国民健康保険と社会保険の切り替えで迷ったら？転職コンサルタントが解説する最適な選択

こんにちは。国民健康保険と健康保険(社会保険)のことについて分からないことがあったので質問させていただきます。私は結婚していて、夫と二人暮らしです。子どもはいません。私も夫も別々の会社で正社員として働いていて、それぞれの会社から保険証を貰っており、お互い全国健康保険協会の保険証を持っています。(私は扶養内勤務をしておりません)この度私は正社員として6年間働いていた会社を、4月末をもって退職することになりました。(5月は有給を消化するということになったので、正しくは5月23日に退職ということになるのでしょうか)そこで健康保険(社会保険)から国民健康保険に切り替えるにあたり、色々調べていたら・健康保険(社会保険)は給与額によって支払額が決定され、扶養家族分は払わなくていい。・国民健康保険は全ての収入に基づいた金額を自分で支払う必要があり、世帯主が家族全員分を支払う義務がある。・健康保険(社会保険)は退職後20日以内に申請すれば2年間は健康保険(社会保険)を任意継続できるということを知りました。以下、質問となります。

１．退職後の保険選び：国民健康保険と社会保険任意継続の比較

まず、ご質問を整理し、転職コンサルタントの視点から解説します。あなたは正社員を退職し、国民健康保険への切り替え、もしくは社会保険の任意継続を検討されています。どちらを選択するかは、あなたの収入、家族構成、そして将来のキャリアプランによって大きく変わってきます。

①仮に任意継続をする場合、5月1日に申請をすればいいのでしょうか。

社会保険の任意継続は、退職した日から20日以内に行う必要があります。退職日が5月23日であれば、6月12日までに手続きを完了させる必要があります。5月1日では間に合いませんのでご注意ください。手続きは、以前加入していた健康保険組合もしくは協会に直接お問い合わせください。必要な書類や手続き方法は各機関によって異なるため、事前に確認することが重要です。

②健康保険(社会保険)を任意継続するとなると保険料は全額自己負担ということになるのでしょうか。(今までは私と会社が折半という形で保険料を払っていたと思うのですが・・・)

はい、任意継続を選択した場合、保険料は全額自己負担となります。これまで会社が負担していた分も、自身で支払う必要があります。これは、会社を退職したことで、会社からの保険料負担がなくなるためです。任意継続の保険料は、退職前の給与を元に算出されますので、退職前の給与明細をよく確認しておきましょう。

④健康保険(社会保険)の給与額というのは手取り分ではなく、総支給額での給与額ということになるのでしょうか。

社会保険料の算出基準となる給与は、総支給額です。手取りではなく、給与明細に記載されている総支給額が用いられます。ボーナスなども含めた年間の総支給額を元に計算されるため、正確な金額を把握しておくことが重要です。

③国民健康保険と任意継続での健康保険(社会保険)、どちらが安く済むのかわかりません。

これはあなたの収入によって大きく変わります。国民健康保険は、あなたの収入に応じて保険料が決まります。一方、任意継続は退職前の給与に基づいて保険料が決定されます。収入が比較的高い場合は、任意継続の方が高額になる可能性があります。逆に、収入が低い場合は、国民健康保険の方が安くなる可能性が高いです。どちらが安いかは、それぞれの保険料を計算してみないと分かりません。国民健康保険の保険料は市区町村役所に問い合わせ、任意継続の保険料は、以前加入していた健康保険組合もしくは協会に問い合わせて確認しましょう。

④こういったことを詳しく相談できる窓口って、よくある民間企業の「保険の窓口」的なところで聞けばいいのでしょうか。

もちろん民間企業の保険相談窓口でも相談できますが、まずは、お住まいの市区町村役場（国民健康保険に関すること）と、以前加入していた健康保険組合もしくは協会（社会保険任意継続に関すること）に直接相談することをお勧めします。彼らは、正確な情報と手続き方法を的確に教えてくれます。

補足追加で質問ですが、仮に夫の社会保険に入ろうとするならば、私の1年間(今回の場合は今年の12月末まで)の収入を、夫の収入(年収というのが正しいのでしょうか)の1/2以下にしなくてはいけない、ということでしょうか?? その間は国民健康保険に加入をするということでしょうか??

ご主人の社会保険の扶養に入るためには、あなたの年間の収入が一定額以下である必要があります。その金額は、ご主人の健康保険組合によって異なります。また、扶養に入るためには、ご主人の年収（正確には、ご主人の社会保険の算定基礎となる年間の給与）の半分以下であることが条件となるケースが多いです。この条件を満たさない場合は、国民健康保険に加入する必要があります。ご主人の健康保険組合に直接確認することが重要です。

２．賢い選択のための３つのステップ

最適な選択をするために、以下の３つのステップを踏んでみましょう。

1. 収入の把握：まずは、あなたの年間収入を正確に把握しましょう。退職後の収入、副業の収入など、全ての収入を考慮に入れてください。
2. 保険料の比較：それぞれの保険料を比較検討します。国民健康保険の保険料は市区町村役所に、社会保険任意継続の保険料は、以前加入していた健康保険組合もしくは協会に問い合わせて確認しましょう。比較表を作成すると分かりやすいでしょう。
3. 将来のキャリアプラン：将来のキャリアプランも考慮に入れてください。例えば、すぐに再就職する予定がある場合は、任意継続の方がスムーズかもしれません。一方、しばらく休職する予定がある場合は、国民健康保険の方が経済的に有利かもしれません。

３．成功事例：キャリアチェンジと保険選び

私のクライアントにも、キャリアチェンジに伴い、保険選びに悩む方が多くいらっしゃいます。例えば、Aさんは、大手企業を退職し、起業することを決意しました。最初は国民健康保険に加入しましたが、事業が軌道に乗り始め、収入が増えたため、社会保険への切り替えを検討しました。彼は、私のアドバイスを受け、自身の収入と将来のキャリアプランを考慮し、最適な保険を選択することができました。

４．専門家のアドバイス：迷ったら相談を

保険選びは、専門知識が必要な複雑な問題です。迷った場合は、一人で悩まず、専門家（社会保険労務士など）に相談することをお勧めします。彼らは、あなたの状況を詳しくヒアリングし、最適なアドバイスをしてくれます。

５．まとめ

退職後の健康保険は、収入や将来のキャリアプランによって最適な選択が異なります。国民健康保険と社会保険の任意継続、それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、ご自身の状況に合った選択をすることが重要です。迷ったら、専門家への相談も有効です。

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