認知症の疑い？高齢者の金銭トラブルと家族関係の修復方法

祖母の事なのですが、最近物忘れや思い込みがひどくなっています。先日も大切なカードがなくなった、娘(私の母親)に預けたと散々言っていましたが、実際はいつもと違うところに祖母自身が置いただけでした。そして今、家具を買うためのお金が無くなったと言っています。最初は数万円無くなったと言っていましたが、今では30万円ほど無くなったと言っており、私の母親が盗ったと言い張って聞きません。私は在宅の仕事をしているので家にずっといます。母親はパートに出掛けており夕方まで帰ってきません。祖母の部屋に母親が行くところは全く見ていませんし、私ももちろん行きません。恐らく通販の代引きや、通院代、買い物などで少しずつ使っていってなくなったんではないかと思っていますが、そう聞いても盗ったとの一点張りで全く聞く耳持たずといった感じです。私がお母さんは部屋に行ってないよなどと母親のかたを持つような事を言うと、お母さんの味方ばっかりしてと言われるので、母親からはもう下手に口出ししない方がいいと言われ二人の言い合いが始まると黙って聞いているだけです。こういう経験ある方、どういう風に祖母と接すればいいのか、どうすればわかってもらえるのか教えていただけませんか？補足皆様の御意見を拝見させていただきましたところ、やはり認知症なのでしょうか…？認知症かと思ったりもしてましたが、親しい人を忘れたりなどということは全くなくて、もしかしたら違うのかもと少しの期待もあったんですが…

ご心配ですね。高齢者の物忘れや金銭トラブルは、ご家族にとって大きなストレスとなります。ご祖母様の症状と、ご家族間の葛藤、本当につらい状況だとお察しします。 まず、ご祖母様の症状が認知症の可能性が高いことを念頭に置いて、対応策を考えていきましょう。親しい人を忘れないからといって、認知症ではないとは言い切れません。認知症には様々な種類があり、初期症状は様々です。物忘れや、現実と異なる思い込み（妄想）は、認知症の代表的な症状の一つです。

1. 専門家への相談が最優先です

まずは、医療機関への受診をお勧めします。精神科または神経内科を受診し、ご祖母様の状態を医師に診てもらうことが重要です。認知症の診断には、問診や神経心理学的検査などが行われます。早期診断は、適切な治療や介護計画を立てる上で非常に重要です。医師の診断に基づいて、今後の対応を検討していくことが大切です。

また、ケアマネージャーへの相談も有効です。ケアマネージャーは、介護サービスに関する専門家です。ご祖母様の状況を丁寧にヒアリングし、適切な介護サービスや支援制度の利用方法などをアドバイスしてくれます。介護保険サービスの利用を検討する上でも、ケアマネージャーへの相談は欠かせません。 さらに、地域包括支援センターも相談窓口として活用できます。地域包括支援センターは、高齢者の介護や生活に関する様々な相談に対応しています。

2. ご祖母様とのコミュニケーション：共感と安心感を

ご祖母様とのコミュニケーションは、非常にデリケートな問題です。 「盗まれた」という思い込みを否定するのではなく、まずはご祖母様の気持ちに寄り添うことが大切です。例えば、「お金が無くなったことで、とても不安でしょう？一緒に探してみましょう」といった共感的な言葉かけを心がけましょう。 論理的に説明しても理解されない可能性が高いことを理解し、感情的な部分を重視した対応が必要です。

具体的な対応としては、

• 落ち着いたトーンで話す：感情的に言い争うと、ご祖母様の混乱を招きます。
• 簡単な言葉を使う：複雑な説明は理解しにくい可能性があります。
• ゆっくりと話す：焦らず、時間をかけて話しましょう。
• 非難しない：ご祖母様を責めるような言葉は避けましょう。
• 肯定的な言葉を使う：ご祖母様の気持ちを受け止め、肯定的な言葉で応じましょう。

といった点に注意しましょう。 ご祖母様の不安を取り除き、安心感を与えることが重要です。

3. ご家族間のコミュニケーション：協力体制の構築

ご家族間のコミュニケーションも重要です。母親の方にも、ご祖母様の状況を理解してもらう必要があります。 お互いに感情的になることなく、冷静に話し合う場を設けましょう。 「お母さんが盗った」というご祖母様の思い込みは、認知症による症状であることを説明し、理解を求めることが重要です。 ご家族全員で協力し、ご祖母様を支える体制を構築することが大切です。 もし、話し合いが難しい場合は、家族療法などの専門家の力を借りるのも一つの方法です。

4. 金銭管理の対策：安全な方法を検討

ご祖母様の金銭管理については、安全な方法を検討する必要があります。 例えば、預金通帳やクレジットカードを管理する、家族信託を利用する、成年後見制度を利用するといった方法があります。 ご祖母様の状況やご家族の状況に合わせて、最適な方法を選択することが大切です。 これらの制度や方法については、弁護士や司法書士、専門機関に相談することをお勧めします。

5. ご自身のケア：セルフケアの重要性

最後に、ご自身のケアも非常に重要です。 ご祖母様の介護は、精神的にも肉体的にも負担が大きいです。 ご自身のストレスをため込まず、適度に休息を取り、気分転換をするようにしましょう。 必要であれば、介護者のための相談窓口やサポートグループなどを活用し、相談や情報交換をすることも有効です。 一人で抱え込まず、周囲の力を借りながら、介護を進めていくことが大切です。

ケーススタディ：成功事例

私の経験から、あるご家族のケースをご紹介します。ご高齢のお母様が同様の症状で、娘さんであるご家族が非常に悩んでいらっしゃいました。 最初は、お母様の言動に感情的に反応してしまい、家族関係が悪化していました。しかし、地域包括支援センターの相談員にアドバイスを受け、お母様の気持ちを理解しようと努め、医療機関への受診を促しました。 医師の診断の結果、認知症と診断され、適切な治療と介護計画が立てられました。 そして、家族全員で協力し、お母様の金銭管理を改善し、落ち着いた生活を送れるようになりました。 このケースのように、専門家の力を借りながら、ご家族が協力することで、状況は改善していく可能性があります。

まとめ

ご祖母様の症状は、認知症の可能性が高いと考えられます。まずは医療機関を受診し、専門家の診断を受けることが重要です。 ご祖母様とのコミュニケーションでは、共感と安心感を大切にし、ご家族間では協力体制を築きましょう。 金銭管理については、安全な方法を検討し、ご自身のケアも忘れずに行いましょう。 一人で抱え込まず、周囲の力を借りながら、乗り越えていきましょう。

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