要介護5の母と7人家族の在宅介護。限界を感じたら？施設入所への現実的なステップ

5年ほど前に父が買った土地に私の主人が名義の新築の家を建てて、要介護5の母50代と父50代、私の妹30代、主人、子ども2人(幼児)と私の7人が暮らしています。最初の2〜3年は私が子育てしながら母を介護していましたが、母の状態が悪くなったので妹が仕事を辞めて介護メイン者となりました。私は主に家族全員の夕飯や掃除、ゴミ捨てなどの家事をメインとしてます。介護ではトイレ介助をしています。父は仕事が休みの時は介護をしていますが、意思疎通ができない母とのケンカが絶えません。私は何度も妹と父に訪問介護やレスパイトなど提案しましたが受け入れず、結局2人とも介護疲れになり、母に当たったり態度が悪くなったりしています。母がレスパイト入院や訪問ヘルパーを嫌がる為、家族だけで介護をしている状況です。お風呂は立てない為説得し、訪問入浴です。母に対して乱暴な言葉を使ったり、家の空気が悪くなったり、ひどい時は子ども達を無視したりする為、子ども達が可哀想で仕方がありません。主人にも窮屈な思いをさせてしまっているのでどうにか在宅介護をやめて施設や病院に入ってもらう方法はありませんか？

ご質問ありがとうございます。7人家族での要介護5の母の在宅介護、大変な状況の中、ご家族の皆様が抱えるご苦労、そしてお子様への影響を深く理解しております。現状維持はご家族全員の心身への負担が大きすぎます。まずは、ご家族の状況を客観的に見て、現状の課題と解決策を探っていきましょう。この状況を打開するために、施設入所という選択肢を含め、現実的なステップを踏んでいく方法をご提案します。

1. 現状分析：介護負担の可視化と課題の明確化

まず、現状の介護負担を具体的に可視化してみましょう。誰に、どのような負担がどの程度かかっているのかを明確にすることで、問題点が見えてきます。例えば、以下のような表を作成し、記入してみてください。

家族	介護内容	時間（1日あたり）	負担度（1〜5：1が軽度、5が重度）	ストレスレベル（1〜5：1が低い、5が高い）
あなた	家事、トイレ介助など
妹	介護全般
父	介護（休みの日）

この表を元に、介護負担の偏り、ストレスレベルの高さを把握し、具体的な課題を洗い出しましょう。例えば、「妹の負担が大きすぎる」「父の介護への関与が不足している」「家族間のコミュニケーション不足」などが課題として挙げられるかもしれません。

2. 専門機関への相談：介護サービスの活用と情報収集

現状分析が終わったら、地域包括支援センターやケアマネージャーなどに相談することを強くお勧めします。彼らは介護サービスに関する豊富な知識と経験を持っており、ご家族の状況に合わせた最適な支援策を提案してくれます。訪問介護、デイサービス、ショートステイ、そして施設入所に関する情報収集や手続きのサポートも受けられます。

専門家の視点：ケアマネージャーは、ご家族の状況を丁寧にヒアリングし、介護保険サービスの利用計画を作成します。適切なサービスの利用によって、介護負担を軽減し、ご家族の生活の質を向上させることが期待できます。また、施設入所についても、ご希望や状況に合わせた施設探しをサポートしてくれます。

3. 母への説得：段階的なアプローチとメリットの提示

母がレスパイト入院や訪問ヘルパーを嫌がるのは、不安や抵抗感があるからでしょう。いきなり施設入所を提案するのではなく、まずは訪問介護やデイサービスなどの利用から始めることを提案してみましょう。段階的にサービスを利用することで、母も徐々に慣れていく可能性があります。

具体的なアドバイス：

• メリットを明確に伝える：訪問介護を利用すれば、身体的負担が軽減され、より快適な生活を送れることを説明しましょう。
• 信頼できるヘルパーさんを紹介する：ヘルパーさんと事前に面談し、母に安心感を与えることが重要です。
• 無理強いはしない：母の気持ちを尊重し、段階的に進めていくことが大切です。

4. 家族会議：共通認識の形成と役割分担の再検討

家族会議を開き、現状の課題、それぞれの負担、そして今後の介護の方針について話し合うことが重要です。家族全員が現状を理解し、共通認識を持つことで、協力体制を築きやすくなります。また、役割分担を見直し、負担を公平に分配することも検討しましょう。

具体的なアドバイス：

• ファシリテーターを立てる：会議をスムーズに進めるために、ファシリテーターを立てましょう。
• それぞれの意見を尊重する：感情的な対立を避け、冷静に話し合うことが大切です。
• 具体的な目標を設定する：会議の目的を明確にし、具体的な目標を設定しましょう。

5. 施設入所の検討：適切な施設選びと手続き

在宅介護が限界に達した場合、施設入所を検討する必要があります。施設の種類は様々ですので、母の状況やご家族の希望に合った施設を選ぶことが重要です。ケアマネージャーに相談しながら、見学や説明会に参加し、施設選びを進めていきましょう。

専門家の視点：施設選びでは、介護レベル、医療体制、生活環境、費用などを考慮する必要があります。複数の施設を見学し、比較検討することで、最適な施設を見つけることができます。

まとめ

要介護5の母の介護は、ご家族にとって大きな負担です。しかし、現状を放置すれば、ご家族全員の心身が疲弊し、最悪の場合、家庭崩壊につながる可能性もあります。専門機関の力を借りながら、段階的に対応を進め、ご家族にとって最適な介護方法を見つけていくことが大切です。施設入所は一つの選択肢ですが、それ以外にも様々な介護サービスが存在します。まずは、ご家族で話し合い、現状を把握し、専門家のアドバイスを受けながら、一歩ずつ前に進んでいきましょう。

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