寝たきり母の介護と自身のうつ病、家族との葛藤…限界を感じたらどうすれば？転職コンサルタントが解決策を提案

今、現在要介護5の寝たきりの母の介護をしています。私自身がうつ病で就業不可の診断書をもらい障害年金をもらっているのですが、母の認知が進んできて前は３時過ぎに呼ばれたりしていたのですが、だんだん午前中から呼ばれるようになりました。自分の体調を考えると負担が大きくどういう対応してていいかわかりません。兄と娘がいるのですが一切介護は手伝ってくれません。父はやってくれますが農家の為、今忙しい状態です。町営の特老に入れようにも、結婚してちょっと離れたところに住んでいる姉が施設にいれるのを反対しています。町営だと介護士さんの態度が悪いから、私が体調悪くても頑張るように行ってきます。ちなみに義理のお父さんの事はすぐ施設にいれました。父も家に働いていない人が居るから結局お金もったいないからと反対です。実際、１年前に介護うつで療養入院になりました。週２回デイサービスにいってます。１日中呼ばれ続けてると、疲れがたまりすぎて母に優しく接することが出来なくなってきました。もう自分の手には負えないと言ってみましたが、姉からは母を捨てる気かと言われてしまいます。もう自分でも限界です。どうしたらいいんでしょうか？よろしくお願い致します。

このご相談、非常に辛い状況ですね。要介護5の寝たきりのお母様の介護をしながら、ご自身もうつ病と闘っておられるとのこと。さらに、ご家族からの理解も得られず、一人で抱え込んでいる状況は、想像を絶するほどの重圧だと思います。介護と自身の病気、そして家族関係の複雑さ…まさに「介護の三重苦」と言えるでしょう。

まずは、ご自身のことを一番に考えてください。「介護うつ」で療養入院された経験があるということは、限界を超えているという明確なサインです。このままでは、ご自身の健康をさらに損なってしまう可能性があります。これは決して「怠慢」や「逃げ」ではありません。ご自身の健康を守ることが、結果としてお母様のためにも繋がるのです。

１．現状分析：介護負担の可視化と家族への働きかけ

まずは、現状の介護負担を具体的に可視化してみましょう。例えば、以下のチェックリストを使って、１週間の介護内容を記録してみてください。

• 起床〜就寝まで、1時間ごとの介護内容を記録（オムツ交換、食事介助、体位変換、排泄介助など）
• 各介護にかかった時間
• 自身の体調の変化（疲労度、気分、痛みなど）
• 家族からのサポート状況（具体的な内容と時間）

この記録を元に、ご家族と話し合うための資料として活用しましょう。記録があれば、ご自身の負担の大きさが客観的に伝わりやすくなります。「感情的になるのではなく、事実を伝える」ことが重要です。例えば、「毎日午前中から呼ばれるようになり、以前より負担が増えました。このままでは、私の健康状態が悪化してしまう可能性があります。」のように、具体的な状況と具体的な影響を説明しましょう。

家族への働きかけは、「お願い」ではなく「提案」として行うことが効果的です。例えば、「週に1回、母の見守りをお願いできないでしょうか？具体的な時間帯は〇〇です。」のように、具体的な内容を提示することで、協力を得やすくなります。また、「協力してくれた場合のメリット」も伝えることも重要です。例えば、「週末に〇〇に行きましょう」など、感謝の気持ちを伝えることも忘れずに。

２．専門機関への相談：介護サービスの活用と支援

ご自身の限界を感じているのであれば、専門機関への相談が不可欠です。まずは、地域包括支援センターに相談してみましょう。彼らは、介護に関する様々な情報を提供し、適切なサービスの利用をサポートしてくれます。具体的には、以下のサービスの利用を検討してみましょう。

• 訪問介護：自宅に介護職員が訪問し、身体介護や生活援助を行います。
• デイサービス：日中、施設に通い、介護やレクリエーションを受けられます。現在週2回利用されていますが、頻度を増やすことも検討しましょう。
• ショートステイ：一時的に施設に入所し、介護を受けられます。ご自身の休息のためにも有効です。
• ケアマネージャー：介護サービスの計画作成や調整を行います。ケアマネージャーの適切な選定は、介護生活の質を大きく左右します。

また、精神科医や心療内科医への相談も重要です。うつ病の治療と、介護によるストレスへの対処法についてアドバイスを受けることができます。「介護者のための相談窓口」なども積極的に活用しましょう。一人で抱え込まず、専門家の力を借りることが、解決への近道です。

３．施設入所の検討：姉との話し合いと現実的な選択肢

姉さんが町営の特老に反対されているとのことですが、「介護士の態度」の問題は、施設選びの重要なポイントです。町営以外の施設も検討し、複数の施設の見学を行い、比較検討することが重要です。介護の質、雰囲気、費用などを比較し、お母様に最適な施設を選びましょう。そして、姉さんには、「お母さんの生活の質を高めるため」に施設入所が必要であることを丁寧に説明しましょう。感情的な対立ではなく、「事実」と「具体的な提案」を基に、冷静に話し合うことが大切です。施設見学に姉さんを誘うのも良い方法です。

また、お父様の「お金がもったいない」という意見に対しても、「お母さんの介護にかかる費用と、ご自身の健康状態の悪化による医療費を比較」することで、説得できる可能性があります。長期的な視点で、経済的な負担とリスクを分析し、説明することが重要です。

４．自分自身のケア：休息とリフレッシュ

介護は、想像以上に心身ともに負担がかかります。ご自身の健康を守るために、休息とリフレッシュは欠かせません。以下のような工夫を取り入れてみましょう。

• 定期的な休息：無理せず休憩を取り、心身を休ませる時間を作る。
• 趣味や好きなこと：気分転換になる趣味や好きなことを積極的に行う。
• 仲間との交流：同じような境遇の人と交流し、共感や支えを得る。
• プロのサポート：カウンセリングやセラピーなどを活用する。

「介護はマラソン」です。一気に頑張ろうとせず、息切れしながらも、少しずつ前に進んでいくことが大切です。無理をせず、周りのサポートをうまく活用しながら、ご自身と、お母様の幸せを一緒に考えていきましょう。

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まとめ

寝たきりのお母様の介護は、非常に困難な状況ですが、決して一人で抱え込む必要はありません。専門機関のサポートを積極的に活用し、ご家族と冷静に話し合い、現実的な解決策を見つけることが重要です。ご自身の健康を第一に考え、休息とリフレッシュを忘れずに、一歩ずつ進んでいきましょう。そして、もし、介護の負担や家族との関係で悩んでいる方がいたら、一人で抱え込まず、ぜひ専門機関や相談窓口に相談してみてください。あなたを支える人たちがいます。