猫と暮らす！初めての里親体験｜隠れてしまう猫との信頼関係構築ガイド

猫の質問です。 当方、一軒家 一人暮らしです。 先日、知合いの紹介で、介護施設の公園で懐いている猫（生後10カ月位）の三毛の猫♀の里親にならないかとの話があり、引受る事にしました。（保護されていて耳が欠けて います。） さて、家に連れて来て離したとたんに、隠れてしまい出てきません。2～3日したら出てくるかなと思い様子を見ていると、なんと洗面台の下の隙間から床下に入ってしまったらしく全く出てきません。 一応、餌と水を近くに置いて置くと、食べた形跡はあるので、安心ですが、人の気配がすると直に床下に逃げてしまいどうしようもありません。 希望としては、出てきたときに床下に行ける穴を塞ぎたいと思うのですが、全く出てこない為、どうしたらよいか質問します。 仕事から帰ってくると壁を引っ掻いた傷や暴れていた形跡があるので、誰もいなければ部屋でくつろいでいるのかと思います。 すでに2週間が経ちましたがそのような家庭内野良猫状態が続いています。 このまま、餌だけ与えていればいつか自然と猫と仲良くなれるのでしょうか？

初めての里親体験、おめでとうございます！そして、猫ちゃんが家に来てから隠れてしまう…それは多くの里親さんが経験する、よくある悩みです。 この状況、実は猫ちゃんにとって大きなストレスになっている可能性が高いです。 焦らず、猫ちゃんのペースに合わせて、信頼関係を築いていきましょう。この記事では、あなたの状況を踏まえ、具体的な解決策と、猫との幸せな生活を送るためのアドバイスを専門家の視点からご紹介します。

猫が隠れる理由：環境の変化と不安

まず、猫ちゃんが隠れてしまう理由を考えてみましょう。 新しい環境へのストレス、急に人間と生活することへの不安、そして、床下という隠れ場所の存在が、猫ちゃんの行動を大きく左右しています。 保護猫の場合、過去の経験も影響している可能性があります。 耳が欠けていることから、以前は野良猫として生活していた可能性も考えられますね。 そのため、警戒心が強く、すぐに隠れてしまうのは当然のことかもしれません。

ステップ１：猫ちゃんの安全と安心を確保する

まずは、猫ちゃんが安全で安心して過ごせる環境づくりが重要です。 床下へのアクセスを塞ぐ前に、猫ちゃんが出てくるまで待つことが大切です。 無理強いは逆効果です。 具体的には、以下の点を意識してみてください。

• 静かな場所を確保する：猫専用の落ち着ける場所（猫ベッド、段ボールハウスなど）を用意し、餌と水を近くに置いてください。 人の少ない静かな部屋に設置するのがおすすめです。
• 隠れ家を作る：猫は狭い空間を好む傾向があります。 段ボール箱や布製のハウスなどを用意し、隠れ家として提供しましょう。 これにより、安心できる場所を与えられます。
• 刺激を避ける：大きな音や急な動きは避けて、猫ちゃんにゆっくりと慣れてもらう時間が必要です。 家族や来客にも、猫ちゃんへの配慮を促しましょう。
• フェロモン製品の活用：猫用フェロモン製品（Feliwayなど）を使用すると、猫の安心感を高める効果があります。 スプレータイプやディフューザータイプなど、様々な種類があるので、猫ちゃんの反応を見ながら選んでみてください。

ステップ２：信頼関係を築くための具体的な行動

猫ちゃんとの信頼関係を築くには、時間と忍耐が必要です。 焦らず、ゆっくりと距離を縮めていきましょう。 具体的な方法としては、以下のことが挙げられます。

• ゆっくりと近づき、声を掛ける：猫ちゃんが隠れている場所の近くに座り、優しく声を掛けてみましょう。 無理に近づいたり、触ろうとしないでください。 猫ちゃんの反応を見ながら、少しずつ距離を縮めていきます。
• おやつで誘導する：猫が大好きなおやつ（チュールなど）を使って、猫ちゃんを誘導してみましょう。 おやつを少しずつ近づけていき、猫ちゃんが自ら手から食べるまで根気強く待ちましょう。 この時、急に手を伸ばしたり、猫ちゃんを驚かせないように注意が必要です。
• ボディランゲージに注意する：猫は人間の言葉は理解できません。 猫のボディランゲージ（しっぽ、耳、目など）をよく観察し、猫ちゃんの気持ちを読み取ることが大切です。 リラックスしている状態かどうか、警戒しているかどうかを判断し、行動を調整しましょう。
• 一定のルーティンを作る：毎日同じ時間に餌を与えたり、同じ時間に遊んであげるなど、一定のルーティンを作ることで、猫ちゃんは安心感を覚えます。 予測できる環境は、猫にとってストレスを軽減する効果があります。

ステップ３：床下への対策：出てきてから対処

猫ちゃんが安心して出てきてくれるようになったら、床下へのアクセスを塞ぎましょう。 洗面台下の隙間を塞ぐ際には、猫が挟まったり怪我をしないように、適切な方法を選びましょう。 例えば、金網や板などを利用して隙間を塞ぐのがおすすめです。

重要なのは、猫ちゃんが出てきてから対処することです。 無理やり追い出そうとすると、猫ちゃんはさらに警戒し、隠れる場所を探してしまう可能性があります。 まずは、猫ちゃんとの信頼関係を築くことに集中しましょう。

成功事例：時間と愛情が実を結ぶ

私のクライアントにも、同様の悩みを抱えている方がいました。 最初は警戒心が強く、全く触れさせてくれなかった猫でしたが、数ヶ月かけてゆっくりと時間をかけて接することで、今では膝の上で寝転がるほど仲良くなりました。 ポイントは、猫ちゃんのペースに合わせて、無理強いをせず、愛情を注ぎ続けたことです。 これは、時間と忍耐が必要な作業ですが、必ず実を結びます。

専門家のアドバイス：焦らず、猫のペースで

猫は繊細な生き物です。 新しい環境に適応するまでには、時間がかかります。 焦らず、猫ちゃんのペースに合わせて、ゆっくりと信頼関係を築いていきましょう。 もし、猫ちゃんの行動に不安を感じたり、問題が解決しない場合は、動物病院や動物行動学の専門家に相談することをお勧めします。 専門家のアドバイスを受けることで、より適切な対応ができるでしょう。

まとめ

初めての里親体験は、喜びと同時に多くの課題も伴います。 猫が隠れてしまうことは、決して珍しいことではありません。 この記事で紹介した方法を参考に、猫ちゃんとの信頼関係を築き、幸せな生活を送りましょう。 大切なのは、猫ちゃんのペースを尊重し、根気強く接することです。 猫ちゃんとの絆を育む時間は、かけがえのない宝物となるでしょう。

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