認知症の母と伯母、行き詰まる贈り物問題…解決への道標

認知症の母へ届く伯母からの荷物について。現在老人ホームで生活している75歳の母がおります。認知症で要介護３。歩き回り会話もできます。母には80になる姉がおり、毎日ホームへ電話をしてくるそうです。何度かその電話に出くわしたのですが、その時は特に何もない普通の会話でした。しかし定期的にホームへ荷物が届きます。大量の菓子や衣類です。最初は菓子を全部母が食べていたようなのですが、スタッフの方に頼んで分けて消費してもらっています。そして服。現在は漏らしてしまうのでオムツを履いていますが、多分母が電話で「パンツが無い」とでも伯母に伝えるのでしょう。新しい下着が届きます。届くたびにホームの方から持ち帰るように言われ、渡されます。下着には伯母の字で名前も書いてあります。上着も腕が上がりにくいので、大きめの服を着ます。ですので届く服は丁度良いサイズで、着られないので持ち帰っています。伯母には何度も電話で話したのですが、「だって本人が言うから」の一点張り。ホームのスタッフの方も、勝手に荷物を開けるわけにもいかず、届いた荷物に下着を見つけると母が持って行って履こうとしたり、なかよしの方の部屋に隠したりするので、何度も「困る」と言われます。私も伯母とは昔は関係が良かったのですが、母が認知症になってから私の悪口を毎日聞いていたのでしょう。とんでもない子供だと言われます。伯母はバツイチの娘と孫の３人暮らしです。パンツも無料ではないし、家から出ない人なので、多分娘が買いに行っているはずです。使わない物を貰うのも実際には迷惑ですし、記名されていてあげられません。ホームからも荷物の内容について注意されますし、持ち帰ったパンツも80枚になりました。どうにか私を信用してもらって、母の欲しいものを送る行為を止める方法は無いでしょうか。

ケーススタディ：認知症高齢者への適切な支援と家族関係の修復

このケースは、認知症の母を持つ娘さんと、母の姉である伯母さんとの間で発生している、行き過ぎた贈り物問題を扱っています。 伯母さんの善意が、実際には介護の現場を混乱させ、経済的負担や精神的ストレスを生んでいるという、よくある問題です。 この状況を解決するには、伯母さんへの直接的な説得と、母への適切なケアの見直し、そして家族関係の修復という３つのアプローチが必要となります。

まず、伯母さんの気持ちに寄り添うことが重要です。毎日電話をかけること、大量の物資を送ること、これらは母への愛情表現の裏返しである可能性が高いです。認知症の母は、伯母さんにとってかけがえのない存在であり、少しでも母の生活を良くしたいという気持ちから行動していると考えられます。

しかし、その愛情表現が、結果的に母や施設、そしてあなた自身に負担をかけているという事実を、丁寧に説明する必要があります。 単に「迷惑だ」と伝えるのではなく、具体的な事例を挙げながら、なぜその行為が問題なのかを説明しましょう。例えば、「大量の下着が届くことで、施設の収納スペースが圧迫され、他の利用者のスペースを奪ってしまう」「着られない服は、処分に困る」といった具体的な問題点を提示することで、伯母さんの理解を得やすくなります。

次に、母のニーズを正確に把握することが重要です。母が本当に「パンツが無い」と言っているのか、それとも認知症による症状の一つなのかを、介護スタッフや医師と相談して確認しましょう。もしかしたら、母は新しい下着を欲しがっているのではなく、着替えの介助を必要としているのかもしれません。 この点を明確にすることで、伯母さんへの説明もより説得力が増します。

さらに、代替案を提示することも重要です。伯母さんが母に何かをしてあげたいという気持ちは理解しつつ、代わりにできることを提案します。「母は〇〇が苦手なので、代わりに私が〇〇をしてあげます。伯母さんは、電話で母に話しかけてくれるだけで十分です」といった具体的な提案が効果的です。 例えば、定期的に母に手紙を書いたり、ビデオ通話で会話をしたりするなど、母との繋がりを保つ別の方法を提案することで、伯母さんの気持ちを受け止めながら、問題解決に繋げることができます。

そして、家族関係の修復にも取り組む必要があります。伯母さんがあなたの悪口を言うのは、現状への不満や不安の表れかもしれません。 伯母さんの気持ちを受け止め、冷静に話し合う機会を持つことが重要です。 共通の話題を見つけ、ゆっくりと信頼関係を築き直す努力をしましょう。 もしかしたら、伯母さんも現状に悩み、あなたに相談したいと思っているかもしれません。

具体的な解決策チェックリスト

• 伯母さんとの面談設定：落ち着いて話せる場所を選び、現状を丁寧に説明する。
• 具体的な事例提示：下着の枚数、収納スペースの問題、経済的負担などを具体的に示す。
• 母のニーズの確認：介護スタッフや医師と連携し、母の本当のニーズを把握する。
• 代替案の提案：電話、手紙、ビデオ通話など、母との繋がりを保つ代替案を提示する。
• 家族カウンセリングの検討：専門家の力を借り、家族関係の修復を目指す。
• ホームとの連携強化：施設側と連携し、荷物の受け取り方法などを調整する。
• 伯母さんの経済状況の把握：必要であれば、経済的な支援についても検討する。

これらの対策を一つずつ実行していくことで、伯母さんとの良好な関係を維持しつつ、認知症の母への適切な介護を実現できる可能性が高まります。 解決には時間と忍耐が必要ですが、諦めずに継続することが重要です。

専門家の視点：認知症ケアと家族支援

認知症高齢者の介護において、家族間の連携は非常に重要です。 しかし、今回のケースのように、善意が裏目に出るケースも少なくありません。 介護の現場では、このような家族間の葛藤を解決するための専門的な支援が必要となる場合もあります。

例えば、家族カウンセリングやケアマネージャーへの相談は有効な手段です。 専門家は、家族それぞれの立場を理解し、問題解決のための具体的な方法を提案してくれます。 また、地域包括支援センターなども、家族支援の窓口として活用できます。

さらに、認知症に関する正しい知識を持つことも重要です。 認知症の症状や対応方法を理解することで、母への接し方や伯母さんへの説明もより適切なものになります。 インターネットや書籍、地域の講座などを活用して、認知症に関する知識を深めていきましょう。

成功事例：家族間の良好なコミュニケーションによる解決

過去に、同様のケースで、家族間の丁寧なコミュニケーションによって問題が解決した事例があります。 その家族は、まず、全員で集まり、それぞれの気持ちを共有する場を設けました。 そして、伯母さんは、母への愛情表現の仕方を改めて考え、電話での会話や小さなプレゼントに切り替えました。 娘さんは、定期的に伯母さんに母の状況を報告し、感謝の気持ちを伝えることで、信頼関係を築き直しました。 この事例は、家族間の良好なコミュニケーションが、問題解決に繋がることを示しています。

結論：伯母さんの善意を尊重しつつ、具体的な問題点を丁寧に説明し、代替案を提示することで、この問題を解決できる可能性は高いです。 焦らず、一つずつステップを踏んでいくことが重要です。 そして、必要であれば、専門家の力を借りることをためらわないでください。

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