鬱病を抱えながら老親介護をする場合の相談窓口と支援策

鬱病を抱えての老親介護について 私は20年以上鬱病で闘病中で、障害2級の認定もされています。最近、年老いた父の介護について悩んでいます。 父は77歳ですが、まだ常時介護が必要という訳ではありません。足が弱っていて、外出する時は杖を使う事があります。 今まで何度か救急車で病院に運ばれた事があります。大事に至ってはいませんが、救急車を呼ぶ度に当然のように付き添いを求められますが、こういう状況がとても厳しいです。 もし朝起きた時に父が重大な病状だったり、亡くなっていても、自分がついて行けないため、しばらく救急車を呼ぶ事ができないという状況になるかもしれません。 母は既に故人で、他に兄弟もいません。 このような場合、事前に相談できる部署があるのでしょうか？もし父が天涯孤独だった場合だったら、自分が万一の時に相談する場所などがあるのでしょうか？ どうかお知恵をお貸しください。

20年以上鬱病と闘いながら、障害2級の認定を受けている状況で、高齢の父の介護に直面されているとのこと、大変お辛い状況だとお察しいたします。ご自身の健康状態と、父の介護の両立は、並大抵のことではありません。まず、ご自身の状況を理解し、適切な支援を受けることが重要です。

ケーススタディ：あなたと同じ状況にある方への支援事例

Aさん（仮名）も、うつ病を抱えながら高齢の母の介護をされていました。Aさんは、ご自身の体調管理と介護の両立に苦戦し、何度も限界を感じていました。しかし、地域包括支援センターに相談したところ、ケアマネージャーによる介護計画の作成、訪問介護サービスの利用、そして、Aさん自身の精神的なケアのための相談支援事業所の紹介を受けました。訪問介護サービスの利用により、介護負担が軽減され、精神的な余裕も生まれました。さらに、相談支援事業所では、専門の相談員から定期的に心のケアを受け、鬱病の症状の悪化を防ぐことができました。Aさんのように、適切な支援を受けることで、介護と自身の健康の両立が可能になります。

具体的な相談窓口と支援策

まず、お住まいの地域にある地域包括支援センターに相談することをお勧めします。地域包括支援センターは、高齢者の介護に関する相談窓口として、様々な支援サービスの情報提供や、ケアマネージャーの紹介などを行っています。介護サービス計画の作成や、介護保険サービスの利用についても相談できます。

• ケアマネージャー：介護サービス計画の作成、介護サービスの利用調整、介護に関する相談などを行います。専門家の視点から、あなたの状況に合わせた最適なプランを提案してくれます。
• 訪問介護サービス：自宅に介護職員が訪問し、身体介護（食事、入浴、排泄介助など）や生活援助（掃除、洗濯、買い物など）を行います。あなたの負担を軽減するのに役立ちます。
• デイサービス：日中、高齢者を施設に預かり、介護やレクリエーションを提供します。一時的に介護の負担を軽減し、休息をとる時間を作ることができます。
• ショートステイ：高齢者を一時的に施設に預かるサービスです。緊急時や、ご自身の体調不良時などに利用できます。
• 福祉用具貸与：介護に必要な福祉用具（車椅子、歩行器など）を貸与または購入する際の助成制度があります。

さらに、精神科医や精神保健福祉士への相談も重要です。鬱病の症状が悪化しないよう、定期的な通院や服薬、そして心のケアを受けることが必要です。介護によるストレスを軽減するためのカウンセリングなども利用できます。

相談支援事業所も有効な選択肢です。介護に関する相談だけでなく、精神的なケアや、生活上の問題解決の支援も受けることができます。特に、鬱病を抱えているあなたにとって、専門家のサポートは不可欠です。

父が天涯孤独の場合の対応

父に兄弟がいらっしゃらない場合でも、ご安心ください。地域包括支援センターや市町村の福祉課などに相談することで、適切な支援を受けることができます。成年後見制度を利用することも検討できます。成年後見人を選任することで、父の財産管理や身上監護をサポートしてもらうことができます。

また、緊急時の対応としては、事前に地域包括支援センターなどに相談し、緊急時の連絡先を登録しておくことをお勧めします。何かあった際に、迅速に対応してもらえる体制を整えておくことが重要です。

緊急時における具体的な対応策

朝、父に異変があった場合、すぐに救急車を呼ぶことが難しい状況を想定し、事前に対策を立てましょう。例えば、近隣住民や、地域包括支援センターなどに緊急連絡先を登録しておき、緊急時には連絡を取り合えるようにしておきましょう。また、安否確認システムの利用も検討できます。一人暮らしの高齢者向けのサービスで、定期的に安否確認を行うサービスです。

さらに、見守りサービスも有効です。見守りカメラや見守りセンサーなどを使用して、遠隔で父の状況を確認することができます。これらのサービスは、あなたの精神的な負担を軽減するのに役立ちます。

まとめ

鬱病を抱えながら老親介護をすることは、非常に困難な状況です。しかし、決して一人で抱え込まず、様々な相談窓口や支援サービスを活用することが大切です。地域包括支援センター、ケアマネージャー、精神科医、相談支援事業所など、あなたの状況に合わせた適切な支援を受けましょう。そして、緊急時への備えも忘れずに行い、安心できる環境を構築してください。

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