認知症の母と入院中の父、介護の限界と施設入所の現実～転職コンサルタントが解説する家族介護と精神科受診～

入院してる父の看病を認知症の母が何とかやっています。※家族でもサポートはしてます 認知症が進んでいるため、自分でいろいろわならなくなりパニックになる事も出てきました。母1人では日 中ツライと思い施設を検討してますが、病院とケースワーカーからはそんな状況じゃ入れない。今すぐ精神科で拘束した方がいいと言われました。拘束って…病院で何度もいろいろ聞いたり迷惑はかけてしまっているとは思いますが、あまりにも強い発言に驚いてしまいました。少し発言がキツくなることがあり、攻撃性があるとのことです。とりあえず精神科に行かなきゃ施設なんか入れないと言われたのでとりあえず受診してみようと思います。。しかしそんなひどい病院が書く紹介状は何をかかれるかわかりません。不信感のある病院とケースワーカーに従うしかないのでしょうか。

ご心配ですね。ご両親の状況、そして病院やケースワーカーからの強い言葉に戸惑われているお気持ち、痛いほどよく分かります。認知症介護は、ご本人だけでなく、介護する家族にも大きな負担がかかります。特に、ご家族がご自身の仕事や生活を両立させながら介護を行うケースでは、精神的なストレスは計り知れません。今回のケースは、まさに「介護の限界」に直面されている状況と言えるでしょう。まずは、落ち着いて現状を整理し、一つずつ解決策を探っていきましょう。

１．現状分析：介護の限界と精神科受診の必要性

現在の状況を整理すると、以下の点が課題として挙げられます。

• 認知症の進行による母の不安定な状態： 認知症の進行によって、母の精神状態が不安定になり、パニックや攻撃性を示す場面が出てきている。
• 入院中の父の介護負担： 父の入院による介護負担が大きく、母一人では対応が困難になっている。
• 施設入所の困難さ： 母と父の状況から、現状では介護施設への入所が難しいと判断されている。
• 病院・ケースワーカーとの不信感： 病院やケースワーカーからの「精神科での拘束」という提案に、強い不信感を感じている。

病院やケースワーカーが「精神科での拘束」を提案しているのは、母の安全確保と、施設入所に向けた準備を考慮した上での判断である可能性が高いです。認知症による行動・心理症状（BPSD）が強く、危険な行動が見られる場合、一時的な入院による状態の安定化は有効な手段となります。しかし、その提案の仕方に問題があったことは否めません。丁寧な説明と、ご家族の不安を解消するための十分なコミュニケーションが不足していたと言えるでしょう。

２．精神科受診：セカンドオピニオンの活用と情報収集

まずは、精神科への受診は検討すべきです。しかし、現状の病院への不信感があるため、セカンドオピニオンの取得を強くお勧めします。別の精神科医に診察を受けて、現状の評価と今後の対応について相談しましょう。信頼できる医師を見つけるためには、以下の方法が有効です。

• 地域の相談窓口への問い合わせ： 市区町村の介護保険課や地域包括支援センターなどに相談し、信頼できる精神科医を紹介してもらう。
• 医師会への問い合わせ： 地域の医師会に問い合わせて、認知症に詳しい精神科医を探してもらう。
• インターネット検索： 評判の良い精神科医や、認知症専門医を探してみる。ただし、口コミ情報だけで判断せず、複数の情報源を確認することが重要です。

精神科受診に際しては、現在の状況を具体的に説明し、ご自身の不安や疑問についても積極的に伝えましょう。紹介状の内容に不信感がある場合は、その旨も医師に伝え、新たな評価を仰ぎましょう。また、介護施設入所の可能性についても相談し、具体的なアドバイスを得ることが重要です。

３．介護施設入所に向けたステップ

介護施設への入所は、容易ではありません。しかし、諦める必要はありません。以下のステップを踏むことで、入所への道筋が見えてくる可能性があります。

• 介護度認定の申請： 介護保険サービスを利用するためには、介護認定を受ける必要があります。介護度が高ければ高いほど、より多くのサービスを受けられる可能性が高まります。
• ケアマネージャーとの連携： ケアマネージャーは、介護サービスの計画作成や調整を行う専門家です。ケアマネージャーと連携することで、ご両親に最適な介護サービスの利用計画を立てることができます。複数のケアマネージャーと面談し、信頼できる人を見つけることが重要です。
• 施設探し： 介護施設は、種類やサービス内容が様々です。ご両親の状況やご希望に合った施設を探す必要があります。複数の施設の見学を行い、比較検討することが大切です。見学時には、施設の雰囲気、スタッフの対応、利用者の様子などをしっかりと確認しましょう。
• 入所申し込み： 希望する施設が見つかったら、入所申し込みを行いましょう。施設によっては、待機期間が必要な場合があります。

４．家族としてのサポート体制の構築

ご家族だけで介護を続けることは、非常に困難です。ご家族間の協力体制を構築し、負担を分散することが重要です。例えば、兄弟姉妹や親戚、友人などに相談し、協力体制を作ることを検討しましょう。また、地域包括支援センターなどの相談窓口を活用し、介護に関する情報を収集したり、相談したりすることも有効です。

さらに、ご自身のメンタルヘルスケアにも気を配りましょう。介護疲れによる心身の不調は、介護の質を低下させるだけでなく、ご自身の健康にも悪影響を及ぼします。定期的に休息を取り、趣味や友人との交流などを通してストレスを解消する工夫をしましょう。必要であれば、専門機関（精神科医、カウンセラーなど）に相談することも検討してください。

５．転職コンサルタントからのアドバイス

私は転職コンサルタントとして、多くのクライアントのキャリア支援を行ってきました。その経験から、介護と仕事の両立は非常に困難であることを知っています。ご自身のキャリアと介護の両立に悩まれている場合は、転職やキャリアチェンジも視野に入れてみましょう。ワークライフバランスを重視した企業への転職、在宅ワークの活用、時短勤務など、様々な選択肢があります。転職活動は、一人で抱え込まず、転職エージェントなどの専門家のサポートを受けることをお勧めします。

まとめ

認知症介護は、ご本人だけでなく、介護する家族にも大きな負担がかかります。今回のケースのように、限界を感じ、精神的に追い詰められることも珍しくありません。しかし、決して諦めないでください。専門家や地域社会の力を借りながら、一つずつ課題を解決していくことが重要です。セカンドオピニオンの取得、ケアマネージャーとの連携、ご家族や地域社会との協力体制の構築、そして必要であれば転職などのキャリアプランの見直しも検討しましょう。ご両親とご自身の幸せのために、最善の道を模索していきましょう。

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