要介護度4の母の介護費用負担、どうすれば公平に？兄弟姉妹間の葛藤と解決策

私の考えはおかしいでしょうか？ 要介護度４の母（９０才）が特養のショートステイに入りました。もう数ヶ月すれば、同じ施設の特養に入れそうです。介護費用の負担方法について皆さんのご意見をお尋ねしたいです。 母には、子供３人いて、 一番上の姉は年金（月１５万程度）受給、 私は正社員の時に健康を害してパートに変わり、さらに体調悪化が続き、仕事をやめ、今は貯金を崩して仕事探しをする還暦、 妹は住宅ローンと病弱な配偶者がいるのでダブルワークを余儀なくされており、月に休みが１～２日しか取れません。 母の年金額よりも介護施設の費用が月1.5～2万円ほど多くかかります。 しかし、母には、某銀行定期５００万円、普通預金８９０万円、更に別の銀行に3040万円の預金（で、総額4430万円）があります。このため、収入は非課税対象でありながら、介護負担軽減の制度を使うことができず、満額を払うことになり、年金額では払えない状況になっています。 私は、不足分は母の普通預金からおろしていけばいいと思っています。 しかし、姉は、不足分は子供３人で均等割負担すべきだというのです。 しかし妹は、ローン支払いと配偶者の病気でそんな余裕はなく、私も３つの病気で支出が増え、まだ仕事につけずにいます。 姉は、折半を拒否するのか！と怒りますが、私や妹の生活は苦しく、母の方が私達よりずっとお金を持っているのに、なぜ負担しなければいけないのでしょうか？ そのことは母にも姉にも説明しているのですが、姉は納得しませんし、母は姉を怒らせたくないようです。 実は、某銀行の普通預金と定期預金は、母が、「自分が亡くなった時に残額を姉に譲る」と言ったことがあるので、姉は、将来受け取ることになる金額が減るのが嫌なのだと思います。 しかし、折半するなら、これまでの贈与も含めると、「最終的な」取り分は、 姉は、3800万（家土地含む、祭祀費用負担を含む）、 私は、3250万、 妹は、3100万、という分配になりそうです。 姉が一番金額が多いし、母の年金と介護施設との差額分と言っても、年18～24万程度です。 母の年を考えると、多くても200万ぐらい使うだけではないかと思います。その場合は、姉の取り分は3600万、それでも私や妹より少なくなることはありません。 分配は、母の一存で決めてくれて構いませんが、姉は、自分は一番頻繁に母の施設に顔を出しているから、多くもらって当然だと言います。 しかし姉は年金生活者で母の所に一番近く（車で５分）に住んでいます。 私は電車で５時間のところだし、妹は車で４5分ぐらいのところに住んでいます。 私も妹も、まだ年金をもらってないので働かなければならず、特に妹は月に休みが1～2日しかない。母の施設に頻繁に来られなくても仕方がないと思うのですが、それを説明しても姉は納得しません。 姉は介護施設見学の時に私を車で送ってくれたり、母に食べ物を持っていっています。しかし、介護施設を選び、見学のアポイントを取り、見学のスケジュールを立てたり、母の着るものなどの準備はほとんど私がしました。姉だけに押し付けてはいないつもりです。 こういう状況ですが、総額4430万も預金をもっている母の通帳から、母の介護施設の費用を出すのは、おかしいのでしょうか？病院通いやローンを抱えている私達子供が、あくまで母の介護施設の年金額との差額のお金を出すべきものなのでしょうか？ 私には姉の言うことに納得がいかないのですが、私の方が常識がないのでしょうか？

結論：母の預金から介護費用を充当するのが合理的です。しかし、感情的な溝を埋めるための話し合いが不可欠です。

ご状況を拝見すると、ご姉様の主張は感情的な部分も強く、経済的な合理性に基づいていないように感じます。母御の預金が十分にある状況で、経済的に苦しいご自身と妹さんが、さらに介護費用を負担するのは不公平です。 母御の預金から介護費用を充当するのが、最も合理的かつ公平な解決策と言えるでしょう。

しかし、ご姉様との感情的な溝を埋めることが、この問題解決の重要な鍵となります。単に経済的な合理性を主張するだけでなく、ご姉様の気持ちに寄り添い、丁寧な説明と話し合いが必要です。

ケーススタディ：類似事例と解決策

多くの高齢者世帯で、介護費用負担を巡る家族間のトラブルが発生しています。 特に、経済的に余裕のある高齢者と、経済的に苦しい子供たちの間では、しばしば対立が生じます。 このようなケースでは、まず、それぞれの経済状況を明確に提示し、客観的なデータに基づいて話し合うことが重要です。

例えば、弁護士や専門機関の力を借りて、公正な費用分担案を作成することも有効です。 また、家族会議を開き、それぞれの立場や気持ちを共有することで、誤解を解き、合意形成を図ることも可能です。 感情的な対立を避け、冷静な話し合いを心がけることが、解決への近道となります。

このケースでは、ご姉様は将来相続される金額が減ることを懸念しているようです。 そこで、将来の相続について、明確な計画を示すことが重要です。 例えば、母御の財産状況を把握し、相続税対策なども含めた具体的な相続計画を専門家に相談し、ご姉様を含め、全ての兄弟姉妹に提示することで、不安を解消できる可能性があります。

具体的なアドバイス：話し合いの進め方

1. **データに基づいた説明:** 母御の預金残高、介護費用、それぞれの経済状況を明確に示した資料を作成します。 エクセルシートなどで視覚的に分かりやすく整理すると効果的です。
2. **感情に配慮したコミュニケーション:** ご姉様の気持ちに共感し、「姉さんの気持ちもよく分かります。でも…」といった言葉から始めることで、話し合いの雰囲気を和ませることができます。
3. **専門家の活用:** 弁護士やファイナンシャルプランナー、社会福祉士などの専門家に相談し、公正な解決策を検討します。専門家の意見は、客観的な判断材料となり、ご姉様の納得を得やすくなります。
4. **書面による合意:** 話し合いの結果を、書面でまとめ、全員で署名することで、後々のトラブルを防ぎます。
5. **長期的な視点:** 介護は長期的な課題です。 今回の費用負担だけでなく、将来の介護計画についても話し合い、長期的な視点で合意形成を図ることが重要です。

よくある誤解：介護費用負担と相続の関係

介護費用負担と相続は、別個の問題として考えるべきです。 介護費用は、高齢者の生活を支えるための費用であり、相続は、高齢者の死後に財産が相続人に分配されることです。 介護費用を負担したからといって、相続において有利になるわけではありません。 しかし、ご姉様の懸念を解消するためには、相続計画を明確に示すことで、安心して介護費用負担に協力してもらえる可能性があります。

成功事例：家族会議による解決

以前、同様のケースで、家族会議を開催し、それぞれの経済状況や気持ちを共有することで、円満に解決に至った事例があります。 会議では、ファシリテーターを立て、感情的な発言を抑え、冷静な話し合いを進めました。 その結果、母御の預金から介護費用を充当することに合意し、相続についても明確な計画を立て、全員が納得できる結果となりました。

専門家の視点：社会福祉士からのアドバイス

社会福祉士の立場から見ると、このケースでは、母御の経済状況を考慮すると、母の預金から介護費用を充当するのが最も合理的です。 しかし、兄弟姉妹間の感情的な問題も無視できません。 専門機関に相談することで、客観的な視点から解決策を提案してもらい、円滑な話し合いを進めることが重要です。 また、介護保険制度やその他の支援制度についても、改めて確認し、活用できるものがないか検討することも必要です。

チェックリスト：介護費用負担における注意点

□ それぞれの経済状況を明確に把握しているか？
□ 母御の預金状況と介護費用を比較検討しているか？
□ 兄弟姉妹間のコミュニケーションを円滑に進めているか？
□ 専門機関への相談を検討しているか？
□ 将来の相続計画について話し合っているか？
□ 書面による合意を結んでいるか？

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まとめ

要介護度4の母の介護費用負担問題は、経済的な側面と感情的な側面の両方を考慮する必要がある複雑な問題です。 母御の預金から介護費用を充当するのが合理的ですが、ご姉様との良好な関係を維持するためには、丁寧な話し合いと、場合によっては専門家の介入が必要不可欠です。 冷静に状況を分析し、それぞれの立場を理解した上で、長期的な視点を持って解決策を探ることが重要です。 ご姉様との関係修復を最優先し、納得できる結論を導き出せるよう、頑張ってください。