88歳要介護1の祖母、デイサービス送迎中の転倒事故…施設の責任と今後の対応

私の祖母は88歳で要介護1です。週3でデイサービスに通っており、ここ半年で2回送迎時に転倒しました。1回目は顔を縫うけが、2回目は尻餅をつき足を痛めました。そして昨日もまた転んだようで、肩の骨を折ったそうです。尻餅をついたのはつい1週間前で、元々転びやすかったですが足を痛めていたせいもありかなりヨタヨタ歩いていました。デイサービスの人の介助に問題あるのではないかと私は思います。今回を含め3回目ですし、転倒し易いのはわかっているはずですし、きちんと送迎時介助していたのか疑問です。また施設長からの手紙には「よろめいたので支えたが痛がるので病院に行った」と記載してあるが、担当者が様子を記録するファイルには「転倒した」と書いてありました。話も食い違っています。自宅にいても片手が使えず、さらに足腰も悪いので廊下に座り込んでしまい、トイレにも行けない状況です。施設側の配慮も足りないですし、過失は大きいと思います。病院の治療費は施設負担ですが、それ以上の保障はしてもらえないのでしょうか？

ケーススタディ：繰り返される転倒事故とデイサービスの責任

88歳、要介護1の祖母がデイサービス送迎中に3度も転倒されたとのこと、ご心配ですね。しかも、施設側の対応にも疑問点が残る状況とのことですので、一つずつ整理して考えていきましょう。今回のケースは、高齢者の介護における事故責任、デイサービスの安全管理体制、そして今後の対応策を検討する上で非常に重要な事例と言えます。

まず、転倒事故の頻度と状況を詳細に記録することが重要です。いつ、どこで、どのような状況で転倒したのか、そしてその時の介助状況はどのようなものであったのかを具体的に書き留めてください。デイサービスの記録と食い違っている点も明確に示すことで、今後の交渉に役立ちます。写真や動画があれば、証拠として有効です。

次に、デイサービス施設の責任についてですが、施設には利用者の安全確保義務があります。特に、要介護1の高齢者で転倒リスクが高いとわかっているにも関わらず、適切な介助が行われていなかったとすれば、施設側に過失がある可能性が高いと言えます。

今回のケースでは、施設長の手紙と担当者の記録に食い違いがある点が非常に問題です。これは、施設側の情報管理体制に問題があることを示唆しています。記録の不備や矛盾は、施設側の責任を問われる可能性を高めます。

重要なのは、転倒事故の原因究明です。 送迎時の介助体制、利用者の身体状況、送迎車両の状態など、あらゆる角度から原因を分析する必要があります。専門機関に事故調査を依頼することも検討しましょう。

専門家の視点：高齢者転倒事故と法的対応

高齢者の転倒事故は、決して珍しいことではありません。しかし、繰り返される転倒は、施設の安全管理体制に問題がある可能性を示唆しています。介護保険法や民法に基づき、施設には利用者の安全を確保する義務があります。今回のケースでは、施設側の対応に不備があった可能性が高く、損害賠償請求の可能性も検討できます。

• 事故原因の特定： 専門家（弁護士や介護福祉士）に相談し、事故原因を明確に特定する。
• 証拠の収集： 転倒時の状況を記録した写真や動画、デイサービスの記録、医師の診断書などを収集する。
• 損害賠償請求： 施設側に損害賠償請求を行う。治療費だけでなく、介護費用、精神的苦痛に対する慰謝料なども請求できる可能性がある。
• 行政への通報： 施設の安全管理体制に問題がある場合は、行政機関（市町村の介護保険課など）に通報する。

弁護士に相談することで、法的観点からのアドバイスを受け、適切な対応策を検討できます。

具体的なアドバイス：今後の対応策

まず、落ち着いて現状を整理しましょう。

1. **記録の整理:** 転倒事故に関するすべての記録（日付、時間、場所、状況、証言など）を詳細に記録します。
2. **施設への対応:** 施設側に改めて事故状況の説明を求め、今後の安全対策について明確な回答を求めます。記録の食い違いについても、明確な説明を求めましょう。
3. **専門家への相談:** 弁護士や介護福祉士など、専門家に相談し、法的・介護的な観点からのアドバイスを受けましょう。
4. **介護サービスの見直し:** 祖母の状態に合わせた適切な介護サービスの提供体制を検討しましょう。デイサービスの継続、訪問介護の利用、あるいは施設入所なども選択肢として検討する必要があります。
5. **ご自身の心身のケア:** ご自身も負担が大きくなっていると思います。必要に応じて、相談窓口や支援団体に相談し、心身のケアを怠らないようにしましょう。

成功事例：高齢者転倒事故と和解

過去には、デイサービス送迎中の転倒事故で、施設側の安全管理体制に問題があったとして、損害賠償請求を行い、和解が成立した事例があります。この事例では、弁護士が事故原因を徹底的に調査し、施設側の過失を明確に示すことで、適切な賠償額を勝ち取ることができました。

重要なのは、感情的にならず、冷静に事実を積み重ねていくことです。 専門家の力を借りながら、適切な対応を進めていきましょう。

まとめ

88歳要介護1の祖母がデイサービス送迎中に3度も転倒されたという事態は、非常に深刻です。施設側の責任を問うことも視野に入れつつ、まずは冷静に事実関係を明らかにし、専門家のアドバイスを得ながら今後の対応を検討することが重要です。 祖母の状態に合わせた適切な介護サービスの提供体制を整え、ご自身の心身のケアも忘れずに行いましょう。

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