義理の祖母と有料老人ホーム：絶たれた連絡と解決への道筋

義理の祖母が足が悪くて一人で生活出来なくなって、介護付き有料老人ホームに昨年入居しました。ホームでは、他の入居者と同様に判断能力がないと言って祖母の話しは聞いてくれないようです。さらに祖母は入居時の保証人に通帳のお金を使われていると思い込んでいます。祖母が通帳を見せて欲しいと言って見せてくれないそうです。ホームの相談員に相談しても無視されて義理の孫の私たちに部屋の模様替えを頼んできました。頼まれた通り模様替えしたところ、保証人に何も言わず模様替えしたと注意を受けました。その後もまめに見舞いに行き、今度は、自分の葬儀などについて相談してきました。色々と調べてあげたら葬儀は、私たちにやってほしいと言いお金を預けてきました。しかし、そのように出来るように保証人に連絡したところ保証人の妻が怒り出しました。ホームと保証人の嫁に呼ばれて話しをしに行ったら、こちらの話は一切きかず、預かったお金は、詐欺だと言われ、罵倒されました。今後、祖母には、接点を持たないと誓約書を強引に書かされました。それだけではなく祖母から、唯一の外部との連絡手段の携帯電話も取り上げると言っていました。このままでは、祖母は外との連絡を一切絶たれ、ホームの入居者は話が出来ず、スタッフは忙しいし入居者は話ができないと思っているから話もできません。なんとか出来る方法はないでしょうか？最終的には、また、会えるようになりたいのですが、最悪でも私たち以外の人との電話ができるように出来たらと思っています。

複雑な状況：高齢者の意思疎通と家族の葛藤

このケースは、高齢者の介護、意思決定能力、家族間の葛藤、そして有料老人ホームの対応という複数の問題が複雑に絡み合った、非常にデリケートな状況です。まず、ご祖母様の状況を整理し、段階的に解決策を探っていく必要があります。 高齢者の介護は、肉体的、精神的な負担が大きく、家族間で意見の食い違いが生じることも珍しくありません。特に、認知症の疑いがある場合、意思疎通が難しく、状況をさらに複雑にします。

問題点の整理と分析：専門家の視点

このケースにおける主な問題点は以下の通りです。

• 意思疎通の困難：ご祖母様とホームスタッフ、そしてご家族間の意思疎通がうまくいっていない。
• 情報伝達の不足：ホーム側からの情報提供が不十分で、ご家族は状況を把握しづらい。
• 金銭管理の問題：ご祖母様の通帳管理や葬儀費用に関するトラブル。
• 保証人とのトラブル：保証人ご家族との間で大きな摩擦が生じている。
• 人権侵害の恐れ：誓約書強要や携帯電話の取り上げは、ご祖母様の意思疎通の権利を侵害している可能性がある。

解決策へのアプローチ：段階的な対応

解決策は、以下の段階でアプローチする必要があります。

ステップ１：客観的な状況把握

まず、ご祖母様の認知機能の状態を客観的に把握することが重要です。医師による認知機能検査を受けさせ、専門医の診断を得ることが必要です。この診断に基づいて、ご祖母様の意思決定能力を判断し、適切な支援策を検討します。 同時に、有料老人ホームの運営状況や対応についても客観的に評価する必要があります。他の入居者やスタッフへの聞き取り調査、ホームの運営マニュアルの確認なども検討しましょう。

ステップ２：専門機関への相談

弁護士、成年後見人、介護相談窓口などに相談し、法的・制度的な支援を受けましょう。弁護士は、誓約書強要や金銭トラブルに関して法的アドバイスを行います。成年後見制度を利用することで、ご祖母様の財産管理や意思決定を支援することができます。介護相談窓口では、介護サービスや福祉制度に関する情報提供を受けられます。 特に、ご祖母様の意思決定能力が低下している場合は、成年後見制度の利用が有効です。成年後見人は、ご祖母様の代理人として、財産管理や生活上の意思決定を支援します。

ステップ３：コミュニケーションの改善

ご祖母様、ホームスタッフ、保証人ご家族とのコミュニケーション改善に努めましょう。 ご祖母様とのコミュニケーションでは、ゆっくりと時間をかけて、言葉を選び、感情的にならないように注意しましょう。 ホームスタッフとのコミュニケーションでは、定期的な面談を行い、ご祖母様の状況や問題点を共有することが重要です。 保証人ご家族とのコミュニケーションでは、冷静に話し合い、それぞれの立場や意見を理解し合う努力が必要です。 記録を残すことで、後々のトラブル防止にも繋がります。

ステップ４：代替手段の確保

携帯電話を取り上げられた場合、代替手段として、公衆電話やホームの共用電話を利用する方法を検討しましょう。また、ご祖母様と連絡が取れるよう、ホームに手紙を送る、あるいは訪問するなどの方法も考えられます。 最悪の場合、別の有料老人ホームへの転居も選択肢として検討する必要があります。

成功事例：類似ケースからの学び

過去のケーススタディから、早期の専門家への相談と、関係者間の継続的なコミュニケーションが、問題解決に大きく貢献していることが分かります。 迅速な行動が、ご祖母様の権利を守り、より良い生活環境を確保することに繋がります。

まとめ

ご祖母様の状況は複雑ですが、諦めずに、段階的に対応していくことが重要です。専門家への相談、関係者とのコミュニケーション改善、代替手段の確保など、一つずつ解決策に取り組むことで、必ず状況は好転します。 ご祖母様と再び良好な関係を築けるよう、諦めずに頑張ってください。

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