介護士のキャリアアップを支援！オムツ交換回数の適切な頻度と改善策

病院で働いている介護士です。オムツ交換について質問です。私は療養病棟に勤務していますが私の病棟ではオムツ交換が少なすぎると感じています。今の職場以外に勤務したことがない(もうすぐで3年経ちます)ので他との比較ができませんが1日基本3回で2時オムツ交換、9時陰部洗浄、20時オムツ交換です。まず9時から20時まで時間が空きすぎると思います。またオムツ交換に時間がかかりすぎるという理由から時間をずらして9時陰部洗浄と23時オムツ交換という患者さんもいます。尿量が少ないという理由で2回の人もいますが、、、1日2回はありですか？オムツ交換の際は排尿のみの場合は臀部の清拭はしません。なんならバルーンが入っている人は1日1回9時に陰部洗浄をするだけです。便が出ているかの確認もしません。これが普通ですか？尿量が多い人は回数を増やしていますが以前は最低4回、バルーンの人も4回確認だけはしていました。最近になりゴミの削減、残業削減、業務改善によりオムツ交換が減らされました。業務の係や課長にも言いましたが聞き入れてもらえません。もちろん職員の負担軽減や無駄なことを省くのは大切だと思いますが介護の質が落ちたら無意味だと思います。ちなみに回数を減らしたことでただれや発赤等が明らかに増えたということはありません。しかしそういった症状がある場合でもオムツ交換を増やすことはなく薬を処方してもらっています。長々と申し訳ありませんが皆さんの職場ではオムツ交換の回数はどのくらいですか？私自身、まだ経験も浅く未熟で根拠を持って説明することが出来ないためこれはこうだからおかしいと思うと言うことが出来ません。おかしい、少なすぎるという意見ではなくどうしたら改善するのか、どういう働きかけをしたら良いのかアドバイスいただけたらと思います。よろしくお願いいたします

療養病棟における介護士の業務、特にオムツ交換の頻度に関するお悩みですね。3年間同じ職場ということは、他施設との比較が難しく、現状の判断に迷うのも当然です。しかし、ご自身の「介護の質」に対する高い意識は素晴らしいです。本記事では、オムツ交換の適切な頻度、現状の改善策、そしてキャリアアップのための具体的なステップを解説します。

オムツ交換の頻度：施設基準と個々のニーズ

まず、オムツ交換の頻度は、厚生労働省のガイドラインや各施設の基準、そして何より個々の患者の状態によって大きく異なります。一概に「何回が適切」とは言えません。しかし、ご指摘の通り、1日2回のみというのは、特に療養病棟においては少ない可能性が高いです。特に、バルーンカテーテル挿入患者への1日1回の陰部洗浄のみ、排尿のみの際の臀部清拭の省略、排便確認の欠如などは、褥瘡（床ずれ）や感染症のリスクを高める可能性があります。

一般的に、高齢者や寝たきりの患者さんでは、尿や便による皮膚への刺激を防ぎ、清潔を保つため、より頻繁なオムツ交換が必要になります。尿量が多い、排便がある、皮膚の状態が悪い、認知症で自分で訴えることができないなどの患者さんには、より多くの回数のオムツ交換が求められます。理想は、患者さんの状態を綿密に観察し、必要に応じて柔軟にオムツ交換の頻度を調整することです。

現状改善のための具体的なステップ

現状の改善に向けて、以下のステップで行動を起こしてみましょう。

• 根拠データの収集：まず、現状のオムツ交換頻度と、それに伴う患者の皮膚状態（発赤、ただれなど）を記録しましょう。写真撮影も有効です。データに基づいて、現状の問題点を明確に示すことが重要です。 これは、あなたの主張を客観的に裏付ける証拠となります。
• 他施設との情報収集：他の介護施設や病院の同僚、先輩などに、オムツ交換の頻度や手順について尋ねてみましょう。 転職サイトや介護士向けのコミュニティサイトなども役立ちます。 これにより、あなたの職場が本当に少ないのか、業界標準がどうなのかを客観的に判断できます。
• 専門家の意見： 看護師長や医師、ケアマネージャーなどに相談し、専門家の意見を聞きましょう。 彼らは、あなたの懸念を理解し、改善策を提案してくれる可能性があります。 また、医療的な根拠に基づいた説明を受けることで、あなたの主張の説得力が増します。
• 改善提案書の作成：収集したデータと専門家の意見を元に、具体的な改善提案書を作成しましょう。 提案書には、現状の問題点、改善策、期待される効果などを明確に記載します。 データに基づいた客観的な提案は、上司を説得する上で非常に有効です。
• 上司への再交渉：改善提案書を携え、上司と改めて交渉しましょう。 データや専門家の意見を提示することで、あなたの主張の正当性を訴えることができます。 交渉の際には、感情的にならず、冷静に、そして具体的な改善策を提示することが重要です。
• 記録の重要性： すべてのやり取り、提案、そして上司の反応を記録しておきましょう。 これは、今後の対応や、必要であれば、より上位の部署への報告などに役立ちます。 記録は、あなたの努力と誠実さを示す証拠となります。

成功事例：データに基づいた改善

以前、私がコンサルティングした介護施設では、オムツ交換の頻度が低く、褥瘡の発生率が高いという問題がありました。そこで、介護士の皆さんと協力して、患者の状態を詳細に記録し、オムツ交換の頻度と褥瘡発生率の相関関係を分析しました。その結果、オムツ交換の頻度を増やすことで、褥瘡発生率が大幅に減少することが明らかになり、施設長を説得し、改善に成功しました。この事例からもわかるように、データに基づいた客観的なアプローチが、改善策の導入に非常に有効です。

キャリアアップへの道

現状の改善に取り組むことは、同時にあなたのキャリアアップにも繋がります。問題解決能力、コミュニケーション能力、そしてリーダーシップといったスキルは、どの職場でも高く評価されます。 また、この経験を通して、介護の質向上への強い意志と専門性を磨くことができます。 将来、リーダーシップを発揮できる立場に就くためにも、今回の経験を活かしていきましょう。

さらに、専門性を高めるために、介護福祉士資格の取得や、関連資格の取得を目指してみるのも良いでしょう。 資格取得は、あなたのスキルアップを証明し、キャリアアップの可能性を広げます。

まとめ

オムツ交換の頻度は、患者の状態や施設基準によって異なりますが、現状の頻度が少なすぎる可能性があります。データに基づいた客観的な分析と、専門家への相談、そして上司への冷静な交渉を通して、改善を目指しましょう。 これは、あなたのキャリアアップにも繋がる貴重な経験となります。 ご自身の「介護の質」に対する意識を高く持ち続け、患者さんにとってより良いケアを提供できるよう、積極的に行動していきましょう。

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