デイサービスに行きたがらない祖母への対応と、介護疲れの母を支える方法

祖母がデイサービスに行こうとしません。私の祖母は一人暮らしで体が悪くて入退院を繰り返してます。今は退院して自宅療養中ですが、前から私の母が毎日夜ご飯をつくって持って行き2日に一回はお風呂もいれてあげてます。私は母と二人暮しなのでその間は1人で家にいます。(私は高校生です)母は私が1人になることを可哀想だと思い祖母にはやく帰ることやご飯を持って行くのを2日に1回にしてもらうように説得しても、あれしてこれしてで上手く行きません。そして最近認知もでてきて大変になってきたので母がデイサービスを勧めると、行くと言っておきながらもその日の夜に訳が分からない理由で断ったり、体験まで行ったのに嫌と言ったりして中々行きません。母は私を産んで16年以上祖母にご飯を届けに行き、休みの日は祖母の病院で1日潰れ、毎日大変そうです。母は介護職で慣れているため色んなことを手伝えますが、私は無知なのでなにもしてあげれません。たまたま時間があった時に私と母で旅行など行くと毎日のように電話がかかってき、帰ってきた時に「具合が悪かった、吐いた」など言ってきます。毎回です。母も苦痛で愚痴を行ってきます。その愚痴を聞くのも嫌です。どうしたら祖母がデイサービスに行き、母がもっと楽になれるか意見があれば教えて欲しいです。P.S 祖母は母方の祖母です。

１．現状分析：介護負担と家族関係の複雑さ

まず、ご家族の現状を整理してみましょう。お母様は介護職としてプロの知識と経験をお持ちでありながら、ご自身の母親である祖母様の介護に追われ、心身ともに疲弊されている状況です。高校生であるあなたは、お母様と祖母様の関係性の複雑さ、そして介護の負担を間近で見て、苦痛を感じていることでしょう。祖母様は認知症状も出ており、意思決定が不安定になっていることが、デイサービス利用の妨げとなっています。

この状況は、介護におけるよくある課題です。介護する側とされる側の双方にストレスがかかり、家族関係にも影を落とす可能性があります。解決策としては、祖母様の気持ちに寄り添いながら、段階的にデイサービスへの移行を促すこと、そしてお母様の介護負担を軽減するためのサポート体制を構築することが重要です。

２．祖母様の気持ちを理解する：認知症と不安への対応

ポイント：認知症の方への接し方
認知症の方は、感情の揺れが激しく、記憶や判断力が低下しているため、論理的な説明が必ずしも効果的ではありません。感情に寄り添い、共感することが大切です。

祖母様のデイサービスへの抵抗は、単なる「嫌だ」という意思表示ではなく、不安や恐怖、喪失感といった複雑な感情の表れかもしれません。認知症の進行によって、新しい環境への適応が難しくなっている可能性も高いです。

具体的な対応としては、以下の点を考慮しましょう。

• デイサービスの見学を複数回行う： 同じデイサービスでも、日によって雰囲気や利用者の様子は異なります。複数回見学することで、祖母様が安心して過ごせる環境かどうかを判断できます。
• スタッフとのコミュニケーションを重視する： デイサービスのスタッフと事前にしっかりと話し合い、祖母様の性格や状態を伝え、個別の対応を依頼しましょう。信頼できるスタッフがいるかどうかは、利用継続の鍵となります。
• 無理強いせず、段階的に進める： まずは短時間から利用を始め、徐々に時間を延ばしていくことで、祖母様の負担を軽減できます。無理強いすると、かえって抵抗が強まる可能性があります。
• メリットを具体的に伝える： 「友達ができる」「楽しいレクリエーションがある」「体を動かす機会が増える」など、祖母様が興味を持つようなメリットを具体的に伝えましょう。抽象的な説明ではなく、具体的なイメージを共有することが重要です。

３．お母様の負担軽減：家族・専門機関の活用

お母様の介護負担は深刻です。介護職としてプロであるとはいえ、24時間体制で介護を続けることは不可能です。

ポイント：ヘルパーやケアマネジャーの活用
介護保険サービスを利用することで、ヘルパーによる訪問介護や、ケアマネジャーによるケアプラン作成などのサポートを受けることができます。

具体的な対策として、以下の方法が考えられます。

• 訪問介護サービスの利用： ヘルパーに家事や身の回りの世話などを手伝ってもらうことで、お母様の負担を軽減できます。特に、お風呂介助などは専門家に任せることで、安全性を高めることもできます。
• ケアマネジャーへの相談： ケアマネジャーは、介護サービスの利用計画作成や調整を行う専門家です。介護保険サービスの利用方法や、他の介護サービスとの連携など、様々な相談に応じてくれます。まずはケアマネジャーに相談し、適切なサービスを検討しましょう。
• 家族会議の開催： 家族で話し合い、それぞれの役割分担や、介護に関する課題、今後の計画などを共有することで、協力体制を構築できます。高校生であるあなたも、意見を述べることで、家族の理解を深めることができます。
• 地域包括支援センターの活用： 地域包括支援センターは、介護に関する相談窓口として、様々な情報を提供してくれます。介護サービスの利用方法だけでなく、介護に関する不安や悩み相談にも対応してくれます。

４．あなたの役割：家族の支えとして

あなたは高校生であり、直接的な介護は難しいかもしれませんが、家族を支える重要な役割を担っています。

• お母様の話を聞く： お母様の話をじっくり聞き、共感することで、お母様の精神的な負担を軽減できます。愚痴を聞くことは、負担に感じるかもしれませんが、お母様にとって大切な心の支えとなります。
• 家事の手伝い： 家事の手伝いをすることで、お母様の負担を軽減できます。料理や洗濯、掃除など、できる範囲で手伝いましょう。
• 祖母様とのコミュニケーション： 祖母様とのコミュニケーションを積極的にとることで、祖母様の気持ちを理解し、デイサービスへの抵抗を減らすことに繋がります。簡単な会話や、一緒に過ごす時間を大切にしてください。
• 情報収集： 介護に関する情報を集め、家族で共有することで、より良い介護方法を見つけることができます。インターネットや書籍、地域包括支援センターなどを活用しましょう。

５．成功事例：段階的なアプローチと家族の協力

私の経験から、デイサービスへの移行は、いきなりではなく、段階的に進めることが重要です。あるご家庭では、最初は1時間程度の体験利用から始め、徐々に時間を延ばしていきました。その間、スタッフとのコミュニケーションを密に取り、利用者の様子を丁寧に観察することで、不安を解消し、安心してデイサービスに通えるようにサポートしました。また、家族全体で協力し、それぞれの役割分担を明確にすることで、介護負担を軽減し、家族関係も良好に保つことができました。

６．まとめ

祖母様のデイサービス利用と、お母様の介護負担軽減のためには、祖母様の気持ちに寄り添いながら、段階的なアプローチを行うことが重要です。同時に、家族全体で協力し、介護保険サービスなどを活用することで、より良い解決策を見つけることができるでしょう。そして、あなたも家族の一員として、できる範囲で協力することで、家族全体を支えることができます。

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