80歳実父、介護4の現状と限界…高齢夫婦の介護問題と解決策

ウチの実父は、80歳で、介護4です。母が、介護しているのですが、オムツ交換、介助など、もう限界のようです。母は、78歳です。デイサービス、ショートステイは、行かないようです。本人は、嫌がってます。市の職員に施設の事相談したら、安い所はなく、30万近い施設しか、空きがないようです。年金は、国民年金だけで、とても、無理です。これは、社会問題じゃないですか？お金がなくて、家で、面倒みてますが、ウチの母も限界です。いつまで、もつか？安い施設は、ないのでしょうか？遠い地方は、安いのでしょうか？

ご両親の介護、そしてご自身の心労、お察しいたします。80歳のご父親の介護度4、78歳のご母親の介護負担は、まさに限界を超えている状況と言えるでしょう。経済的な問題も絡み、非常に困難な状況に直面されていることは、容易に想像できます。これは、残念ながら多くの高齢者世帯が抱える深刻な社会問題の一つです。

まず、ご安心ください。解決策は必ずあります。ただ、その解決策は一つではなく、ご家族の状況やご希望に最適なものを選択する必要があります。この記事では、ご質問を元に、具体的な解決策を探り、将来を見据えた介護プランの策定について、転職コンサルタントの視点からアドバイスさせていただきます。

現状分析：介護負担と経済状況の把握

まず、ご両親の現状を整理してみましょう。ご父親は介護度4、ご母親は78歳で介護者。デイサービスやショートステイは利用せず、経済的な負担も大きく、限界に達している状態です。これは、介護における「人材不足」「経済的負担」「介護サービスのアクセス」という３つの大きな課題が複雑に絡み合っていることを示しています。

• 介護負担：オムツ交換や介助など、身体的にも精神的にも大きな負担がかかっています。ご母親の健康状態も懸念されます。
• 経済状況：国民年金のみでは、30万円近い介護施設費用を賄うことは困難です。
• サービスアクセス：近隣の介護施設は高額で空きがなく、デイサービスやショートステイへの抵抗感もあるようです。

解決策の検討：多角的なアプローチ

現状を踏まえ、以下の解決策を検討しましょう。これは、単一の解決策ではなく、複数の選択肢を組み合わせることで、より最適なプランを構築することが重要です。

1. 介護サービスの見直しと活用

デイサービスやショートステイを嫌がっているとのことですが、まずは、その理由を丁寧に聞き出すことが重要です。施設の雰囲気、スタッフとの相性、サービス内容など、ご両親の不安や懸念事項を解消することで、利用への抵抗感を減らすことができるかもしれません。複数のデイサービスやショートステイ施設を訪問し、比較検討することも有効です。

また、訪問介護サービスの利用も検討しましょう。自宅で介護を受けられるため、ご両親の生活環境を大きく変える必要がありません。専門の介護士が定期的に訪問し、身体介護や生活援助を行います。費用は、介護保険の給付対象となるため、経済的な負担を軽減できます。

2. 経済的な支援策の活用

国民年金だけでは生活が困難な場合、生活保護や介護保険の給付、低所得者向けの介護支援制度などを活用することを検討しましょう。地域包括支援センターや市町村の福祉事務所に相談することで、適切な支援策を見つけることができます。また、民間の介護保険サービスも検討し、比較することで、最適なプランを見つけられます。

さらに、成年後見制度の利用も視野に入れるべきです。ご両親の意思決定能力が低下した場合、財産管理や介護サービスの契約などをサポートしてくれます。

3. 地域社会との連携

地域包括支援センターやケアマネージャーなどの専門家と連携することで、ご両親に最適な介護プランを作成し、必要なサービスをスムーズに利用できるようになります。また、地域の高齢者支援団体やボランティアの活用も検討しましょう。地域社会の力を借りることで、介護負担を軽減することができます。

4. 遠方への転居

質問にある「遠い地方は安いのでしょうか？」という点については、地域差は確かに存在します。しかし、生活環境の変化やご両親の精神的な負担も考慮する必要があります。安さだけで判断せず、ご両親の生活の質を維持できる環境かどうかを慎重に検討する必要があります。

成功事例：地域包括支援センターの活用

私の経験から、地域包括支援センターの活用は非常に有効です。あるケースでは、高齢の両親を介護していたご夫婦が、地域包括支援センターの相談員と連携することで、デイサービスや訪問介護サービスを効果的に利用できるようになり、介護負担を大幅に軽減することができました。相談員は、介護保険制度の利用方法や、他の支援サービスの情報を提供し、ご夫婦をサポートしました。結果、ご夫婦は、介護疲れによる健康悪化を防ぎ、安心して介護を継続することができました。

まとめ

ご両親の介護は、非常に困難な状況ですが、決して諦める必要はありません。複数の選択肢を組み合わせ、ご家族の状況に最適な介護プランを策定することが重要です。地域包括支援センターや福祉事務所、ケアマネージャーなどの専門機関に相談し、適切な支援を受けることで、ご両親とご自身の生活の質を向上させることができます。

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