脳出血後の母、陰部清拭の頻度で悩んでいます…専門家はどう答える？

陰部清拭についての質問です。母が脳出血で倒れ、現在はリハビリの病院で入院中ですが、排泄介助の際に毎回は拭かないことが気にかかって仕方がなく、本日看護士さんに尋ねました。毎回、せめて拭くだけしてほしい。尿の塩分やアンモニアでおまたがやけて黒くなっている。タオルもこちらが用意するし毎日でもきてるので洗濯もこちらでする。というと、「朝から一回石鹸で陰部は洗浄しているし、毎回排泄介助時に清拭をしていたら皮脂がとれて余計にただれの原因を作ります。最近の研修ではそう教わります。なので荒れる等が気になるのであれば保湿剤等を塗る方が幾分安心なのでそうされますか？」と返事でした。看護士がいうならそうなのか、、、でも私も長年在宅介護を仕事にしていますが聞いたことないけどな、、、と思いつつ。とりあえずじゃぁそれでといってしまいました。しかしやはり気にかかっています。本当に毎回清拭をしないほうが肌にいいのでしょうか、、、自信がなくなってしまいました。

結論：陰部清拭の頻度は、状態によって異なります！過剰な清拭は逆効果の可能性も

ご心配されているお母様の状況、そしてご自身の長年の介護経験からくる疑問、大変よく分かります。結論から申し上げると、陰部清拭の頻度は、患者の状態（排泄回数、皮膚の状態、清潔度など）によって異なり、必ずしも「毎回」が正解ではありません。看護師さんの説明にあるように、過剰な清拭は皮膚の乾燥やバリア機能の低下を招き、かえって皮膚トラブルを悪化させる可能性があるのです。

本記事では、在宅介護経験豊富な私が、専門家の視点と具体的なアドバイスを交えながら、この問題を詳しく解説します。お母様の状況を改善するための具体的なステップもご紹介します。

ケーススタディ：お母様の状況と適切なケア

まず、お母様の具体的な状況を整理してみましょう。脳出血後、リハビリ中とのこと。排泄介助が必要で、尿の塩分やアンモニアによって皮膚が黒ずんでいるとのお話しです。これは、尿が皮膚に長時間付着することで起こる「尿路刺激性皮膚炎」の可能性があります。

• 尿路刺激性皮膚炎の症状：皮膚の赤み、腫れ、かゆみ、痛み、黒ずみなど。放置すると、ただれや感染症を引き起こす可能性があります。
• 適切なケア：排泄後、清潔なぬるま湯で優しく洗い流し、十分に乾燥させることが重要です。石鹸の使用は、毎日ではなく、汚れがひどい場合に限定しましょう。乾燥が気になる場合は、医師や看護師に相談の上、保湿剤を使用します。頻繁な清拭は、かえって皮膚のバリア機能を破壊し、炎症を悪化させる可能性があります。

看護師さんの「朝の1回石鹸洗浄」という説明は、皮膚の清潔を保ちつつ、過剰な洗浄による乾燥を防ぐための配慮と考えられます。しかし、排泄の度に尿が皮膚に触れている状態では、1回だけの洗浄では不十分な場合もあります。

専門家の視点：皮膚科医と看護師の意見

皮膚科医や専門の看護師は、皮膚の状態を正確に評価し、適切なケアを提案してくれます。お母様の皮膚の状態を写真に撮ったり、症状を詳しく説明することで、より的確なアドバイスを得られるでしょう。

• 皮膚科医への相談：尿路刺激性皮膚炎の診断、適切な治療法の提案、保湿剤の処方など。
• 専門看護師（ストーマ・排泄ケア認定看護師など）への相談：排泄ケアに関する専門的な知識に基づいたアドバイス、適切な清拭方法の指導など。

具体的なアドバイス：実践可能なステップ

1. 医師・看護師との連携：お母様の状態を医師や看護師に伝え、相談しましょう。皮膚の状態の写真を撮って見せるのも有効です。
2. 排泄後のケア：排泄後、すぐに清潔なぬるま湯で優しく洗い流し、しっかり乾燥させます。ゴシゴシこすらず、優しく拭き取るようにしましょう。
3. 保湿ケア：乾燥が気になる場合は、医師や看護師に相談の上、適切な保湿剤を選びましょう。市販の保湿剤を使用する場合は、成分表示を確認し、肌に優しいものを選びましょう。
4. 清潔なタオルの使用：清潔なタオルを使用し、使用後はすぐに洗濯しましょう。
5. 観察と記録：皮膚の状態を毎日観察し、変化があれば記録しておきましょう。記録があれば、医師や看護師とのコミュニケーションもスムーズになります。
6. 定期的な皮膚チェック：医師や看護師による定期的な皮膚チェックを受けましょう。早期発見・早期治療が重要です。

成功事例：適切なケアで皮膚炎を改善

私の経験から、適切なケアによって尿路刺激性皮膚炎が改善した事例があります。あるご高齢の女性は、排泄後のケアが不十分だったため、皮膚がただれていました。しかし、医師と相談し、適切な洗浄方法と保湿剤の使用を開始したところ、数週間で症状が改善しました。

よくある質問と回答

毎回清拭しない方が良いと聞いていますが、本当に大丈夫でしょうか？

過剰な清拭は、皮膚のバリア機能を破壊し、乾燥や炎症を引き起こす可能性があります。皮膚の状態に合わせて、適切な頻度で清拭を行うことが重要です。医師や看護師と相談しながら、最適なケアを見つけることが大切です。

どのような保湿剤を使用すれば良いのでしょうか？

医師や看護師に相談の上、適切な保湿剤を選びましょう。市販の保湿剤を使用する場合は、成分表示を確認し、肌に優しいものを選びましょう。ワセリンやヘパリン類似物質配合クリームなどが一般的に使用されます。

皮膚が黒ずんでいる場合、どうすれば良いのでしょうか？

尿路刺激性皮膚炎の可能性があります。すぐに医師や看護師に相談しましょう。放置すると、ただれや感染症を引き起こす可能性があります。

まとめ：適切なケアで、お母様の快適な生活をサポートしましょう

お母様の陰部清拭の頻度について、ご心配されていることと思います。しかし、必ずしも「毎回」が正解ではありません。皮膚の状態に合わせて、適切なケアを行うことが重要です。医師や看護師と連携し、適切な洗浄方法、保湿剤の使用、そして皮膚の状態の観察を継続することで、お母様の快適な生活をサポートできるはずです。ご自身の経験と知識を生かしながら、お母様と協力して、最善のケアを目指しましょう。

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