える方々に向けて、その心の負担を軽減し、前向きな気持ちで日々を過ごせるような具体的なアドバイスを提供します。介護施設での生活、家族のサポート、そして自身の心のケアについて、一緒に考えていきましょう。

1. 介護施設での出来事への不安と向き合う

介護施設での出来事に対する不安は、多くのご家族が抱えるものです。特に、入居直後は、環境の変化や新しい人間関係への適応など、様々な要因から不安を感じやすくなります。相談者のように、施設の様子を見てしまい、ショックを受けることもあるでしょう。しかし、その不安を放置せず、適切に向き合うことが大切です。

1-1. 施設の現状を理解する

まずは、施設の現状を客観的に理解することから始めましょう。今回の相談者のように、たまたま一部の場面を見てしまい、施設の全てを判断してしまうことは避けるべきです。施設には様々な職員がおり、それぞれの価値観や対応も異なります。全ての職員が常に完璧な対応をできるわけではありません。しかし、多くの施設では、入居者の尊厳を守り、快適な生活を送れるよう、日々努力しています。

• 情報収集: 施設の説明会に参加したり、他の入居者の家族から話を聞いたりすることで、施設の運営方針や職員の対応について理解を深めることができます。
• 定期的な訪問: 定期的に施設を訪問し、入居者の様子を直接観察することで、日々の生活や職員との関係性を把握することができます。
• 記録: 施設での出来事や気になる点を記録しておくことで、後から振り返り、冷静に状況を判断することができます。

1-2. 感情を整理する

不安を感じたときは、感情を整理することも重要です。感情を抑え込まず、自分の気持ちを認め、受け入れることから始めましょう。

• 日記: 自分の気持ちを日記に書き出すことで、感情を客観的に見つめ、整理することができます。
• 相談: 家族や友人、専門家に相談することで、客観的な意見を聞き、心の負担を軽減することができます。
• リラックス: 趣味や軽い運動など、自分なりのリラックス方法を見つけ、ストレスを解消しましょう。

1-3. 施設とのコミュニケーション

施設とのコミュニケーションは、不安を解消し、より良い関係を築くために不可欠です。積極的にコミュニケーションを取り、疑問や不安を解消しましょう。

• 定期的な面談: 施設との定期的な面談を通じて、入居者の状況や今後のケアについて話し合いましょう。
• 連絡ノート: 連絡ノートを活用し、日々の出来事や気になる点を施設と共有しましょう。
• 感謝の気持ち: 職員に対して、感謝の気持ちを伝えることで、良好な関係を築くことができます。

2. 家族としてのサポート

家族としてのサポートは、入居者の生活の質を向上させるだけでなく、相談者の心の負担を軽減するためにも重要です。積極的にサポートを行い、入居者と良好な関係を維持しましょう。

2-1. 定期的な面会とコミュニケーション

定期的な面会は、入居者との絆を深め、孤独感を軽減するために重要です。面会の際には、積極的にコミュニケーションを取り、近況報告や思い出話などをしましょう。

• 頻度: 可能な限り定期的に面会し、入居者の様子を直接確認しましょう。
• 内容: 近況報告だけでなく、趣味の話や思い出話など、様々な話題でコミュニケーションを取りましょう。
• プレゼント: 入居者の好きなものや必要なものをプレゼントすることで、喜んでもらい、関係を深めることができます。

2-2. 精神的なサポート

入居者の精神的なサポートも重要です。不安や悩みを聞き、共感し、励ますことで、心の安定を促しましょう。

• 傾聴: 入居者の話をじっくりと聞き、共感の姿勢を示しましょう。
• 励まし: 前向きな言葉をかけ、励ますことで、自信を取り戻し、意欲を高めることができます。
• 趣味の支援: 趣味や興味のあることを続けるための支援を行い、生活の質を向上させましょう。

2-3. 施設との連携

施設との連携を密にすることで、入居者の状況を把握し、適切なサポートを提供することができます。積極的に連携し、情報共有を行いましょう。

• 情報交換: 施設の職員と積極的に情報交換を行い、入居者の状況を共有しましょう。
• 協力: 施設のイベントや行事に積極的に参加し、協力することで、入居者の生活を豊かにすることができます。
• 問題解決: 施設と協力して、入居者の問題解決に取り組みましょう。

3. 自身の心のケア

家族の介護は、心身ともに大きな負担を伴います。自身の心のケアを怠ると、心身の健康を損ない、介護にも支障をきたす可能性があります。積極的に心のケアを行い、心身ともに健康な状態を維持しましょう。

3-1. 休息とリフレッシュ

十分な休息とリフレッシュは、心身の健康を維持するために不可欠です。睡眠時間を確保し、休息を取り、心身の疲れを癒しましょう。

• 睡眠: 質の高い睡眠を確保し、心身の疲れを回復させましょう。
• 休息: 疲労を感じたら、無理をせずに休息を取りましょう。
• リフレッシュ: 趣味や軽い運動など、自分なりのリフレッシュ方法を見つけ、ストレスを解消しましょう。

3-2. 感情のコントロール

感情をコントロールすることも、心のケアにおいて重要です。感情を抑え込まず、適切な方法で表現し、ストレスを軽減しましょう。

• 感情の認識: 自分の感情を認識し、受け入れることから始めましょう。
• 表現: 感情を言葉で表現したり、日記に書き出したりすることで、感情を整理しましょう。
• ストレス解消: 趣味や運動など、自分なりのストレス解消方法を見つけ、実践しましょう。

3-3. 相談とサポートの活用

一人で抱え込まず、周囲のサポートを活用することも大切です。家族や友人、専門家に相談し、心の負担を軽減しましょう。

• 家族や友人: 家族や友人に相談し、悩みや不安を共有しましょう。
• 専門家: 専門家（カウンセラー、ソーシャルワーカーなど）に相談し、専門的なアドバイスを受けましょう。
• サポートグループ: 同じような境遇の人々が集まるサポートグループに参加し、情報交換や交流を行いましょう。

4. 介護施設で働く職員の視点

介護施設で働く職員の視点を知ることで、施設の現状をより深く理解し、相談者の不安を軽減することができます。彼らの仕事に対する思いや、日々の苦労について理解を深めましょう。

4-1. 職員の役割と責任

介護施設の職員は、入居者の生活を支えるために、様々な役割と責任を担っています。彼らの役割を理解することで、施設の運営や入居者のケアに対する理解を深めることができます。

• 生活支援: 食事、入浴、排泄など、日常生活の様々な場面で入居者を支援します。
• 健康管理: 健康状態の観察、服薬管理、医療機関との連携など、入居者の健康を管理します。
• レクリエーション: レクリエーションやイベントを企画・運営し、入居者の心身機能の維持・向上を図ります。
• コミュニケーション: 入居者とのコミュニケーションを通じて、信頼関係を築き、心のケアを行います。

4-2. 職員の苦労とやりがい

介護職員は、入居者の生活を支えるために、様々な苦労を経験しています。しかし、その苦労を乗り越え、入居者の笑顔や感謝の言葉にやりがいを感じています。

• 体力的な負担: 肉体労働が多く、体力的な負担が大きい。
• 精神的な負担: 入居者の病気や死に直面し、精神的な負担が大きい。
• 人間関係: 入居者や家族との人間関係で悩むこともある。
• やりがい: 入居者の笑顔や感謝の言葉、成長を間近で見られることにやりがいを感じる。

4-3. 職員との良好な関係を築くために

職員との良好な関係を築くことは、入居者の生活の質を向上させるために重要です。積極的にコミュニケーションを取り、感謝の気持ちを伝えることで、良好な関係を築きましょう。

• 感謝の言葉: 職員に対して、感謝の気持ちを積極的に伝えましょう。
• コミュニケーション: 積極的にコミュニケーションを取り、入居者の状況やケアについて情報交換しましょう。
• 協力: 施設のイベントや行事に積極的に参加し、協力しましょう。
• 理解: 職員の苦労ややりがいを理解し、尊重しましょう。

5. 介護施設入居に関するQ&A

介護施設への入居に関するよくある質問とその回答をまとめました。入居を検討している方や、入居後の生活について不安を感じている方は、参考にしてください。

5-1. 入居前に準備しておくことは？

入居前に準備しておくことで、入居後の生活をスムーズにスタートできます。

• 情報収集: 複数の施設を見学し、情報を収集し、比較検討しましょう。
• 契約: 契約内容をよく確認し、疑問点は事前に解消しておきましょう。
• 持ち物: 必要な持ち物をリストアップし、準備しておきましょう。
• 手続き: 入居に必要な手続き（住民票の異動、保険証の変更など）を済ませておきましょう。

5-2. 入居後の生活で困ったときは？

入居後の生活で困ったことがあれば、遠慮なく施設に相談しましょう。また、家族や友人、専門家にも相談し、サポートを受けましょう。

• 施設への相談: 困ったことがあれば、まずは施設の職員に相談しましょう。
• 家族や友人への相談: 家族や友人に相談し、悩みや不安を共有しましょう。
• 専門家への相談: 専門家（ケアマネジャー、ソーシャルワーカーなど）に相談し、アドバイスを受けましょう。
• 情報収集: 介護に関する情報を収集し、知識を深めましょう。

5-3. 費用について

介護施設の費用は、施設のタイプやサービス内容によって異なります。事前に費用について確認し、予算に合わせて施設を選びましょう。

• 費用の内訳: 入居金、月額利用料、食費、医療費など、費用の内訳を確認しましょう。
• 補助金: 介護保険やその他の補助金について確認し、利用できる制度があれば活用しましょう。
• 支払い方法: 支払い方法（口座振替、クレジットカードなど）を確認しましょう。
• 費用の見直し: 定期的に費用の見直しを行い、家計に合ったプランを選びましょう。

6. まとめ：無力感から抜け出し、前向きな気持ちで過ごすために

介護施設に入居したご家族の心情は、様々な感情が入り混じり、複雑です。今回の相談者のように、無力感や不安を感じることは自然なことです。しかし、その感情に押しつぶされることなく、前向きな気持ちで日々を過ごすために、以下の点を意識しましょう。

• 施設の現状を理解し、客観的に判断する。
• 家族としてできることを積極的に行い、入居者をサポートする。
• 自身の心のケアを怠らず、心身ともに健康な状態を維持する。
• 介護施設で働く職員の視点を理解し、良好な関係を築く。
• 介護施設入居に関する情報を収集し、知識を深める。

これらの取り組みを通じて、無力感から抜け出し、前向きな気持ちで日々を過ごすことができます。介護は、決して一人で抱え込むものではありません。周囲のサポートを活用し、心身ともに健康な状態で、大切な方との時間を大切に過ごしましょう。

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