コロナ療養中の理不尽な上司との対峙：介護士が知っておくべきこと

この記事では、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に罹患し、療養期間中の対応について上司との間で問題を抱えている介護士の方々に向けて、具体的なアドバイスを提供します。特に、療養期間中の対応、職場復帰の際の注意点、そしてパワハラやモラハラといった問題への対処法に焦点を当てます。あなたの抱える悩みは決して特別なものではなく、多くの人が直面する可能性のある問題です。この記事を通じて、あなたが置かれている状況を理解し、より良い解決策を見つけられるようサポートします。

まず、今回の相談内容を整理し、問題点と解決策を明確にしていきましょう。

新型コロナウイルスに罹患しました。陽性判定を受け、まだ10日間療養期間の半ばです。陽性が判明したとき会社に休ませてほしいと連絡したところ、会社が回らない！と怒られ、休むなら中間報告をしろと言われました。

体調はほぼ改善ですが、まだ多からず不調もあります。罹患しているのに…と思いつつ先ほど現況の報告したところ(メール)「医者、保健所は何と言っている？」との事。

『両者とも10日の療養期間が明けたら、あとは本人の体調次第で判断してください。と聞いてます』

これは、同僚の時もですが「そんなに休まれると会社が回らん、引っ叩いてやりたいわ」と感染した人や、別の病で休まれる人にもよく言う常套句の前の質問です。

ちなみに、判定を受けてから受診はしてません。上司の質問を予測して、判定時の電話の看護師さんに聞いた回答です。保健所も同様です。

私の質問は

1. 10日の療養期間中に症状の変化が無くても医師の受診したり保健所の指示を仰いだりするものなのですか？
2. 10日間の隔離明けに受診(出勤前)してから勤務につくというのは一般的では無いですか?休暇明けに職場の簡易検査キッドは使います。
3. 濃厚接触者ではなく陽性者なのに、エッセンシャルワーカー(介護士)の出勤は短縮できるのですか?短縮は濃厚接触者だけではないですか?

私は、他の家族の時に保健所から10日過ぎれば弱毒化するので出勤して可能とされてます、と言われました。また、陽性者隔離期間中ですが、上司は症状無ければ職場へ出たら？というような事をいいます。

以前、子どものコロナ判定が翌日のため医師の指示もあり、明日休ませて欲しいと電話した時も『あなたは在宅すれば濃厚接触者になる。子どもを置いて仕事に来なさい』などと言いました。電話越しに声を荒らげてしつこく、また「会社が回らない!自覚があるの ︎」等々言うので「良いなら行きますよ!」と返答したら『あなたに任せるわ！』と返されました。結局行かず、子どもも陽性でした。私は高齢者施設勤務です。

この上司の圧力はしんどいのですが、上司は正しいのですか?私が世の中をわかってない意識が低いのですか?

ただの愚痴になってしまいましたが、この会社がしんどいです。パワハラかモラハラか、私生活の事も言われるし飴と鞭とパンチと無視みたいなのもしんどい。同僚もこの仕事は楽しいが、上司がつらいといいます。いま辞めても年齢から他がない、足を踏まれながら突き飛ばされてる気分です。

数日後復帰を控え、働く意思はあるのか？とか医者は?保健所は？復帰前にPCR検査したのかするのか?など上司から確認が入りました。隔離中に検査に出かけるのですか？PCR検査は、国の決まりで必要ないと保健所に言われてます。と伝えたところ、もう一度保健所に電話して介護士だからと病院紹介してもらう、それが敵わなかったら、本社に検査キットを取りに行き当日自己検査して、と。

私の会社はこんなところです。本社に電話して、人事課に退職希望を伝えました。保留にされて、後日面談する事になりました。

1. 療養期間中の対応：法律と会社の規則

まず、新型コロナウイルス感染症に関する現在の法的・医学的ガイドラインを確認しましょう。相談者の方の状況を理解するために不可欠です。

1-1. 療養期間と対応

厚生労働省の最新情報によると、新型コロナウイルス感染症の療養期間は、陽性判明後、原則として発症日から7日間です。ただし、症状が改善し、かつ検査結果で陰性が確認されれば、7日未満でも解除される場合があります。また、無症状の場合は、陽性判明後5日間経過し、かつ症状が改善すれば解除が可能です。療養期間中は、原則として外出を控えることが求められます。

相談者の場合、療養期間中に上司から「中間報告」を求められたり、「症状がなければ出勤を」という指示があったりするとのことですが、これは現在のガイドラインに完全に沿っているとは言えません。療養期間中の対応は、本人の体調や感染状況だけでなく、会社の就業規則や労働契約にも左右されます。就業規則を確認し、療養期間中の休暇や給与に関する規定を把握しておくことが重要です。

1-2. 医師の受診と保健所の指示

相談者の質問にある「10日の療養期間中に症状の変化が無くても医師の受診したり保健所の指示を仰いだりするものなのですか？」という点についてですが、療養期間中の受診や保健所への相談は、個々の状況によって異なります。症状がなければ必ずしも受診する必要はありませんが、体調に不安がある場合や、職場復帰にあたって医師の診断書が必要な場合は、受診を検討するべきです。保健所は、療養期間中の健康管理や、職場復帰に関するアドバイスを提供してくれます。

「10日間の隔離明けに受診(出勤前)してから勤務につくというのは一般的では無いですか?」という質問については、必ずしも一般的ではありません。しかし、職場によっては、感染拡大防止のために、出勤前に医師の診断書や陰性証明書の提出を求める場合があります。会社の規定を確認し、それに従うようにしましょう。

1-3. エッセンシャルワーカーの出勤短縮について

「濃厚接触者ではなく陽性者なのに、エッセンシャルワーカー(介護士)の出勤は短縮できるのですか?短縮は濃厚接触者だけではないですか?」という質問についてですが、エッセンシャルワーカーの場合、濃厚接触者の出勤制限が緩和されるケースはありますが、陽性者の出勤短縮は、原則として認められていません。しかし、人手不足が深刻な場合など、特別な事情がある場合は、会社と本人の合意の上で、出勤に関する特別な措置が取られることもあります。この点についても、会社の規定を確認し、上司とよく話し合う必要があります。

2. 上司の対応：パワハラ・モラハラの問題

相談者の上司の対応は、パワハラやモラハラに該当する可能性があります。具体的に見ていきましょう。

2-1. パワハラ・モラハラの定義

パワハラとは、職務上の地位や人間関係などの優位性を背景に、相手に精神的・肉体的苦痛を与える行為を指します。モラハラは、言葉や態度による嫌がらせで、相手の人格を否定したり、精神的に追い詰める行為を指します。相談者の場合、上司から「会社が回らない！」と怒られたり、私生活について言及されたりする行為は、パワハラやモラハラに該当する可能性があります。

2-2. 具体的な問題点

相談者のケースでは、以下のような問題点が挙げられます。

• 療養中の休養を妨げる言動: 感染症による療養期間中に、出勤を強要するような言動は、労働者の健康を害する可能性があります。
• 精神的な圧迫: 「会社が回らない！」といった強い口調での発言や、子どもの感染を理由に休むことを非難するような言動は、精神的な圧迫となり得ます。
• 私生活への干渉: 私生活に関する言及は、業務上の必要性がない限り、モラハラに該当する可能性があります。

2-3. 対処法

パワハラやモラハラに悩んでいる場合は、以下の対処法を検討しましょう。

• 証拠の収集: 上司の発言や行動を記録しておきましょう。メールやLINEのやり取り、会話の録音などが証拠となります。
• 相談窓口の利用: 会社の相談窓口や、外部の専門機関（労働基準監督署、弁護士など）に相談しましょう。
• 人事への報告: 上司の行為がパワハラやモラハラに該当すると判断できる場合は、人事に報告し、適切な対応を求めましょう。
• 法的措置: パワハラやモラハラが深刻な場合は、弁護士に相談し、法的措置を検討しましょう。

3. 職場復帰と今後のキャリア

職場復帰にあたって、そして今後のキャリアを考える上で、重要なポイントを整理します。

3-1. 職場復帰の準備

職場復帰にあたっては、以下の準備を行いましょう。

• 体調管理: 療養期間中に体調が回復しても、無理をせず、徐々に仕事に慣れていくようにしましょう。
• 上司とのコミュニケーション: 職場復帰前に、上司と面談し、療養期間中の状況や、今後の働き方について話し合いましょう。
• 同僚との連携: 同僚に、療養期間中の状況や、復帰後のサポートについて相談しましょう。
• 感染対策の徹底: 職場での感染対策を徹底し、自分自身と周囲の安全を守りましょう。

3-2. 退職と転職の検討

上司との関係が改善せず、パワハラやモラハラが続く場合は、退職や転職を検討することも選択肢の一つです。

• 退職の準備: 退職を希望する場合は、会社の就業規則に従い、退職の手続きを行いましょう。退職前に、弁護士に相談し、退職条件や退職後の手続きについて確認しておくことも重要です。
• 転職活動: 転職を希望する場合は、自分のキャリアプランを明確にし、転職活動を行いましょう。介護業界は人手不足のため、転職のチャンスは多くあります。
• キャリアカウンセリング: キャリアカウンセラーに相談し、自分の強みや適性を分析し、最適なキャリアプランを立てましょう。

3-3. 介護士としてのキャリアアップ

介護士としてのキャリアアップには、様々な方法があります。以下にいくつかの例を挙げます。

• 資格取得: 介護福祉士、ケアマネージャーなどの資格を取得することで、専門性を高め、キャリアアップを目指すことができます。
• スキルアップ: 認知症ケア、看取りケアなど、専門的なスキルを習得することで、より質の高い介護を提供できるようになります。
• リーダーシップ: チームリーダーや主任などの役職に就くことで、マネジメント能力を向上させ、キャリアアップを目指すことができます。
• 独立・起業: 訪問介護事業所や、高齢者向け住宅などを設立し、独立・起業することも可能です。

あなたのキャリアプランに合わせた選択肢を検討し、積極的に行動していくことが重要です。

4. まとめ：あなたの未来のために

今回の相談内容をまとめると、新型コロナウイルス感染症に罹患し、療養期間中の対応について上司との間で問題を抱えている介護士の方からの相談でした。上司の対応は、パワハラやモラハラに該当する可能性があり、職場環境の改善が急務です。療養期間中の対応、職場復帰の際の注意点、そしてパワハラやモラハラといった問題への対処法について、具体的なアドバイスを提供しました。

あなたが置かれている状況は、非常に困難なものですが、決して一人ではありません。適切な知識と対策を講じることで、必ず状況を改善することができます。まずは、自分の権利を守り、心身ともに健康な状態で仕事ができるように、積極的に行動していきましょう。そして、あなたのキャリアにとって最善の選択をしてください。あなたの未来が明るいものとなるよう、心から応援しています。

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