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高齢者の相続と養子縁組:90歳叔母の遺産相続問題と対策

高齢者の相続と養子縁組:90歳叔母の遺産相続問題と対策

相続についてお尋ねします。長文ですがお付き合いください。独身の叔母の遺産についてです。つい少し前の私の認識では相続人は叔母(兄弟の中で一番上)の兄弟3名、うち1名私の父が他界しておりますので、父の子供である私と弟を含めてが相続人となっているはずでした。叔母は現在施設に入居しており、高齢から軽度の認知を伴いますが、寝たきりではありません。施設に入る前は祖父母が建てた家に叔母の両親である祖父母と同居しており、その家屋は外から見ると完全に1軒屋なのですが玄関も別々になっている1軒屋と1軒屋を繋げた少し変わった二世帯住宅になるのでしょうか…もう一方には長男家族が住んでおりました。ただし長男は病気で祖父母よりも早く亡くなり、残った家族(長男の嫁、離婚で戻った娘とその長男)親子3世代が現在も住んでいます。祖父母が他界した時の相続については、祖父母と叔母が同居し、介護とまではなりませんでしたが、生活を共にしていたこともあったため、兄弟話し合いの上、一旦叔母に相続権利を譲り、叔母が亡くなった時(生前贈与の場合も含め)に弟3人で相続すると信託銀行を通し、不動産の他、叔母の資産についての遺産分割協議をし、書面を作成、公正証書遺言として保管をしたと生前の父に聞いておりました。その際、同時進行で亡くなった長男の家族が住んでいる二世帯の半分(土地と家屋)を、他の兄弟たちへの相続金として長男の嫁から支払われました。相場に対してかなり安価な額でしたが、やはり二世帯の隣に住んでいることや、叔母の相続に対しては一切の権利は無いものとする条件つきのもので憂慮した次第でした。ところが最近、兄弟である叔父から私たちに連絡があり、叔母の施設入居に伴いお金の管理を任された長男の嫁と叔母の姪にあたるその娘が、叔母の株などを現金化し、預貯金と合わせた額を自分たち家族の名義にそれぞれ分配をして、その結果、叔母名義の預貯金は10分の1ほどになっていることが発覚したとのことです。驚いた叔父たちがさらに調べてみると、叔母の不動産が姪の名義にすでに変更されていました。叔父が長男の嫁(義姉)に確認したところ、自分も高齢になり叔母に関する管理が不安になり娘に任せたところ、面倒を見るので養女になったと…詳しくはわからない…と濁すばかりだったそうです。叔母は90歳を超えています。軽い認知もあり、叔母に姪を養女にしたのかと叔父が聞くと、「なんかそうみたい」と答えただけで、何らかのやり取りで言い含められれているようではないかと言っています。どこまでを面倒を見ると捉えるか難しい線引きとなりますが、養子縁組をした理由は明らかに資産が目的だと思われます。説明が長くなりましたが①当時作成した遺産分割協議書についての効力とは、あるものなのでしょうか。②このような場合では養子縁組を無効とすることは可能なのでしょうか。③養子縁組し、配偶者が出来ことにより、私たち兄弟たちは、このまま叔母の相続は受けることは出来ないのでしょうか。④養女となれば叔母の多額の預貯金を簡単に分配など出来るものなのでしょうか叔父たちも高齢で、相続するであろうと思っていたその遺産を、老後資金のあてにしていたようです。もちろん長男の嫁と娘はそのことを知っている上での行動です。私の父は次男なので、長男が早くに亡くなったため、父が檀家を継ぎ、先祖のお墓に入るとも話していましたが、父が亡くなった際、連絡をしたところ、長男の嫁に「孫(出戻り娘の子供)に跡を継がせたから(父は)お墓には入れないのよ〜」と簡単に言われました。何の話し合いもなく突然です。今回のことにしても、あまりにも父が侮辱されているようで無念に思えてなりません。弁護士に相談し、お任せするのが最良策なのは重々承知しておりますが、費用も高額になると思われ、なかなか工面が難しい現状です。どうか、少しでも前に進めるよう、相続問題に詳しい方、同じような経験がある方にお知恵をいただければと思い、こちらでお話させていただきました。よろしくお願いします。

1.ケーススタディ:複雑な相続問題と解決への道筋

このケースは、高齢者の相続、養子縁組、そして家族間の複雑な人間関係が絡み合った、非常に難しい問題です。まず、重要なのは、ご質問の4点について、それぞれ専門家の視点から見ていきましょう。

①当時作成した遺産分割協議書についての効力

祖父母の遺産相続において作成された遺産分割協議書は、叔母が亡くなった後の相続に直接的な影響を与えるものではありません。しかし、この協議書は、兄弟間の合意の内容を示す重要な証拠となります。叔母が認知症の症状を示している状況下では、この協議書の内容を元に、叔母自身の意思確認や、当時の状況を説明する上で重要な役割を果たす可能性があります。

②養子縁組の無効化の可能性

養子縁組の無効化は、以下の条件を満たす場合に可能です。

  • 意思能力の欠如:90歳を超え、軽度の認知症がある叔母が、養子縁組の意思を明確に持っていたかどうかが問われます。意思能力がなかった、または著しく低下していたと判断されれば、無効となる可能性があります。
  • 詐欺・強迫:養子縁組が、長男の嫁と娘による詐欺や強迫によって行われたと立証できれば、無効と判断される可能性があります。叔母が、養子縁組の事実を理解していなかった、または理解した上で承諾していなかったことを示す証拠が必要です。
  • 目的の違法性:養子縁組の目的が、明らかに遺産相続を目的としていたと立証できれば、無効となる可能性があります。

これらの条件を立証するためには、専門家の助けが必要不可欠です。弁護士に相談し、証拠を収集していくことが重要です。

③相続権の有無

養子縁組が有効と認められた場合、養女とその家族が相続権を有することになります。しかし、養子縁組が無効と判断されれば、元の相続順位に戻り、ご質問者を含む叔母の兄弟が相続権を有します。

④預貯金の分配

養女が叔母の預貯金を自由に分配できたかどうかは、養子縁組の有効性、叔母の意思能力、そして代理権の有無によって判断されます。養子縁組が無効であれば、預貯金の分配は無効となり、相続財産として扱われます。

2.専門家の視点:弁護士への相談と証拠収集

現状の状況を鑑みると、弁護士に相談することが最善策です。弁護士は、遺産分割協議書、養子縁組の契約書、叔母の医療記録、金融取引記録などを証拠として収集し、養子縁組の無効を主張するための戦略を立てます。

弁護士費用が高額であることが懸念事項ですが、法律相談は比較的低価格で利用できます。まずは法律相談を受け、現状を説明し、今後の対応についてアドバイスを受けることをお勧めします。費用面についても相談可能です。

3.成功事例:類似事例からの学び

類似事例として、高齢者の認知症を利用した不正な財産管理や養子縁組による相続詐取の裁判例があります。これらの裁判例では、裁判所は、高齢者の意思能力や、養子縁組の目的、家族関係などを総合的に判断し、無効判決を出しています。

重要なのは、証拠の収集です。医療記録、銀行取引明細書、証人証言など、あらゆる証拠を集めることで、裁判で有利に働く可能性が高まります。

4.具体的なアドバイス:行動計画とステップ

まず、信頼できる弁護士に相談し、現状を説明しましょう。弁護士は、必要な証拠を収集し、戦略を立ててくれます。

  1. 弁護士への相談:法律相談を受け、今後の手続きや費用について相談しましょう。
  2. 証拠収集:医療記録、銀行取引明細書、遺産分割協議書など、可能な範囲で証拠を集めましょう。
  3. 証人確保:叔母と接点のあった人、家族関係をよく知っている人を証人として確保しましょう。
  4. 交渉:弁護士を通じて、長男の嫁と娘と交渉し、遺産の返還を求めることも可能です。
  5. 訴訟:交渉が失敗した場合、裁判を起こすことも検討しましょう。

相続問題は、時間と費用がかかる複雑な問題です。しかし、適切な対応をとることで、ご自身の権利を守ることができます。

5.まとめ

今回のケースは、高齢者の相続と養子縁組という複雑な問題が絡み合っています。弁護士への相談が不可欠であり、早期の対応が重要です。証拠収集、証人確保、そして交渉や訴訟といったステップを踏むことで、ご自身の権利を守り、納得のいく解決を目指しましょう。

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