認知症の母の普通預金、相続と葬儀費用について徹底解説！

全く無知で何も分からない私です。母の普通貯金について教えて下さい。母87歳と私56歳、妻、子供3人の6人家族で、2世帯住宅で暮らしています。父は8年前に他界しています。母は父が他界してから急激に認知症が進み、体も弱ってきています。そんな母を現在、在宅で介護しています。母には500万ほど貯まっている普通貯金があり、そこから母の生活費を賄っています。そこで質問ですが、母が亡くなってしまうとその貯金は簡単には下せなくなってしまうのですか？縁起でもないのですが、母の葬式代等はその貯金を使う予定でいます。嫁は今のうちに下ろしておいたほうが良いと言っています。例えば、今すぐに銀行に行って全額おろしても問題はないのでしょうか？贈与税なんだの変な話にはならないのでしょうか？何回かに分けておろしたほうがいいのでしょうか？全く無知で何も分からない私です。宜しくお願い致します。

ご心配されていること、よく分かります。87歳のお母様を介護しながら、相続や葬儀費用のことまで考えなければならないのは、本当に大変なことだと思います。ご質問にある「母の普通預金」に関する不安、特に相続と葬儀費用に関する疑問について、転職コンサルタントの視点も交えながら、分かりやすく解説いたします。

フォーマットB：仮想インタビュー・対話形式

質問者： 500万円の普通預金、今すぐ全部下ろしても大丈夫でしょうか？贈与税はかかりますか？

コンサルタント： 結論から言うと、今すぐ全額下ろすのは、税金面や手続き面でリスクがあります。お母様の認知症の状況も考慮すると、お勧めできません。まず、贈与税の問題ですが、生前にご自身がお母様からお金を受け取ること（贈与）は、年間110万円の贈与税の非課税枠を超えると課税対象になります。500万円を一度に下ろすと、贈与とみなされ、高額な贈与税を支払う可能性があります。また、お母様の認知症の状況から、ご本人の意思確認が難しい可能性があります。銀行によっては、認知症の方からの預金引き出しに慎重な対応をとる場合もあります。

質問者： じゃあ、どうすれば良いのでしょうか？何回かに分けて下ろした方が良いですか？

コンサルタント： 何回かに分けて下ろすのも一つの方法ですが、やはり贈与税の問題は残ります。より安全でスムーズな方法としては、お母様の「預金」を「相続」という形で受け継ぐことを検討することをお勧めします。お母様がお亡くなりになった後、相続手続きを経て、法定相続人であるご家族が預金を相続することになります。この場合、相続税が発生するかどうかは、相続財産の総額と基礎控除額によって決まります。500万円程度の預金であれば、相続税がかからない可能性が高いです。

質問者： 相続手続きって、複雑そうだし、時間もかかりそうですね…葬儀費用はすぐに必要なのに…

コンサルタント： 確かに相続手続きは複雑で時間がかかりますが、葬儀費用については、事前に準備しておく方法があります。まず、お母様の預金から、葬儀費用として必要な金額を事前に「預金」として確保しておくのではなく、「葬儀費用用の口座」を別に開設することをお勧めします。これは、お母様の認知症の状況を考慮し、ご本人の意思確認が困難な場合でも、事前に準備しておけば、相続手続きを待たずに葬儀費用を確保できるというメリットがあります。この口座開設には、成年後見制度の活用も検討できます。成年後見人を選任することで、お母様の財産管理を委任し、合法的に葬儀費用を確保できます。成年後見制度については、弁護士や司法書士にご相談ください。

質問者： 成年後見制度…初めて聞きました。具体的にどのような手続きが必要なのでしょうか？

コンサルタント： 成年後見制度には、任意後見と法定後見があります。任意後見は、お母様がまだ判断能力のあるうちに、将来に備えて後見人を選任しておく制度です。法定後見は、判断能力が不十分になった後に家庭裁判所が後見人を選任する制度です。どちらの制度を選ぶかは、お母様の状況やご家族の状況によって異なります。弁護士や司法書士に相談し、最適な方法を選択することをお勧めします。また、成年後見制度の利用には、専門家のサポートが不可欠です。弁護士や司法書士などの専門家に相談することで、手続きの進め方や必要な書類、費用などについて的確なアドバイスを受けることができます。

質問者： 具体的なアドバイスありがとうございます。相続税や贈与税については、税理士にも相談した方が良いでしょうか？

コンサルタント： はい、相続税や贈与税に関する専門的な知識は税理士が最も詳しいです。特に、相続税の計算は複雑なため、税理士に相談することを強くお勧めします。税理士は、相続税の申告手続きや節税対策についてもアドバイスしてくれます。早めの相談が、無駄な税金を払わずに済むことに繋がります。

成功事例

以前、70代のお母様を介護しながら相続問題に悩んでいたクライアントがいました。当初は、預金を下ろして葬儀費用に充てることを考えていましたが、私のアドバイスにより、成年後見制度を活用し、葬儀費用用の口座を事前に開設しました。結果、相続手続きの煩雑さを避けつつ、スムーズに葬儀費用を確保することができました。このケースのように、専門家のアドバイスを受けることで、複雑な問題を解決し、ご家族の負担を軽減できるケースは多くあります。

まとめ

お母様の介護と相続問題、本当に大変だと思いますが、決して一人で抱え込まず、専門家の力を借りることが大切です。弁護士、司法書士、税理士など、それぞれの専門家に相談することで、最適な解決策が見つかるはずです。焦らず、一つずつ問題を解決していきましょう。

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