92歳のお母様の心不全と介護の悩み…施設での対応と、あなた自身の健康不安を解消する方法

この記事では、介護中のご家族の健康問題と、ご自身の健康不安を抱えるあなたに向けて、具体的なアドバイスと解決策を提示します。特に、心不全の疑いがあるお母様の介護施設での対応、そしてご自身の健康管理について、専門的な視点から掘り下げていきます。

心臓や循環器系の医師、医療関係者、介護にお詳しい方へ。

母(92)のことです。現在、介護付き老人ホームで生活をしています。

コロナで思うように面会はできませんが、今年の年明けに(半年ぶりに)面会した折にはとても元気な様子でした。

ただ、体がかなり大きくなっていて、浮腫んでいるようでした。

今日介護施設のかかりつけの医師から電話があり、『体内酸素とタンパク質の数値が低く、心不全の可能性が高い』とのお話でした。

また別のタイミングで施設の方からも電話があり、

・『車椅子をリクライニング付きのものにしていいか？』

・『巡回は必ず1時間に1回はするようにしているが、その合間に心臓が止まったりしても発見が遅れてしまい手遅れの場合もあるがよろしいか？』

と言うような内容のものでした。

命に関わるような重篤性があるものなら、事前に入院させるなりして、すぐにでも処置ができるような設備の整った環境下(病院など)に移りたいのですが、施設の方のお話だと『緊急搬送以外は入院は不可能』だと言われました。

「何か(発作？)が起きてから」じゃないと、病院は入院させてくれないものなのでしょうか？

日常生活を送れているようです。食事も摂れているようです。『しんどい』といって日中横になる時間は増えてきているようです。

医療関係者の皆様、心不全の対応策というか…事前になにか備えておくことができないものでしょうか？

手術で施設で誰もいない部屋で1人きりで逝ってしまう可能性もあるのかと思うと、コロナで思うように面会もできないし自宅に引き取った方が良いのではないか…？と考えていますが、ワンオペ介護が苦しく限界になって施設に送り出した経緯もあり、かなり悩んでおります。

また自分自身(50歳・女です)も、浮腫や疲れやすさもあり、自分が先に心臓関係の病気でどうにかなってしまうんじゃないかとそちらも不安です。検査を受けるのにはどういう病院に行けば良いのでしょうかそちらも併せてわかることよろしくお願いいたします。補足すみません誤字がありましたので訂正させていただきます。

(誤)
日常生活を遅れているようです。

↓

(正)
日常生活を送れているようです。

(誤)
手術で誰もいない部屋で1人きりで

↓

(正)
施設で誰もいない部屋で1人きりで

心不全の可能性と、介護施設での対応について

お母様の心不全の可能性について、大変ご心配なことと思います。まずは、現状を整理し、できることから一つずつ対応していくことが重要です。心不全は、早期発見と適切な対応によって、症状の進行を遅らせ、生活の質を維持することが可能です。以下に、具体的な対応策と、介護施設との連携について解説します。

1. 介護施設との情報共有と連携

まず、介護施設の医師や看護師と密に連携を取り、お母様の状態について詳細な情報を共有しましょう。具体的には、以下の点を確認してください。

• 心不全の診断と重症度: 医師から、心不全の診断根拠（検査結果、症状など）と、その重症度について詳しく説明を受けてください。心不全の重症度は、治療方針や今後の見通しを左右する重要な要素です。
• 治療計画: 現在の治療計画（薬物療法、食事療法、生活指導など）を確認し、その内容と目的を理解しましょう。疑問点があれば、遠慮なく質問してください。
• 緊急時の対応: 万が一、容態が急変した場合の対応（緊急搬送の手順、連絡先など）について、施設側と確認しておきましょう。
• 面会と情報交換の頻度: 施設との面会頻度や、電話での情報交換の頻度を決め、定期的に情報共有を行うようにしましょう。

2. 医療機関との連携

介護施設の医師だけでなく、必要に応じて、専門医（循環器内科医など）の意見も聞いてみましょう。かかりつけ医がいる場合は、そちらに相談するのも良いでしょう。セカンドオピニオンを求めることも、選択肢の一つです。

• 専門医への相談: 心不全の専門医に相談し、お母様の状態について詳細な評価と、適切な治療方針についてアドバイスを受けてください。
• 検査の実施: 必要に応じて、心エコー検査、血液検査、心電図検査などの検査を受け、心臓の状態を詳しく把握しましょう。
• 入院の可能性: 症状が悪化した場合の入院の可能性について、医師と相談し、事前に準備をしておきましょう。

3. 在宅介護への移行の検討

ご自宅での介護を検討されているとのことですが、ご自身の状況（年齢、健康状態、介護経験など）を考慮し、現実的な選択肢かどうかを慎重に検討する必要があります。在宅介護を選択する場合には、以下の点を考慮しましょう。

• 介護体制の構築: 介護保険サービス（訪問介護、デイサービスなど）の利用、家族の協力、ヘルパーの確保など、介護体制を整える必要があります。
• 住環境の整備: バリアフリー化、必要な介護用品の準備など、安全で快適な住環境を整える必要があります。
• 医療連携: 訪問看護、往診など、医療機関との連携体制を構築する必要があります。
• ご自身の健康管理: 介護者の健康状態は、介護の質に大きく影響します。ご自身の健康管理も怠らないようにしましょう。

ご自身の健康不安への対応

ご自身の健康不安について、検査を受けることを検討されているとのこと、大変良いことです。早期発見と適切な対応は、健康を守る上で非常に重要です。以下に、検査を受ける際のポイントと、健康管理について解説します。

1. 検査を受ける医療機関の選択

心臓に関する検査は、専門的な知識と設備が必要となります。以下の点を考慮して、医療機関を選びましょう。

• 循環器内科: 循環器内科は、心臓や血管に関する専門的な診療科です。心臓の検査や治療に精通した医師がいます。
• 総合病院: 検査設備が充実しており、緊急時の対応も可能です。
• 専門クリニック: 心臓専門のクリニックも、専門的な検査や治療を提供しています。
• かかりつけ医への相談: まずは、かかりつけ医に相談し、適切な医療機関を紹介してもらうのも良いでしょう。

2. 検査の種類と内容

心臓の検査には、様々な種類があります。医師と相談し、ご自身の症状やリスクに合わせて、適切な検査を選びましょう。

• 心電図検査: 心臓の電気的な活動を記録し、不整脈や虚血性心疾患の有無を調べます。
• 心エコー検査: 超音波を用いて、心臓の形や動き、血流などを詳しく観察します。心不全の診断に重要な検査です。
• 血液検査: 心臓に関する様々な物質（BNP、NT-proBNPなど）の値を測定し、心不全の程度や心臓への負担を評価します。
• 胸部X線検査: 心臓の大きさや肺の状態を調べます。
• CT検査、MRI検査: より詳細な情報を得るために、これらの検査が行われることもあります。

3. 健康管理の重要性

検査を受けるだけでなく、日々の健康管理も重要です。心臓の健康を守るために、以下の点に注意しましょう。

• 食生活: 塩分、脂質、糖質の摂取を控え、バランスの取れた食事を心がけましょう。
• 運動: 医師の指示に従い、適度な運動を行いましょう。ウォーキングや軽いジョギングなどがおすすめです。
• 禁煙: 喫煙は、心臓病のリスクを高めます。禁煙しましょう。
• 飲酒: 過度の飲酒は控えましょう。
• ストレス管理: ストレスは、心臓に負担をかけます。ストレスを溜めないように、リラックスできる時間を作りましょう。
• 定期的な健康診断: 定期的に健康診断を受け、早期発見に努めましょう。

ご自身の健康状態を把握し、適切な対策を講じることで、心臓病のリスクを軽減し、健康な生活を送ることができます。

介護と仕事の両立について

介護と仕事の両立は、多くの方にとって大きな課題です。特に、今回のケースのように、ご自身の健康不安を抱えながら、要介護者の介護を行うことは、精神的にも肉体的にも大きな負担となります。以下に、介護と仕事の両立を支援するための情報を提供します。

1. 介護休業と介護休暇の活用

介護が必要な家族がいる場合、介護休業や介護休暇を取得することができます。これらの制度を利用することで、介護に時間を割き、仕事との両立を図ることができます。

• 介護休業: 対象家族1人につき、通算93日まで取得できます。
• 介護休暇: 対象家族1人につき、年間5日まで取得できます（半日単位での取得も可能）。

これらの制度を利用する際には、会社の就業規則を確認し、手続きを行う必要があります。

2. 介護に関する相談窓口の活用

介護に関する悩みや疑問は、一人で抱え込まずに、専門家や相談窓口に相談しましょう。以下のような相談窓口があります。

• 地域包括支援センター: 地域の高齢者の相談窓口として、介護に関する様々な相談に対応しています。
• 介護保険サービス事業者: 訪問介護、デイサービスなどの介護保険サービスを提供する事業者は、介護に関する専門的な知識を持っています。
• ハローワーク: 仕事と介護の両立に関する相談に対応しています。
• NPO法人、ボランティア団体: 介護に関する情報提供や、交流の場を提供しています。

3. 介護保険サービスの活用

介護保険サービスを利用することで、介護者の負担を軽減することができます。利用できるサービスには、以下のようなものがあります。

• 訪問介護: ホームヘルパーが自宅を訪問し、食事、入浴、排泄などの介護を行います。
• デイサービス: デイサービスセンターに通い、入浴、食事、レクリエーションなどを行います。
• ショートステイ: 短期間、介護施設に入所し、介護を受けます。
• 福祉用具のレンタル: 車椅子、介護ベッドなどの福祉用具をレンタルできます。

これらのサービスを利用するためには、介護保険の申請を行い、要介護認定を受ける必要があります。

4. 仕事の調整

介護と仕事の両立のためには、職場の理解と協力も不可欠です。上司や同僚に相談し、仕事の調整について検討しましょう。例えば、以下のような方法があります。

• 勤務時間の変更: 時短勤務、フレックスタイム制度などを利用する。
• テレワークの活用: 在宅勤務を可能にする。
• 業務内容の調整: 介護に時間を割けるように、業務内容を調整する。
• 部署異動: 介護に配慮した部署への異動を検討する。

職場の理解と協力を得るためには、介護の状況や、必要なサポートについて、具体的に説明することが重要です。

5. 専門家への相談

介護と仕事の両立に関する悩みは、一人で抱え込まずに、専門家に相談することも有効です。キャリアコンサルタントや、介護に関する専門家は、あなたの状況に合わせて、具体的なアドバイスやサポートを提供してくれます。

この記事では、心不全の疑いがあるお母様の介護と、ご自身の健康不安について、様々な角度からアドバイスをさせていただきました。しかし、個別の状況は千差万別です。よりパーソナルなアドバイスが必要な場合は、専門家への相談を検討しましょう。

まとめ

今回のケースでは、92歳のお母様の心不全の可能性と、ご自身の健康不安、そして介護と仕事の両立という、多くの課題が複雑に絡み合っています。まずは、現状を正確に把握し、関係者との連携を密にすることが重要です。そして、ご自身の健康管理を怠らず、適切なサポートを受けながら、一つずつ課題を解決していくことが大切です。

以下に、今回の記事のポイントをまとめます。

• 介護施設との連携: 医師や看護師と密に連携し、お母様の状態について詳細な情報を共有しましょう。
• 医療機関との連携: 専門医に相談し、検査や治療についてアドバイスを受けましょう。
• 在宅介護の検討: ご自身の状況を考慮し、現実的な選択肢を検討しましょう。
• ご自身の健康管理: 定期的な検査を受け、食生活、運動、ストレス管理など、日々の健康管理を徹底しましょう。
• 介護と仕事の両立: 介護休業や介護休暇の活用、相談窓口の利用、介護保険サービスの活用、職場の理解と協力を得ながら、両立を目指しましょう。

今回の情報が、少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。困難な状況ではありますが、諦めずに、一つずつ課題を解決していきましょう。そして、ご自身の健康を第一に考え、無理のない範囲で、介護と向き合ってください。

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