認知症と介護、そして「他人事」ではない隣人との関わり方：世代を超えたリアルな声と専門家のアドバイス

いろんな世代の人の意見が聞きたいのでここで質問させて頂きます。私が少し前に住んでいたところの近所のおばあさんが認知症になりました。専門ではないのでどのレベルまでくるとかなりの認知症になるのかはわかりませんが、物忘れのレベルを超えていると思います。順番がめちゃくちゃな服装のまま外に出ていたりしています。「一人暮らしのその人を助けよう」と言ってるのは、近所に住んでいる外国人の方たちだけです。日本人は口では人助けと言っていても、行動にはうつさないのです。私も助けようなんて思いませんでした。というか、今でも思えないです。その人は私が小さい頃にお世話になっているんです。優しい近所のおばあさんでした。でもそれだけなんです。どうせ他人じゃん？って、思ってしまいます。介護の問題で、介護者が認知症になった自分の両親を殺してしまったというニュースを見ます。殺人は良くないことと言うのは当たり前ですが、どうしてもこんなニュースを見たときには介護をしていた方に同情してしまうのです。元はと言えば認知症の人がたくさん増えるということになるまで、長生きができるようになったというのが悪いのではないかと思います。私は他人を助けることは良いことだと思います。他人を助けて、介護をして、いい人として生きるのは悪くないと思います。でも、もし自分が将来認知症になったら、自分のときこそ助けてくれる人はいないのではないか、子供は自分のことなんか世話してくれないのではないか、なんてことを考えます。私は成人すらしていないから、まだまだ先のことだと思うかもしれませんが、結構すぐにその時が来そうで怖いです。死ぬことより、ボケて何もわからなくなることのほうが怖いです。両親は「ボケたらそんなことは考えないよ」といいますが、私も遅かれ早かれ両親の介護はすることになるので、やはり怖いです。忘れるのも忘れられるのも怖いです。身内でも怖いなら、他人のことまで気にかけてられないと思うんです。でも私に自分から関わってくれて、かまってくれた人のことをほっておけないという気持ちもあります。皆さんは、死ぬのと忘れるのとどちらが怖いですか。そして他人事にするということについてはどう思いますか。メチャクチャな文章です。すみません。いろんな世代の方に回答を頂けると嬉しいです。

この質問は、認知症の高齢者への対応、介護の負担、そして「他人事」と感じる気持ちなど、現代社会における高齢化問題の複雑な側面を浮き彫りにしています。 多くの読者も同様の悩みを抱えているのではないでしょうか。 このQ&Aでは、ご相談者のお気持ちに寄り添いながら、専門家の視点から具体的な解決策や心の持ち方を提案します。

ケーススタディ：近隣の高齢者支援と心の葛藤

ご相談者のお気持ち、よく分かります。認知症の進行は予測不能で、介護の負担は想像をはるかに超えるものになります。 「優しい近所のおばあさん」だった方への、複雑な感情の揺れ動きは、決して珍しいことではありません。 日本社会では、高齢者の介護は主に家族の責任という意識が根強く残っており、それが負担を増幅させている側面もあります。

まず、「他人事」と感じてしまう原因を考えてみましょう。それは、

• 介護の大変さへの不安： ニュースで報道されるような悲惨な事件を目にすることで、介護の現実の厳しさを知らず知らずのうちに認識し、恐怖を感じている可能性があります。
• 自分の将来への不安： 将来自分が認知症になった時、誰も助けてくれないのではないかという不安が、他者への共感や行動を阻んでいる可能性があります。
• 社会的な責任感の希薄化： 高齢化社会において、個人の責任範囲が曖昧になり、他者への介入をためらう傾向が見られる可能性があります。
• 情報不足： 認知症の症状や支援制度に関する情報が不足しているため、どのように関われば良いのか分からず、距離を置いている可能性があります。

これらの不安は、誰しもが抱えうるものです。大切なのは、これらの不安を解消するための情報を得て、適切な対応方法を学ぶことです。

外国人の方々が積極的に支援されている点も興味深いです。 文化的な背景の違いが、高齢者への接し方やコミュニティ形成に影響している可能性があります。 日本社会では、個人主義的な傾向が強まっている一方で、地域コミュニティの弱体化も指摘されています。 このおばあさんのケースは、地域社会における高齢者支援のあり方について、改めて考えるきっかけを与えてくれます。

専門家の視点：認知症への対応と介護の現実

私は転職コンサルタントとして、多くのキャリア支援に携わってきましたが、高齢化社会における介護問題も重要な社会課題だと認識しています。 介護は肉体的にも精神的にも大きな負担を伴います。 介護者が疲弊し、最悪の場合、事件に繋がるケースもあることは事実です。しかし、それは介護をする人が悪いのではなく、社会全体で高齢者支援の体制を構築できていないという問題を示しています。

まず、認知症の症状について正しく理解することが重要です。 初期段階では物忘れ程度かもしれませんが、進行すると日常生活に支障をきたすようになります。 順番がめちゃくちゃな服装で外出するというのは、認知機能の低下を示す典型的な症状の一つです。 専門機関への相談が不可欠です。

次に、介護の負担軽減について考えましょう。 介護保険制度の活用、デイサービスや訪問介護などのサービス利用、地域包括支援センターへの相談など、様々な支援制度があります。 これらの制度を有効活用することで、介護者の負担を軽減し、高齢者の生活の質を向上させることができます。 また、家族だけでなく、地域住民やボランティアによる支援体制の構築も重要です。

そして、「他人事」ではないという意識を持つことが重要です。 認知症は、誰にでも起こりうる病気です。 自分や自分の家族が将来、同じ状況になる可能性を否定できません。 「他人事」と感じるのではなく、「自分事」として捉え、高齢者支援に積極的に関わることで、社会全体がより良い方向へ進むのではないでしょうか。

具体的なアドバイス：一歩踏み出すための行動計画

ご相談者のように、不安や葛藤を抱えるのは当然のことです。 しかし、一歩踏み出すことで、状況は大きく変わります。 具体的な行動計画を立ててみましょう。

• 情報収集： まずは、認知症や介護に関する情報を集めましょう。 インターネット、図書館、地域包括支援センターなど、様々な情報源があります。 正しい知識を得ることで、不安が軽減されます。
• 専門機関への相談： 地域の包括支援センター、高齢者相談窓口、精神科医などに相談してみましょう。 専門家のアドバイスを受けることで、適切な対応方法が見えてきます。 近隣のおばあさんの状況についても相談できます。
• 地域活動への参加： 地域活動に参加することで、地域住民との繋がりを深め、困っている人を助け合う意識を高めることができます。 ボランティア活動なども良い機会です。
• 小さな行動から始める： いきなり大きな行動をする必要はありません。 挨拶をする、困っている様子があれば声をかけるなど、小さな行動から始めてみましょう。 小さな親切が、大きな助けになることがあります。
• 自分の心のケア： 介護は大きな負担を伴います。 自分の心と身体のケアを怠らないようにしましょう。 友人や家族に相談したり、趣味の時間を持つなど、ストレスを解消する方法を見つけることが重要です。

死ぬことと忘れること、どちらが怖いのか？

ご相談者にとって、「死ぬこと」よりも「忘れること」の方が怖いというお気持ち、よく理解できます。 記憶は、自分自身のアイデンティティを形成する上で重要な要素です。 記憶を失うことは、自分自身を失うことのように感じられるでしょう。 しかし、「死ぬこと」も「忘れること」も、避けられない人生の出来事です。 大切なのは、今を大切に生きることです。

まとめ

認知症の高齢者への対応は、容易ではありません。 不安や葛藤を抱くのは当然のことです。 しかし、正しい知識と適切な支援体制があれば、乗り越えることができます。 まずは、専門機関への相談から始めてみましょう。 そして、自分自身も将来、高齢者になることを意識し、地域社会全体で高齢者支援に取り組むことが重要です。

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この記事が、ご相談者だけでなく、多くの読者の不安や疑問を解消する一助となれば幸いです。 もし、さらに詳しい相談を希望される場合は、お気軽にwovieのLINE相談をご利用ください。 専門スタッフが、親身になってお話を伺います。