【専門家解説】ニートの長男と絶縁すべきか？兄弟・家族関係とキャリア支援の両面から解決策を探る

長男についてです。現在、私は次男（２２）で就職と同時に自立して、上京してマンションまでも購入しました。そして、結婚も近づきつつあります。（１年以内予定）実家には長男（２７）と母（６０）がいますが、父は病気で昨年に他界（享年６４）してしまいました。長男は仕事が上手く行かず、休職中です。（時々リハビリに行っていた）約１年９ヶ月前は、大好きなネットゲームすらできないほど元気がありませんでした。約１年半前はネットゲームができるまで回復しましたが、性格と生活がもの凄く悪化しました。すぐ開き直る、嘘を平然とつく、連絡しない、謝らない、動作が乱暴、何でも適当で確認もしない、やりたい事（ネットゲーム、買い食い等）だけやって、それ以外は「病気だからどうせできない」と言って何もしない、会社に戻ろうとする気が全く無い、リハビリをキャンセル（行ったフリ）、昼夜逆転するなどと、ニート状態です。それのみならず、長男は買い食いだけでわずか１年で２０キロも太りました。しかも、長男は１日のうち最低でも２０時間をネトゲに費やし、それを１年以上続けていて、マウスを取り上げても隠し持っていたマウスでやる、隠し持っていたマウスを取り上げても母のＰＣからマウスを抜いて使うという、ネトゲ廃人どころか、ネトゲ廃神です。以前はそんな事は無かったのに、別人のようになりました。その性格の悪さと生活がニート状態なのは２０年以上弟をやっている私も呆れました。最終的には母が怒鳴っても即逆ギレです。私は呆れても説得しましたが、シカトです。母は弟たる私が優秀で、兄が最悪の「弟＞＞＞＞＞兄」と考えています。母親は兄との縁を切ろうとしています。信頼が厚い父親に相談したくとも、他界していて相談できません。また、精神科等の総合病院に無理矢理行かせて薬をいただいて服用させても一向に回復しません。他にもネットや雑誌などであらゆる方法を探し出して、それを試しても全然ダメです。私はいつの日か結婚もして子供もできますから、兄との同居はまず不可能です。そこで質問です。今後の兄についてはどうすべきでしょうか？もう縁を切るしかないのでしょうか？

ケーススタディ：絶望から希望へ―ニートの長男と家族の再生

ご質問拝見しました。ご兄弟のお悩み、そしてご自身の将来設計との葛藤、大変お辛い状況だと察します。ご兄弟の状況は、単なる「ニート」という枠組みを超え、依存症や精神的な問題を抱えている可能性が高いです。まず、縁を切るという選択肢の前に、現状を客観的に分析し、段階的に解決策を探っていくことが重要です。

ケーススタディ： あなたの長男は、父親の死という大きな喪失体験の後、ゲーム依存症と、それに伴う生活習慣の乱れ、そして対人関係の悪化という深刻な問題を抱えています。体重増加も、精神的な問題と密接に関連している可能性が高いです。これは、単なる怠惰や性格の問題ではなく、専門家の介入が必要なケースと言えるでしょう。

現状分析：

• ゲーム依存症： これは最も深刻な問題です。一日20時間以上のゲームプレイは、明らかに依存症の兆候です。専門機関による治療が必要です。
• 精神的な問題： 喪失感、うつ、社会不安障害など、様々な精神的な問題が潜んでいる可能性があります。専門医による診断が必要です。
• 生活習慣の乱れ： 昼夜逆転、不摂生な食事、運動不足など、健康面にも深刻な影響が出ています。身体的健康と精神的健康は密接に関連しています。
• 対人関係の悪化： 家族とのコミュニケーションが完全に断絶しており、信頼関係の修復が急務です。

解決策：

• 専門家の介入： まずは、精神科医やカウンセラーなどの専門家への相談が不可欠です。ゲーム依存症の治療、精神的な問題の改善、そして生活習慣の改善のためのサポートを受けられるでしょう。無理強いではなく、専門家の協力を得ながら、長男を説得することが重要です。
• 家族療法： 家族全員で参加する家族療法も効果的です。専門家の指導の下、家族間のコミュニケーションを改善し、お互いの理解を深めることができます。母親の怒りや失望、そしてあなたの葛藤を共有し、長男への接し方を見直す機会になります。
• 段階的なアプローチ： 一気に全てを変えることはできません。まずは、小さな目標から設定し、一つずつクリアしていくことが重要です。例えば、ゲームのプレイ時間を減らす、規則正しい生活を送る、簡単な家事を手伝うなどです。小さな成功体験を積み重ねることで、自信を取り戻し、モチベーションを高めることができます。
• あなたの役割： あなたは、長男を責めるのではなく、サポート役として行動する必要があります。定期的に連絡を取り、彼の状況を把握し、専門家のアドバイスに従って接することで、信頼関係を築き直すことができます。しかし、過剰な介入は逆効果になる可能性もあります。専門家の指示に従い、適切な距離感を保つことが重要です。
• 母親へのサポート： 母親も大きなストレスを抱えているでしょう。母親自身もカウンセリングを受けることを勧めるべきです。母親の精神的な安定は、家族全体の安定に繋がります。

成功事例： 私の過去のクライアントの中には、ゲーム依存症から抜け出し、社会復帰を果たした方もいます。それは、本人と家族の強い意志、そして専門家の適切なサポートがあったからです。決して絶望的な状況ではありません。

専門家の視点： 長男の現状は、単なる怠惰や性格の問題ではなく、深刻な精神的な問題を抱えている可能性が高いです。専門家のサポートなしに改善を期待するのは難しいでしょう。早急に専門機関への相談を検討することを強くお勧めします。

まとめ：

縁を切るという選択肢は、最終手段として残しておきましょう。まずは、専門家の力を借り、家族で協力して長男の回復をサポートすることに集中してください。それは、あなた自身、そして家族全体の幸福のためにも重要なことです。 長男の回復には時間がかかるでしょうが、諦めずに、一歩ずつ進んでいきましょう。

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