72歳、視覚障害を持つ父親の介護に疲れてしまった…施設入所を希望するも本人が拒否…どうすれば良い？
72歳、視覚障害を持つ父親の介護に疲れてしまった…施設入所を希望するも本人が拒否…どうすれば良い？
72歳のご父親、視覚障害をお持ちで、介護疲れを感じられているとのこと、心中お察しいたします。ご本人が施設入所を拒否されている状況、非常に難しい問題ですね。週1回のヘルパーさん、週2回のデイサービスを利用されているにも関わらず、ご負担が大きいのは、介護の大変さを改めて実感させられます。この状況を打破するには、ご本人の気持ちと向き合い、適切なサポート体制を見つけることが重要です。
１．ご本人の気持ちに寄り添うことから始めましょう
まず、ご父親の「施設に入所したくない」という気持ちの背景を理解することが大切です。単なる頑固さではなく、何か理由があるはずです。例えば、
- 慣れ親しんだ自宅を離れたくない
- プライバシーや尊厳が侵される不安
- 施設生活への抵抗感（孤独感、自由の制限など）
- 施設への不信感（過去の経験や噂など）
- 認知機能の低下による意思表示の困難さ
などが考えられます。これらの可能性を丁寧に探るため、じっくりと時間をかけて、ご父親と対話する必要があります。焦らず、穏やかなトーンで、彼の気持ちを聞き出すことが重要です。具体的な質問としては、「施設に入所することに抵抗があるのはなぜですか？」「どんな不安がありますか？」「理想の老後像はどんなものですか？」など、彼の言葉を引き出すような質問を心がけましょう。
２．専門家の力を借りる
介護疲れを感じている状況では、ご自身だけで抱え込まず、専門家のサポートを受けることを強くお勧めします。
- ケアマネージャー：介護サービス計画の作成、調整、施設紹介など、包括的な支援をしてくれます。現状を詳しく説明し、ご父親の状態に合った施設探しや、在宅介護の継続、あるいは両方の組み合わせなど、最適なプランを一緒に検討しましょう。
- 医師：ご父親の身体状況や認知機能について、専門的な見解を得ることができます。施設入所が本当に必要なのか、他にどのような選択肢があるのか、医師の意見を参考に判断することも重要です。
- 社会福祉士：高齢者の生活支援に関する専門家です。介護に関する相談、制度の説明、生活上の問題解決など、幅広いサポートを受けられます。
- 精神科医または精神保健福祉士：ご父親の精神状態に問題がある場合、専門家の診断と治療が必要となる可能性があります。
これらの専門家と連携することで、より客観的な視点から状況を把握し、適切な解決策を見つけることができます。一人で抱え込まず、積極的に相談しましょう。
３．段階的なアプローチ
いきなり施設入所を提案するのではなく、段階的にアプローチしていくことが重要です。例えば、
- 短期入所（ショートステイ）の利用：数日間施設に滞在することで、施設の雰囲気や生活を体験してもらうことができます。これにより、施設への抵抗感を軽減できる可能性があります。
- デイサービスの利用頻度を増やす：デイサービスで社会との繋がりを持ち、日中の活動の場を提供することで、自宅での生活の負担を軽減し、施設入所への抵抗感を和らげることができます。
- 訪問介護の利用頻度を増やす：自宅での生活を継続しながら、介護の負担を軽減する手段として、訪問介護の利用回数を増やすことも有効です。
これらの段階的なアプローチを通じて、ご父親の施設入所への抵抗感を徐々に減らし、最終的には合意に至る可能性を高めることができます。
４．代替案の検討
施設入所以外に、どのような選択肢があるのかを検討することも重要です。
- 在宅介護サービスの充実：ヘルパーさんの訪問頻度を増やす、訪問看護師の利用、ケアマネージャーとの連携強化など、在宅での生活を支えるサービスを充実させることで、ご負担を軽減することができます。
- 家族間の協力体制の構築：兄弟姉妹など、家族で協力して介護を行う体制を構築することも有効です。役割分担を明確にし、負担を分散することで、介護疲れを防ぐことができます。
- 住宅改修：自宅のバリアフリー化を進めることで、ご父親の生活の安全性を高め、在宅での生活を継続しやすくすることができます。
これらの代替案を検討することで、ご父親にとって最適な生活環境を確保し、介護疲れを軽減することができるかもしれません。
５．成功事例：寄り添うコミュニケーションと段階的アプローチ
私の経験上、成功したケースは、ご家族がご本人の気持ちに寄り添い、焦らず時間をかけて、段階的にアプローチしたケースです。あるご家族は、最初はショートステイを数回利用し、施設の雰囲気に慣れてもらうことから始めました。その後、デイサービスの利用頻度を増やし、徐々に施設生活への抵抗感を減らしていきました。最終的には、ご本人が「施設で生活するのも良いかもしれない」と納得し、スムーズに入所することができました。このケースでは、ご家族が常にご本人の気持ちに寄り添い、丁寧に説明し、納得いくまで話し合ったことが成功の鍵でした。
まとめ
72歳、視覚障害をお持ちのご父親の介護は、非常に困難な状況です。しかし、ご本人の気持ちに寄り添い、専門家の力を借りながら、段階的にアプローチすることで、解決策を見つけることができる可能性があります。焦らず、一つずつ問題に取り組んでいきましょう。そして、ご自身の心身の状態にも気を配り、必要であれば、介護支援サービスや相談窓口などを積極的に利用してください。一人で抱え込まず、周りの人に助けを求めることも大切です。
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