介護職リーダーの行動に疑問…爪切りや心音チェックは許されるのか？デイサービスにおける看護師と介護士の役割分担

去年からデイサービスで介護スタッフとして勤務しています。介護職のリーダー的なスタッフの行動に疑問です…まずは爪切り、白癬、巻き爪の爪切りは医療行為ですよね…？人員不足で、看護師が不在のため、そのリーダーが判断して切ったりしています…もう１つは、利用者様が体調が悪い時に聴診器を持ち、何をしているかはわかりませんが、メモを見るとバイタル測定他、「心音クリア」と書いてありました。いくら看護師が不在だからと言って、介護士が心音まで聴くことはありますか？デイサービスに勤めてる看護師さんでもあるのかな…？と思ってしまいます。私もまだ違う業種から、来たばかりなのでよくわからない部分もありますが、爪切りに関しては研修で習いました。同じ業種の方の意見をお聞かせ下さい。

結論：介護士による爪切りや心音チェックは法律上、資格外業務にあたる可能性が高いです。

デイサービスにおける介護士と看護師の役割分担は明確にされており、介護士が医療行為を行うことは原則禁止されています。リーダーの行動は、法律違反や施設の規定違反に抵触する可能性があります。まずは、施設の責任者や上司に相談し、状況を説明することが重要です。疑問点を解消し、安全で適切な介護を提供できるよう働きかけていきましょう。

ケーススタディ：あなたの職場での出来事から学ぶ、介護現場の法的リスク

あなたは、デイサービスで介護スタッフとして働き始めたばかり。頼もしいリーダーの存在に安心していた矢先、そのリーダーの行動に疑問を抱き始めました。爪切りや心音チェック…これらは、介護士の業務範囲を超えているのではないでしょうか？

リーダーの行動：医療行為のグレーゾーン

• 爪切り：白癬や巻き爪の爪切りは、医療行為に該当する可能性が高いです。資格を持たない者が行うと、感染症リスクや医療ミスにつながる危険性があります。特に、巻き爪は専門的な知識と技術が必要なため、医療機関への受診を促すべきです。
• 心音チェック：聴診器を用いた心音の確認は、看護師などの医療従事者の資格と知識を必要とする行為です。介護士が心音を聴診し、その結果を記録することは、医療行為に該当し、法律違反となる可能性があります。バイタルサインの測定は介護士の業務範囲内ですが、心音の解釈や診断は専門家の領域です。

法律と倫理：介護現場における遵守事項

介護現場では、法律と倫理の遵守が不可欠です。医療行為は、医師や看護師などの有資格者のみが行うことができます。介護士は、利用者の身体状況を観察し、異常を発見した場合は、速やかに看護師や医師に報告する必要があります。リーダーの行動は、これらの原則に反している可能性があります。

具体的にどのようなリスクがあるのか？

• 医療過誤：不適切な爪切りや心音チェックにより、利用者に怪我や健康被害が生じる可能性があります。
• 感染症リスク：適切な消毒や滅菌が行われなければ、感染症のリスクが高まります。
• 法的責任：資格のない者が医療行為を行った場合、施設や個人が法的責任を問われる可能性があります。
• 信頼関係の崩壊：利用者や家族の信頼を失う可能性があります。

仮想インタビュー：専門家への相談

あなた： 介護職のリーダーが、看護師不在時に爪切りや心音チェックを行っているのですが、これは問題ないのでしょうか？

転職コンサルタント： それは非常に懸念すべき点です。爪切り、特に巻き爪や白癬を伴う場合は医療行為に該当し、介護士が行うのは法律違反の可能性があります。心音チェックも同様です。看護師の不在を理由に、資格外の行為を行うことは許されません。

あなた： 人員不足で、リーダーは善意でやっているのだと思います。どうすれば良いのでしょうか？

転職コンサルタント： まずは、施設の責任者や上司に相談し、あなたの懸念を伝えましょう。証拠となる記録（メモなど）があれば提示すると良いでしょう。そして、施設として適切な対応（看護師の増員、医療機関との連携強化など）を求める必要があります。もし、相談しても改善が見られない場合は、労働基準監督署などに相談することも検討しましょう。

あなた： 他のデイサービスでも同様の状況はありますか？

転職コンサルタント： 残念ながら、人員不足が慢性化している介護現場では、このような状況は珍しくありません。しかし、それは決して正当化されるものではありません。法律と倫理を遵守し、利用者の安全と権利を最優先することが重要です。

比較検討：介護士と看護師の役割分担

| 業務内容 | 介護士 | 看護師 |
|———————-|—————————————–|———————————————|
| 身体介護 | 入浴、排泄、食事介助など | 注射、点滴、採血など |
| 生活援助 | 掃除、洗濯、買い物など | 医療処置、健康状態の観察と記録 |
| 健康状態の観察 | 体温、脈拍、呼吸数の測定など | 血圧、血糖値測定、バイタルサインの総合的な判断 |
| 医療行為 | 原則禁止 | 許可された行為 |
| 記録 | 介護記録 | 医療記録 |
| 緊急時の対応 | 看護師または医師への連絡 | 緊急処置、救急隊への連絡 |

チェックリスト：あなたの職場は大丈夫？

□ 看護師が常駐しているか、または容易に連絡が取れる体制が整っているか？
□ 爪切り、巻き爪、白癬の処置は、医療機関または有資格者によって行われているか？
□ 聴診器の使用は、看護師などの有資格者によって行われているか？
□ 利用者の健康状態の観察記録が適切に管理されているか？
□ 緊急時の対応マニュアルが整備され、スタッフに周知されているか？
□ 従業員が疑問や不安を感じた際に相談できる窓口が設けられているか？

あなたの職場環境を見直してみましょう。

上記のチェックリストで一つでも「□」がついていない項目があれば、改善が必要な可能性があります。

まとめ

介護現場では、人員不足や時間的制約など、様々な課題が存在します。しかし、それは法律や倫理を無視して医療行為を行う正当な理由にはなりません。介護士は、自分の業務範囲を理解し、資格外の行為を行わないように注意する必要があります。また、施設側も、適切な人員配置や教育体制を整え、安全で質の高い介護サービスを提供する責任があります。疑問点や不安を感じた場合は、すぐに上司や責任者に相談し、解決策を探ることが大切です。

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