5年ぶりの介護現場復帰！グループホームの記録方法に戸惑うあなたへ

今、5年のブランクでグループホームで派遣社員で働いています。20年前に実務で介護福祉士を取り、老健、特養、居宅で介護福祉士として正職員をしていました。今のグループホームで毎日、記録を書くのですが、何か、幼稚園のお帳面を書いてるような書き方？例えば「◯時、昼食、ムセなく全量、自力で食べられる」「◯時、◯◯様と談笑されている」とか。まるで幼稚園のお帳面みたいな。理由は家族が見た時に不愉快にならない為と言われました。今までの施設は淡々と事実を記録に残すような書き方をしていました。「◯時、昼食、自力摂取。ムセなし。」とか。元々いた施設では「◯◯されている」と、「です、ます」と言った書き方をしていましたが、事実を淡々と書き残すような記録の書き方をするように訓練？されました。あと、ケアプランに沿って記録するとか。今のグルホでは9人ともが個別性のない似たプランです。といっても書類は揃ってません。上手く表現できてませんが。グループホームの記録ってこんな感じですか？

5年ぶりの介護現場復帰、しかもグループホームでの勤務。以前の経験とは異なる記録方法に戸惑いを感じていることと思います。ご質問にあるように、記録の書き方には施設によって大きな違いがあり、その理由や背景を理解することで、よりスムーズに業務に取り組めるようになります。

フォーマットB：仮想インタビュー形式

今回は、キャリア支援を専門とする転職コンサルタントである私が、あなたの疑問を丁寧に解き明かしていきます。まるで、マンツーマンの相談会のような感覚で読み進めてください。

私：まず、ご経験から伺うと、以前の施設では「事実を淡々と記録する」スタイルだったんですね。一方、現在のグループホームでは「家族が不愉快にならないような表現」が求められていると。この違いはどこから来るのでしょう？

あなた：そうですね。以前は、医療的な視点、専門的な視点からの記録が重視されていたように思います。一方、今のグループホームでは、家族への配慮、そして利用者の方の人間性を尊重した記録が求められているように感じます。

私：まさにその通りです。施設の理念や運営方針、そして対象とする利用者層によって、記録の書き方は大きく変わってきます。老健や特養では、医療的なケアが中心となるため、客観的で正確な記録が求められます。一方、グループホームでは、家庭的な雰囲気の中で生活の質を高めることが重視されるため、温かみのある、家族も安心して読める記録が求められるのです。これは決して「幼稚園のお帳面」のようなものではなく、利用者の方の生活をより豊かに表現するための工夫なのです。

あなた：なるほど。では、具体的にどのような点に注意すれば良いのでしょうか？

私：いくつかポイントがあります。まず、事実を正確に記録することは大前提です。しかし、その表現方法に工夫を加えることで、より温かみのある記録になります。例えば、「◯時、昼食、自力摂取。ムセなし。」という記録を、「◯時、昼食、今日は○○さんがとても美味しそうにご飯を召し上がっていました。ムセもなく、全部食べられました。」と書き換えることで、利用者の方の状況だけでなく、その時の様子や表情なども含めて記録することができます。

あなた：確かに、後者のほうが、利用者の方の状況がより具体的に伝わってきますね。

私：そうです。また、ケアプランに沿った記録も重要です。ケアプランには、利用者の方の目標や課題、そしてそれに対する具体的な支援策が記載されています。記録を書く際には、ケアプランの内容を常に意識し、利用者の方の目標達成に向けた取り組みを記録するようにしましょう。ただし、現在のグループホームのように、個別性が乏しいケアプランでは、記録も画一的になりがちです。その場合は、上司や同僚と相談し、より個別性に配慮したケアプランの見直しを提案してみるのも良いかもしれません。

あなた：ケアプランの見直し…勇気がいりますが、検討してみます。

私：さらに、記録の目的を常に意識することも重要です。記録は、利用者の方の状況を把握し、より良いケアを提供するための重要なツールです。また、家族や他の関係者と情報を共有するための手段でもあります。記録を書く際には、これらの目的を常に意識し、分かりやすく、正確な記録を作成するように心がけましょう。

あなた：記録の目的を意識する、大切なことですね。具体的にどのような点を改善すれば良いでしょうか？

私：例えば、行動記録だけでなく、利用者の方の感情や表情、会話の内容なども記録することで、より人間味あふれる記録になります。「◯時、◯◯様と談笑されている」という記録は、具体的な会話内容や、その時の表情などを加えることで、より詳細で分かりやすいものになります。例えば、「◯時、◯◯様と近所の話題で談笑されていました。笑顔で楽しそうに話されており、明るい表情でした。」といった具合です。また、写真やイラストなどを活用するのも効果的です。記録に写真やイラストを加えることで、より分かりやすく、魅力的な記録になります。

あなた：なるほど、具体的な例を挙げていただきありがとうございます。記録の書き方一つで、利用者の方への理解度も深まりますね。

私：はい、記録は単なる事務作業ではなく、利用者の方を深く理解し、より良いケアを提供するための重要なツールです。記録を通して、利用者の方の個性を尊重し、温かい人間関係を築いていけるよう心がけてください。

私：最後に、一つアドバイスです。もし、記録の書き方について悩んだ場合は、上司や同僚、あるいは先輩に相談してみるのも良いでしょう。経験豊富な介護職員からアドバイスを受けることで、よりスムーズに記録業務に取り組めるようになるはずです。また、介護福祉士会などの研修に参加してみるのも良いかもしれません。最新の知識や技術を学ぶことで、より質の高い記録を作成できるようになるでしょう。

まとめ

グループホームの記録方法は、従来の施設とは異なるアプローチが必要になります。家族への配慮と、利用者の方の個性を尊重した温かみのある記録作成を心がけましょう。事実の正確性と、それを伝える表現方法の両方に注意することで、より質の高い記録を作成できます。そして、記録は単なる事務作業ではなく、利用者の方への深い理解と、より良いケアを提供するための重要なツールであることを忘れないでください。

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