介護職におけるセクハラへの対応：利用者様との良好な関係性と職場の安全確保の両立

介護する上でのセクハラについて 介護士をしている30代女性です。 介護職に就いたのはまだ日が浅く、まだ1年も経っていないのですが、元々前職から年配の方と接するのは好きで楽しんで仕事をしています。 ただ、最近気になるのですが、数名の男性の利用者様から下ネタや胸を触ったり、股下を触りかけられたりが多々増えてきました。 正直、それぐらいなら許容範囲かなと思っています。元々それは覚悟の上ですし、私の介護する体制がちょっとその人に適してなかった場合もあったりで、それをかわしながら接する事も出来てくるようになってきたので、個人的には「あー、今日はやられたなー」ぐらいに思い喋れるスタッフやご本人と笑い話程度にしたりでそれも話のネタになる案件かなと思いながら働いています。 笑いながらかわしていけば、そもそも皆さんセクハラをしたいというよりも楽しく会話がしたい方々ばかりのようにも思いますし。 ただ、同じ介護職の方で特に何年と介護されている先輩ほど、「それはセクハラですよ。駄目ですよ」とその利用者様に繰り返し注意されているのをよく見かけるので私のやり方はやはりよろしくないかなとも思います。 本来なら先輩のやり方を徹底すべきだとも思ったりします。 思いますが、その注意をされ過ぎた利用者様をそのまま注意で終わらせた状態にしていくと、徐々にお風呂に入らなくなったり寝るばかりで塞ぎこむような状態になられる利用者様になる場合が多く、そんな状態になるぐらいならやっぱり利用者様の好きそうな話しをしたいなと下ネタ話しになったりします。 会話のみで身体に無闇に触らせるような事はするつもりはありません。 利用者様や私が良くても、施設やご家族様の立場も良くないとも思いますので。 でも、このやり方やっぱりよろしくないですか？ 私自身は良くても、介護する他のスタッフや利用者様のご家族の迷惑に間接的になっているのかも…とも思い、モヤモヤしています。 今のところ直接注意はされませんし、多々似たような対応をする別のスタッフの先輩も見えますが、私自身は職場で一番経験が浅いような気がしてとても自信がありません。 出来たら、ご家族がデイサービスなどを利用されている方からの意見が聞きたいです。 私のような接し方をする介護士は先輩のような対応に改善した方が良いでしょうか？ よろしくお願いします。

介護職におけるセクハラ問題：現状分析と適切な対応策

あなたは、介護の現場で日々奮闘されている30代女性介護士の方ですね。経験豊富な先輩方の対応と自身の対応に違いを感じ、悩まれている様子が伝わってきます。 これは、介護職特有の難しい問題であり、利用者様との良好な関係性と、職場環境の安全確保を両立させるための繊細なバランス感覚が求められます。

まず、あなたの現状を整理してみましょう。あなたは、利用者様からのセクハラ行為（下ネタ、身体への接触）を「笑い話」として処理することで、現状を維持しようとしています。これは、表面上は円滑なコミュニケーションを保っているように見えますが、潜在的なリスクを抱えていると言えるでしょう。

重要なのは、セクハラは決して「許容範囲」ではないということです。 たとえ利用者様からの行為であっても、性的な嫌がらせは法律で明確に禁止されています。あなたの対応は、あなた自身だけでなく、施設、そして他のスタッフや利用者様の家族にも悪影響を及ぼす可能性があります。

先輩介護士の対応と、その効果・副作用

一方、先輩介護士の対応は、セクハラ行為に対して明確に「駄目」と伝えることで、利用者様の行為を抑制しようとしています。これは、職場環境の安全確保という点では非常に重要です。しかし、この対応には、利用者様の感情を害し、社会参加への意欲低下を招くという副作用がある可能性も指摘されています。

あなたの抱えるジレンマは、まさにこの両者のバランスを見つけることにあると言えるでしょう。 利用者様の尊厳を尊重しつつ、セクハラ行為を許容しない、そして、職場環境の安全を確保する。この３つの要素を同時に満たす対応策を見つけることが、あなたの課題です。

具体的な対応策：３つのステップ

では、具体的な対応策を３つのステップで提案します。

• ステップ１：セクハラ行為の明確化と記録

まずは、セクハラ行為を具体的に記録しましょう。日付、時間、場所、行為の内容、利用者様、そしてあなたの感情などを詳細に記録します。この記録は、後々の対応に非常に重要になります。記録は、事実を客観的に記述し、感情的な表現は避けましょう。例えば、「利用者Aさんが、私の胸を触った」といった具体的な記述が重要です。曖昧な表現は避けましょう。

• ステップ２：施設への相談と対応策の検討

記録を元に、施設の責任者や上司に相談しましょう。施設には、セクハラ対策に関する規定や手順があるはずです。相談することで、適切な対応策を検討し、支援を受けることができます。施設が適切な対応を取らない場合は、労働基準監督署への相談も検討しましょう。相談する際には、記録した内容を証拠として提示することで、よりスムーズな対応が期待できます。

• ステップ３：利用者様とのコミュニケーションの見直し

利用者様とのコミュニケーションを見直すことも重要です。下ネタや身体的な接触を避けつつ、良好な関係を築く方法を模索しましょう。例えば、趣味の話や近況報告など、性的な話題とは無関係な話題を積極的に取り入れることで、良好なコミュニケーションを築くことができます。また、利用者様の個性や好みに合わせたコミュニケーション方法を学ぶことも重要です。介護の専門機関や研修などを活用して、スキルアップを目指しましょう。

成功事例：他施設の取り組みと効果

ある介護施設では、セクハラ対策として、全職員へのセクハラ研修を実施し、具体的な事例を交えながら、適切な対応方法を学びました。さらに、利用者様への声かけやコミュニケーションのスキルアップ研修も行い、利用者様との良好な関係性を築きながら、セクハラ行為を未然に防ぐ体制を構築しました。その結果、セクハラ事案は大幅に減少しました。

専門家の視点：倫理的な観点からの考察

介護職は、利用者様の尊厳を尊重することが最も重要です。セクハラ行為は、利用者様の尊厳を著しく侵害する行為であり、決して許されるものではありません。介護士は、専門職としての倫理観を常に持ち、適切な対応を行う必要があります。

家族の立場からの意見

デイサービスを利用する家族の立場からすると、施設がセクハラ問題に対して真剣に取り組んでいるかどうかに関心が集まります。セクハラ行為が放置されていると、利用者の安全が脅かされ、家族は大きな不安を感じます。施設が、セクハラ対策を明確に示し、適切な対応を取っていることを知ることが、家族の安心につながります。

まとめ

介護職におけるセクハラ問題は、利用者様と介護士、そして施設の三者にとって難しい問題です。しかし、適切な対応を講じることで、利用者様の尊厳を尊重しつつ、安全な職場環境を確保することができます。今回ご紹介した３つのステップを参考に、あなた自身の安全と、利用者様との良好な関係性を築いていってください。

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