60代母の認知症と介護：怒り、拒否反応への対応と適切な施設選び

癌の脳転移で認知症状と歩くのが大変になってきた母についてです。認知症状とともに怒りっぽくなり、入浴や着替えなど、自分でうまくできないのを娘の私が手伝おうとしても怒って八つ当たりするようになりました。もうデイサービスに任せようと、嫌がる母を行かせていますが、毎回結局入浴も着替えも拒否し、何もしないで帰ってきます。家でしつこく言ってお風呂に入ってもらっても、この前途中で疲れて湯船で立てなくなり、捕まってと言っても怒って拒否するので私1人ではベッドまで運ぶこともできず、大変でした。それ以来家のお風呂に入れる自信もなくなりました。デイサービスで入ってくれなかったらもうお手上げです。こういう場合、施設に入所させるか入院させても良いのでしょうか？母の介護のために好きだった仕事もやめ、友達と会う時間もなく、毎日毎日どうしたらいいのか考えているけど何をやっても説得しても拒否されて怒られます。もう精神的におかしくなりそうです。親御さんを入所させた方は、何がきっかけでしたか？入所させるにしても、母はまだ60歳だし…タイミングがわからず悩んでいます。

60代で癌の脳転移による認知症、そして介護の困難…まさに、ご本人とご家族にとって大きな試練ですね。 毎日のお世話に追われ、精神的に追い詰められている状況、よく分かります。この状況は、決してあなただけではありません。多くの介護をされているご家族が、同じような悩みを抱えています。まずは、今の状況を客観的に見つめ、一つずつ解決策を探っていきましょう。

ケーススタディ：60代女性Aさんの介護体験

Aさんは、65歳でアルツハイマー型認知症と診断された母親の介護を5年間経験しました。当初は在宅介護にこだわっていましたが、母の徘徊や激しい幻覚、そしてAさん自身の心身の限界から、特別養護老人ホームへの入所を決めました。入所のきっかけは、母の徘徊による転倒事故でした。救急搬送された際に、医師から「このまま在宅介護を続けると、母もあなたも危険だ」と告げられたことが、大きな転機となりました。ホームに入所後は、Aさんは自分の時間を持ち、心身ともにリフレッシュすることができ、母も落ち着いた生活を送れるようになりました。重要なのは、施設選びです。Aさんは、複数の施設の見学を行い、母の性格や状態に合った、アットホームな雰囲気の施設を選びました。そして、施設のスタッフと積極的にコミュニケーションを取り、母の状況を共有することで、より良いケアを実現しました。

Aさんの経験から学ぶことは、介護は一人で抱え込まず、専門家の力を借り、適切なタイミングで施設への入所を検討することの重要性です。そして、施設選びは、ご本人とご家族にとって最適な環境を選ぶことが大切です。

デイサービスの限界と施設入所の検討

デイサービスは、日中の介護を一時的に支援するサービスです。しかし、ご母堂様の状態では、デイサービスだけでは十分な介護が提供できない可能性があります。入浴や着替えの拒否、そして介助時の危険性などを考慮すると、24時間体制の介護が必要となるケースも少なくありません。 施設入所は、決して「諦める」ことではありません。むしろ、ご本人とご家族の生活の質を向上させるための、積極的な選択です。

適切な施設選び：専門家のアドバイスが重要

施設の種類は様々です。介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、有料老人ホームなど、それぞれの特徴や費用が異なります。 ご母堂様の状態やご家族の経済状況などを考慮し、最適な施設を選ぶことが重要です。 そのためには、介護支援専門員（ケアマネージャー）に相談することが不可欠です。ケアマネージャーは、ご家族の状況を丁寧にヒアリングし、適切な施設探しをサポートしてくれます。 複数の施設の見学を勧め、それぞれのメリット・デメリットを比較検討することで、ご家族にとって最適な施設を見つけることができます。 また、施設の雰囲気やスタッフの対応なども重要なポイントです。実際に施設を訪れ、スタッフと話をし、ご母堂様が安心して生活できる環境かどうかを確認しましょう。

ご自身のメンタルヘルスのケアも忘れずに

介護は、肉体的にも精神的にも大きな負担がかかります。 ご自身のメンタルヘルスにも十分に気を配りましょう。 介護疲れによるうつ状態や、身体的な不調は、介護の質を低下させる可能性があります。 定期的に休息を取り、趣味や友人との交流など、自分自身をリフレッシュできる時間を作るように心がけてください。 必要であれば、精神科医やカウンセラーに相談することも検討しましょう。 介護者支援団体なども活用し、一人で抱え込まず、周りの人に助けを求めることも大切です。

具体的なステップ：

1. ケアマネージャーへの相談：まずは、ケアマネージャーに相談し、ご母堂様の状況を詳しく説明しましょう。適切な施設の選定や、介護サービスの利用方法についてアドバイスをもらえます。
2. 複数の施設見学：ケアマネージャーのアドバイスを参考に、複数の施設を見学しましょう。施設の雰囲気、スタッフの対応、設備などを確認し、ご母堂様に合った施設を選びましょう。
3. 入所時期の検討：ご母堂様の状態やご家族の状況を考慮し、入所時期を慎重に検討しましょう。焦らず、じっくりと時間をかけて決めることが大切です。
4. ご自身のケア：定期的な休息や趣味、友人との交流など、ご自身のメンタルヘルスと健康管理を最優先しましょう。

まとめ

60代での認知症介護は、ご本人にとってもご家族にとっても大きな負担となります。しかし、適切なサポートを受けながら、段階的に対応することで、より良い生活の質を確保することができます。 ケアマネージャーとの連携、複数の施設見学、そしてご自身のメンタルヘルスケアを重視し、一歩ずつ進んでいきましょう。 決して一人で抱え込まず、周りの人に助けを求めることをためらわないでください。

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