【専門家解説】夫の不倫と介護問題…家族の未来を守るための法的・現実的な解決策

結婚して27年、13年前に転勤で旦那が一人で単身赴任と決め家をでました。その後も転勤で引っ越ししたのですが私には何も報告がなく転々と各地移動していたみたいで、何度も居場所を聞いても答え は帰ってる来ませんでした。子供が二人いるのですが、子供が離婚は絶対嫌だと言うので離婚はできませんでした。生活費は、賃貸の家賃と月四万だけて私も仕事を掛け持ちしながら子供を高校卒業までさせました。今は、二人とも仕事をしています。今年に入って旦那の実家から電話があり、旦那がくも膜下出血で倒れ病院に運ばれたと連絡が、結果、命は取り止めたのですが後遺症が残りリハビリ施設に入院しています。病気になって分かったのですが、旦那には6人の彼女がいました。体の関係ありです。旦那の実家は両親は健在、お兄さん夫婦が同居で子供無しです。旦那の実家から親を見るのは子供の義務！今まで旦那が家賃払っていたから住む所があったのだろ！全て旦那の面倒をみろ！と言われてしまいました。私は、離婚届を出せば見る必要はないのですが、子供達が、何かいい方法がないでしょうか？ お力を貸してください。今後、障害の残った旦那を面倒みるのは100パーセント子供が見ないといけないのでしょうか？旦那の両親は年齢はいってますが健在でお兄さん、実家を出ていますがお姉さんもいます。法律的にどうでしょうか？

長年連れ添った夫の突然の病と、それによって明るみに出た不倫、そして夫の家族からの過剰な要求…非常に辛い状況におかれていることと思います。ご心配な気持ち、よく分かります。この状況を整理し、今後の方針を立てるために、法的観点と現実的な解決策を専門家の立場からご説明いたします。

１．現状の整理：法的観点からの分析

まず、ご自身の状況を法的観点から整理してみましょう。長年の別居、夫の不倫、そして夫の家族からの介護負担要求…それぞれが複雑に絡み合っています。

1-1. 離婚の可能性と法的影響

お子様たちが離婚を望んでいないとのことですが、夫の不倫は離婚事由となります。しかし、離婚を急ぐ必要はありません。まずは、夫の病状と今後の介護状況を冷静に判断することが重要です。離婚した場合、慰謝料請求や財産分与、養育費の請求などが考えられます。弁護士に相談し、ご自身の権利をしっかりと守るための準備をしましょう。特に、長年の別居と生活費の負担状況は、離婚協議において有利に働く可能性があります。

1-2. 介護義務の範囲

夫の介護義務は、法律上、まず第一義的にはご本人、次に配偶者、そして親族の順に負うことになります。しかし、長年の別居と夫の不倫という状況を考慮すると、ご自身やお子様たちが100%の介護義務を負うとは限りません。夫の両親や兄弟姉妹にも、介護への協力や費用負担を求めることができます。具体的には、成年後見制度の利用や、裁判所を通じて介護費用分担を請求することも可能です。

1-3. 夫の家族からの要求への対応

夫の家族からの「親を見るのは子供の義務」という主張は、法的根拠が乏しいです。介護は、法的義務と道義的責任の両面から考える必要があります。道義的な責任は、関係性や状況によって大きく異なります。長年の別居と夫の不倫を考慮すると、ご自身やお子様たちが夫の家族の要求をすべて受け入れる義務はありません。弁護士を通して、冷静に交渉を進めることが重要です。

２．現実的な解決策：ステップバイステップで進めましょう

法的観点に加え、現実的な解決策をステップバイステップで考えてみましょう。

2-1. 専門家への相談

まず、弁護士や司法書士に相談することを強くお勧めします。現状を詳しく説明し、法的アドバイスを受けましょう。離婚、財産分与、慰謝料請求、介護費用分担など、様々な問題について専門家の意見を聞くことで、適切な判断ができます。弁護士費用は心配かもしれませんが、法律相談は初回無料の事務所も多いです。まずは相談してみましょう。

2-2. 夫の病状と介護状況の把握

夫の病状と今後の介護状況を正確に把握することが重要です。主治医から病状の説明を受け、リハビリ施設の担当者と今後の介護計画について話し合いましょう。介護が必要な期間や費用、介護方法などを具体的に知ることが、今後の判断に役立ちます。

2-3. 夫の家族との交渉

夫の家族との交渉は、弁護士を介して行うことをお勧めします。感情的な対立を避け、冷静に話し合いを進めることが重要です。介護費用分担や介護方法について、具体的な提案を行いましょう。交渉が難航する場合は、裁判も視野に入れる必要があります。

2-4. お子様たちとの話し合い

お子様たちと、今後の生活についてじっくり話し合う時間を取りましょう。現状を説明し、それぞれの意見を聞き、合意形成を目指しましょう。お子様たちの気持ちに寄り添いながら、将来設計を一緒に考えていくことが大切です。

2-5. 経済的な準備

今後の生活費や介護費用を確保するための経済的な準備も重要です。公的支援制度（介護保険など）の利用や、経済的な支援を受けられる可能性を探りましょう。必要に応じて、アルバイトやパートの仕事を探したり、生活費の見直しを行うことも検討しましょう。

３．成功事例と専門家の視点

類似のケースでは、弁護士の介入によって、介護費用分担の合意が成立したり、離婚協議が円滑に進んだ事例が多くあります。専門家のサポートを受けることで、ご自身の権利を守りながら、より良い解決策を見つけることができます。また、多くのケースで、ご家族が協力して介護を進めることで、負担を軽減し、円滑な関係を築きなおすことができています。

４．まとめ

今回の状況は、非常に複雑で困難な問題ですが、決して諦める必要はありません。専門家の力を借りながら、一つずつ問題を解決していくことで、必ず明るい未来が見えてきます。まずは、弁護士や相談機関に相談し、適切なアドバイスを得ることが第一歩です。ご自身の権利をしっかりと守り、お子様たちと協力して、未来に向かって進んでいきましょう。

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最後に、ご自身の状況を整理し、専門家のアドバイスを受けることを強くお勧めします。一人で抱え込まず、周りの人に相談し、サポートを受けながら、前向きに進んでいきましょう。