統合失調症当事者と家族会：脱退すべきか？5年間の一般就労経験から考える

統合失調症の当事者です。かつて作業所に通うにあたり家族会に参加しました。今は障害枠での一般就労を5年間、安定して就労しており、親はあまり心配していません。講演会等の案内も今の理事長になってからはあまり来なくなりました。あるとしても家で篭って外に出たがらない当事者の講演会だったり年一回あるかないかです。今のところ自分には直接関係の無いことが多く父も参加はあまりしてない様です。自分は職場での人付き合いには難があったりして辛くなる事もありますが仕事はしっかりやっていて皆の信頼は得ています。先日、父がこの会の総会に参加した時に福祉の予算がカットされてる事と家族会は作業所と連携があるため作業所の工賃も下がると話があったそうで障害に甘んじて働こうとしてこなかった当事者達も悪いと話が出たそうです。家族会は自分に何かあった時のためにって思ってきましたが当事者を支える側の人間が上記の様な発言をしたり講演会や施設見学会も疎かにしてるので来年に脱退を考えてます。父も必要ないというのですが脱退した方が良いでしょうか？

5年間もの間、障害枠での一般就労を続け、職場での信頼も得ているとのこと、本当に素晴らしいですね！ご自身の状況を踏まえ、家族会の脱退について、一緒に考えていきましょう。この記事では、あなたの状況をケーススタディとして、転職コンサルタントの視点から、家族会脱退のメリット・デメリットを比較検討し、最適な判断を下すためのヒントを提供します。

現状分析：安定した就労と家族会の現状

まず、あなたの現状を整理してみましょう。あなたは統合失調症を抱えながらも、5年間という長い期間、一般企業で安定した就労を続けています。これは、並々ならぬ努力と強靭な精神力、そして高い仕事への責任感の表れです。職場での人間関係に課題を感じながらも、周囲の信頼を得ているという点も、あなたの社会適応能力の高さを示しています。

一方、家族会は、予算削減や作業所との連携強化といった問題を抱えているようです。さらに、当事者への支援という本来の目的から逸脱し、当事者への批判的な発言さえ出ているとのこと。講演会や施設見学会といった情報提供や交流の機会も減少しているとのことですので、現状の家族会は、あなたにとって必ずしも有益な存在とは言えない状況かもしれません。

家族会脱退のメリット・デメリット

それでは、家族会脱退のメリットとデメリットを比較検討してみましょう。

メリット

• 精神的な負担軽減：批判的な雰囲気や非生産的な会議への参加から解放され、精神的な負担を軽減できます。これは、あなたの精神的な健康を維持するために非常に重要です。
• 時間の有効活用：家族会への参加に費やしていた時間を、自己研鑽や趣味、人間関係の構築などに充てることができます。キャリアアップのための資格取得や、新たなスキル習得にも時間を割けるようになるでしょう。
• ストレス軽減：ネガティブな発言や雰囲気にさらされるストレスから解放され、より穏やかな生活を送ることが期待できます。これは、仕事のパフォーマンス向上にも繋がります。
• 自立性の向上：家族会に頼らず、自身の力で困難を乗り越えることで、自立性を高めることができます。これは、社会人として、そして一人の人間として成長する上で非常に大切なことです。

デメリット

• 情報収集の機会減少：家族会を通じて得られていた障害者福祉に関する情報や、他の当事者との交流機会が失われる可能性があります。しかし、インターネットや他の支援団体などを活用することで、このデメリットを軽減できます。
• 緊急時のサポート不足：病気の悪化や、仕事上のトラブルなど、緊急時に家族会からのサポートを受けられない可能性があります。しかし、事前に信頼できる医師や友人、同僚とのサポート体制を構築しておくことで、このリスクを最小限に抑えることができます。
• 親との関係悪化：家族会への参加を望む親との間で意見の食い違いが生じ、関係が悪化する可能性があります。しかし、冷静に現状を説明し、理解を求めることで、円滑なコミュニケーションを維持できるでしょう。

具体的な行動計画：脱退後のサポート体制構築

家族会を脱退する際には、以下の点に注意して、具体的な行動計画を立てましょう。

• 代替のサポート体制構築：信頼できる医師や精神科医、相談窓口（例：精神保健福祉センター、地域包括支援センター）との連絡先を確保しておきましょう。また、職場の上司や同僚、友人など、相談できる相手をリストアップしておくと安心です。
• 情報収集方法の確保：インターネット、書籍、専門機関などを活用して、障害者福祉に関する情報を継続的に収集しましょう。地域によっては、障害者団体やNPO法人なども存在しますので、そちらに相談してみるのも良いでしょう。
• 親への説明：脱退の理由を冷静に説明し、理解を求めましょう。代替のサポート体制を構築していることを伝え、安心感を与えることが重要です。必要であれば、一緒に医師や相談窓口に相談に行くのも良いでしょう。
• 自身のキャリアプランの見直し：家族会脱退を機に、自身のキャリアプランを見直してみましょう。スキルアップのための研修に参加したり、キャリアカウンセリングを受けたりすることで、更なるキャリアアップを目指せます。

成功事例：自立した生活を送る当事者

私のこれまでのキャリア支援経験の中で、家族会に頼らず自立した生活を送る多くの当事者を見てきました。彼らは、自身の強みを生かし、周囲の協力を得ながら、社会で活躍しています。あなたも、自身の能力と強みを活かし、新たな道を切り開くことができるはずです。

専門家の視点：転職コンサルタントからのアドバイス

5年間の安定した就労経験は、あなたの大きな強みです。家族会に依存することなく、自身の力で困難を乗り越える力も既に備わっています。脱退によって生じるデメリットは、適切な準備と行動によって十分に軽減できます。あなたの状況を総合的に判断すると、家族会を脱退することは、あなた自身の成長と幸せにつながる可能性が高いと考えます。

まとめ

5年間の一般就労という実績は、あなたの自立性を証明しています。家族会の現状と、あなたの置かれている状況を考慮すると、脱退は賢明な選択と言えるでしょう。ただし、脱退後も、自分自身のケアを怠らず、新たなサポート体制を構築することが大切です。不安なことがあれば、いつでも専門機関に相談しましょう。

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