介護職の事故リスクと不安への対処法：新人介護士の葛藤と成長物語

介護士です。事故が毎日毎日怖くて仕方ありません うちの施設にはモニターのある部屋とない部屋があって、こういう言い方は問題かもしれませんが、例えば完全に自立の方がなんの予兆もなく転倒してたとかは仕方ないと思うんです。でも手引き中体制を崩して転倒骨折とか、食事介助で誤嚥して亡くなるとか……いつかそういう事故を起こすのではないか、そうしたら私は責任を問われて一生罪を背負うのかとか考えてしまいます。きっかけは手引き歩行中、体制を崩して転倒させてしまったことです。幸い怪我等はありませんでした。普段から歩行が不安定な方なのですが、施設としてもその方は手引きになってるし、他の職員は上手く手引きしています。その後コツを聞き実践していますが、トラウマのようになって毎回怖くて、他の方に腰を支えて貰ったり、車椅子に乗り換えたりしてます。(不安定な時は車椅子OKになっている)。私には常に不安定なように感じるので、本来の車椅子に乗り換えるラインが分かりません。いけないと思いつつ、ただ自分が怖いから車椅子に乗せてます。食事介助も1人の口に入れたらまた次の人、という感じで飲み込むところは確認してません。次のひとくちを入れる時に口の中の物が無くなっているか確認しているだけです。食事介助を教わった時は｢喉を見て飲み込むところを確認してください｣と言われたけど、1人で2～3人、時間内に介助を終えなければならないのでそんな余裕ありません。先輩職員も見た感じ同じようにひと口入れては別の人、の繰り返しです。トイレ介助も、自分から動いてしまう人を優先で行うのですが、そもそも3人くらいいる上、(当たり前だとわかってはいますが)こっちの事情はお構い無しで早くトイレに行かせろとナースコール鳴らす人(自分から立たないので優先順位低め)はいるし……。それに仮に夜勤中、寝てる間は動かなくてもトイレに座った状態から自分で動き転倒リスクがある人のトイレ介助中に、他の方のセンサー鳴ったら？とか考えてしまいます。もしオムツの方なら申し訳ないけどその場で一旦退出してセンサー対応で良いと思うけど、転倒リスクある同士がぶつかったらどうすれば良いのか、毎日それが無いことを祈ってます。夜勤は2人で交代で2時間仮眠を取るので、2時間1人対応なんです。怖すぎて今は事務とか本社への異動希望を考えてますが、まだ新人なので当分無理だと思います。どうすれば事故無くこの先数年乗り切れるのでしょうか……

新人介護士の不安：事故への恐怖と責任感

介護の現場では、利用者様の転倒や誤嚥といった事故のリスクは常に存在します。特に新人介護士にとって、これらの事故への恐怖心と、万一事故を起こした場合の責任感からくるプレッシャーは計り知れません。質問者様は、手引き歩行中の転倒事故をきっかけに、強い不安を抱えていることが伺えます。 これは決してあなただけではありません。多くの介護士が経験する葛藤であり、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、事故を未然に防ごうとする責任感の表れです。

事故防止のための具体的な対策とスキルアップ

まず、重要なのは、現状の業務におけるリスクを正確に把握し、一つずつ解決していくことです。

1. 手引き歩行のスキル向上

* 正しい手引き歩行の技術習得：先輩職員に改めて手引き歩行の指導を仰ぎ、正しい姿勢、歩行補助の技術、利用者様の状態に応じた対応方法を丁寧に習得しましょう。動画教材や研修なども活用すると効果的です。
* 利用者様の状態把握：転倒リスクの高い利用者様に対しては、事前に歩行能力や体力、精神状態を詳細に把握する必要があります。不安定な場合は、無理せず車椅子を使用する判断も重要です。車椅子の使用基準を明確に理解し、上司や先輩に相談して判断基準を共有しましょう。
* チームワークの活用：不安な場合は、他の職員に協力を仰ぎましょう。二人で手引きを行うことで、安全性を高めることができます。これは弱さではなく、チームで安全を確保する賢い行動です。

2. 食事介助の改善

* 安全な食事介助の技術：誤嚥防止のための正しい食事介助の技術を習得しましょう。一口ずつ丁寧に与え、飲み込んだことを確認する必要があります。時間内に終えることが重要ですが、安全を優先しましょう。
* 業務効率の改善：利用者様の状態に合わせて、食事介助の順番や方法を工夫することで、効率的に業務を進めることができます。例えば、食事の形態を工夫したり、介助の順番を調整したりすることで、余裕を作ることも可能です。
* 施設への提案：現状の体制では、安全な食事介助が難しい場合は、施設側に人員配置の改善や、食事介助のサポート体制の強化を提案してみましょう。

3. トイレ介助の改善

* 優先順位の明確化：トイレ介助の優先順位を明確化し、緊急性の高い利用者様を優先的に対応しましょう。ナースコールへの対応も重要ですが、転倒リスクの高い利用者様の安全確保を最優先事項として考えてください。
* チームでの協力：夜勤など、人員が不足している状況では、チームで協力し、効率的に業務を進めることが重要です。お互いに助け合い、負担を軽減しましょう。
* リスクアセスメント：トイレ介助中に転倒リスクの高い利用者様が複数いる場合は、リスクアセスメントを行い、安全な介助方法を検討しましょう。必要に応じて、補助具を使用したり、他の職員に協力を求めることも重要です。

4. 心理的なケア

* 相談窓口の活用：抱えている不安やストレスは、上司や先輩、または施設の相談窓口に相談しましょう。一人で抱え込まず、周囲の力を借りることが大切です。
* ストレスマネジメント：仕事以外の時間には、趣味や休息を十分にとり、心身の健康を保つように心がけましょう。ストレス軽減のための方法を積極的に取り入れることも重要です。
* 専門家のサポート：必要であれば、産業医やメンタルヘルスの専門家などのサポートを受けましょう。

成功事例：先輩介護士からの学び

私が以前勤めていた施設では、ベテラン介護士が新人教育に力を入れていました。そのベテラン介護士は、常に「安全第一」をモットーに、新人介護士に丁寧に指導し、事故防止のための様々な工夫を教えてくれました。例えば、利用者様の状態に合わせて、手引き歩行の補助具を使い分けたり、食事介助の際に、誤嚥防止のための工夫をしたりしていました。そのベテラン介護士の指導のおかげで、私は安心して業務に取り組むことができ、事故を起こすことなく、数年間働くことができました。

専門家の視点：介護現場における安全管理

介護現場における安全管理は、利用者様の安全を守る上で非常に重要です。適切な人員配置、安全な環境整備、そして職員の教育が不可欠です。施設側も、職員の負担軽減や安全な業務遂行のためのサポート体制を整える必要があります。

まとめ

介護士として働くことは、責任とやりがいのある仕事です。しかし、事故のリスクと常に隣り合わせであることも事実です。不安や恐怖を感じるのは当然のことです。しかし、適切な知識とスキルを習得し、周囲の協力を得ながら、一つずつ問題を解決していくことで、安心して業務に取り組むことができるようになります。 決して一人で抱え込まず、積極的に相談し、サポートを受けながら、成長していきましょう。

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