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介護付き有料老人ホームにおける介護保険問題と法的対応:専門家によるQ&A

介護付き有料老人ホームにおける介護保険問題と法的対応:専門家によるQ&A

介護付き有料老人ホームの介護保険問題についての質問です。よろしくお願いします。基本サービスが出来ていない事で何度も苦情を訴えているのに改善されないまま、今度は居室エアコンが故障しているのに「建物とエアコンはオーナー持ち、、、」とか施設長が言い出して対応せずにいた間、利用者家族様がメーカーとのやりとりで動かれ大変苦労されたそうです。その際福祉局や地域包括支援センターに相談していらしたお蔭で【エアコン対応に関しては虐待に相当する】と説明を受けたと施設長に伝えると、ようやく修理依頼してもらえたとの事ですがエアコンはまだ正常に作動していないそうですし、お母様はその劣悪な部屋に一か月以上も寝かせれたままで2回往診してもらい抗生物質を処方されることのなったとの事ですが、今も尿路感染を発症していると困って相談を受けたので、PCが使えるので私が知恵袋に投稿することで解決への手掛かりになるのではないかと思い投稿したわけです。①異常に気が付いた時【設定温度:25℃、湿度:50%】に対して実際は23℃、85% ➡修理以後も湿度が70%以下にならない。②急に温度19℃になったままで放置されていて、ご家族様が偶然部屋を訪ねてなかったら大変な事になっていたと予測されることが起きていて、ご本人も寒いと訴えていて掛け布団をかぶるようにしてベッドに伏せていたそうで、翌朝には38℃の熱が出て往診医から抗生物質を処方されたと伺っています。それ以前は高湿度のせいで体調を崩して高熱により同じ処置を受けていて治ったのに、、、と19℃のスタッフの対応に泣いていらっしゃいました。利用者様は【心臓弁膜症】のリスクをお持ちで,車椅子常用者、要介護4の女性です。 ③入所後ご家族様が指摘するまで半年間爪を切らない、上着の後ろのすそに便のしみがついたままタンスに戻されていた事【臭ったので漂白液に漬けておちたから良かった】とおっしゃっていましたが、そのままにしていて良いものかとも思います。お話を聞けば聞くほどその施設に入居していらっしゃる300名の皆様の事も気になります。今回の相談の趣旨は、被害の数々を思い返しても【偽って介護保険料を請求されていた事】に対してお怒りのようなので、このような場合訴訟問題として成立するのかを教えていただきたいです。出来ましたら行政の窓口も教えてくださると助かります。専門家のご意見も伺えればと投稿しました。

この度は、介護付き有料老人ホームにおける深刻な問題についてご相談いただき、ありがとうございます。ご家族の皆様の怒りや不安はごもっともです。ご説明いただいた状況は、介護サービスの提供体制に重大な問題があることを示唆しており、放置すれば利用者の尊厳と安全を著しく脅かす可能性があります。以下、専門家の視点から、問題点、法的対応、行政への相談窓口について詳しく解説いたします。

1.問題点の整理と分析

ご指摘の問題は、大きく分けて以下の3点に分類できます。

  • 不適切な室温・湿度管理:設定温度と実際の温度・湿度との乖離、急激な温度変化による健康被害、エアコン故障への対応の遅れなど、利用者の健康と安全を著しく脅かす状態です。特に、心臓弁膜症をお持ちの要介護4の利用者様にとっては、生命に関わる重大な問題です。
  • 不適切な介護サービス:爪の切り忘れ、排泄物の付着した衣類の放置など、基本的な介護サービスが提供されていない状態です。これは、介護保険法に定められたサービス提供基準に違反している可能性があります。
  • 介護保険料の不正請求の可能性:提供されたサービスの質が著しく低いにも関わらず、適切な介護保険料が請求されている可能性があります。これは、詐欺罪や介護保険法違反に該当する可能性があります。

これらの問題は、単独でも深刻ですが、複合的に発生している点がさらに問題を複雑化させています。施設側の対応の遅れや無責任な姿勢は、利用者への重大な侵害であり、法的責任を問われる可能性が高いです。

2.法的対応について

ご質問にある「偽って介護保険料を請求されていた事」に対する訴訟の可能性についてですが、以下の点を検討する必要があります。

  • 証拠の収集:温度・湿度データ、医療機関の診断書、写真・動画、施設とのやり取りの記録など、問題を裏付ける証拠を可能な限り収集することが重要です。これらの証拠は、訴訟において重要な役割を果たします。
  • 損害賠償請求:施設側の不適切な対応によって生じた医療費、精神的苦痛に対する慰謝料など、具体的な損害額を算定し、損害賠償請求を行うことができます。介護保険法違反に基づく請求も検討できます。
  • 刑事告訴:施設側の行為が故意または過失によるものであれば、業務上過失致傷罪や詐欺罪などの刑事告訴も検討できます。特に、エアコン故障への対応の遅れは、利用者の健康状態を悪化させた可能性があり、業務上過失致傷罪に該当する可能性があります。

訴訟は、時間と費用がかかりますが、施設側の責任を明確にし、再発防止を図る上で有効な手段です。弁護士に相談し、証拠に基づいた適切な対応を検討することをお勧めします。

3.行政への相談窓口

まずは、以下の行政機関に相談することをお勧めします。

  • 市区町村の介護保険担当窓口:介護保険サービスに関する相談を受け付けています。問題点の報告を行い、適切な指導や助言を求めることができます。
  • 都道府県福祉事務所:市区町村の対応に問題がある場合、都道府県福祉事務所に相談することができます。より広範な調査や指導を期待できます。
  • 地域包括支援センター:高齢者の生活全般に関する相談を受け付けており、介護サービスに関する問題だけでなく、他の問題についても相談できます。
  • 警察:施設側の行為が犯罪に該当する可能性がある場合は、警察に相談することも重要です。特に、故意または重大な過失による犯罪行為が疑われる場合は、速やかに警察に相談してください。

4.具体的なアドバイス

ご家族様は、まず、すべての出来事を詳細に記録し、写真や動画、医療機関の診断書などを証拠として保管してください。これらの証拠は、行政への相談や訴訟において非常に重要です。また、弁護士に相談し、法的措置について検討することもお勧めします。弁護士は、証拠の収集方法、訴訟戦略、損害賠償額の算定など、専門的なアドバイスを提供してくれます。

さらに、他の入居者の方々にも同様の問題が発生している可能性があるため、他のご家族と連携し、共同で問題解決に取り組むことも有効です。共同で行動することで、より大きな影響力を持つことができ、施設側も対応を真剣に検討する可能性が高まります。

このケースは、介護サービスの質の低下と、それに伴う利用者へのリスクを浮き彫りにしています。このような状況を改善するためには、行政による厳格な監視と、施設側の責任ある対応が不可欠です。ご家族の皆様が、一日も早く安心して過ごせるよう、心よりお祈り申し上げます。

5.まとめ

今回のケースは、介護付き有料老人ホームにおける深刻な問題を浮き彫りにしました。不適切な室温・湿度管理、不適切な介護サービス、そして介護保険料の不正請求の可能性など、複数の問題が複合的に発生しており、利用者の尊厳と安全を著しく脅かしています。法的措置や行政への相談を検討する必要があるだけでなく、介護サービスの質の向上と利用者の権利保護のための社会全体の意識改革も求められます。

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