86歳母の「物取られ妄想」と向き合う方法｜転職コンサルタントが解説する高齢者の精神状態と家族のケア

初めて書き込みます。男性で母親と2人暮らしです。既出かも知れないけど母親の物取られ妄想が日に日にひどくなり困ってます。年は86歳。自分でトイレ行けるし、週に2回買い物をして、食事も作ってくれます。足腰は流 石に弱いですが普通に歩くし、介護は考えたことはありませんでした。それが5年くらい前に、最初の物取られれ妄想を言い出し、最近また言い出しました。自分の服や下着がない、それを売ってお金に換えただろうと。また、自分の部屋に勝手に入って掻き回してるだろうと。そんなことはしてないと言っても絶対聞かない。お前が盗んだと言い張り聞かない。怒って言い返しても聞く耳持たない。自分が絶対に正しいと信じて疑わないのです。最近疲れ果てたので、1か月くらい何を言われても無視してました。そしたら、さらにひどく人を泥棒扱いするようになりました。我慢してたけど、過去の自分の不始末や親父の悪口なんかを間に入れながら、泥棒、変態、嘘つきとわめき散らすので、さすがに耐えきれなくなりました。ネットで見たけど、これって高齢者鬱なんでしょうか？それともやはり認知症なのでしょうか？ 補足 父親は9年前に他界しています。母は若い時は苦労してました。父親はギャンブルばかりで、その父も必死に介護してました。口は悪かったけど、そんな母を尊敬してました。

86歳のお母様の「物取られ妄想」でお悩みとのこと、大変辛い状況ですね。ご自身も疲弊されている様子が伝わってきます。まず、ご安心ください。これは決してあなただけの問題ではなく、多くの高齢者とそのご家族が直面する課題です。そして、解決への道筋は必ずあります。

この状況は、高齢者うつの可能性もあれば、認知症の可能性も考えられます。どちらの可能性も否定できませんし、場合によっては両方が重なっている可能性もあります。重要なのは、まずは専門家の意見を仰ぐことです。

1. 専門機関への相談が最優先です

お母様の症状から、精神科医または認知症専門医への受診を強くお勧めします。医師による診察を通じて、正確な診断と適切な治療方針を立てることが、お母様とあなた自身の負担を軽減する第一歩となります。 診察では、お母様の症状だけでなく、ご家族であるあなたの状況や、お母様の過去の生活歴なども詳しくお話する必要があります。 父親の介護や経済的な苦労といった過去の経験も、現在の精神状態に影響している可能性があります。これらの情報を医師に伝えることで、より正確な診断と治療計画を立てることができるでしょう。

受診をためらわれるかもしれませんが、早期の介入が回復への近道です。 一人で抱え込まず、まずは地域の高齢者相談窓口や精神科病院、ケアマネージャーなどに相談してみてください。彼らは適切な医療機関への紹介や、介護サービスの利用方法など、具体的な支援をしてくれます。

2. 「物取られ妄想」への具体的な対応策

医師の診断を待つ間も、できることがあります。お母様への対応は、非常に繊細な配慮が必要です。 これまでの「無視」は、症状を悪化させてしまった可能性があります。 以下に、具体的な対応策を提示します。

• 感情的に反論しない：お母様の言葉に反論したり、怒ったりすると、状況はさらに悪化します。落ち着いて、共感する姿勢を示すことが重要です。「お母さんの気持ちはよく分かります。不安で辛いんですね。」といった言葉で、お母様の気持ちを理解していることを伝えましょう。
• 具体的な行動ではなく、感情に寄り添う：「盗んだ」という事実がないことを説明するよりも、「不安で怖い気持ち、よく分かります。」と感情に寄り添う方が効果的です。 論理的な説明は、認知機能の低下した高齢者には理解しにくい場合があります。
• 安心できる環境を作る：部屋を明るく清潔に保ち、お母様が落ち着いて過ごせる空間を作る努力をしましょう。 見守りカメラを設置するのも一つの手段です。ただし、プライバシーにも配慮する必要があります。
• 日々の生活リズムを整える：規則正しい生活リズムは、精神状態の安定に大きく貢献します。 睡眠時間、食事時間、散歩時間などを一定に保つように心がけましょう。 適度な運動も効果的です。
• 専門家のアドバイスを受ける：介護支援専門員（ケアマネージャー）や、精神科医、または訪問看護師などの専門家から、具体的なアドバイスを受けることをお勧めします。 彼らは、個々の状況に合わせた適切な対応策を提案してくれます。

3. 家族としてのケアとあなた自身の心のケア

お母様へのケアと並行して、あなた自身の心のケアも非常に重要です。長期間にわたるストレスは、あなたの健康にも悪影響を及ぼします。 一人で抱え込まず、信頼できる友人や家族、または専門機関に相談しましょう。 相談窓口やサポートグループなどを活用し、同じような悩みを持つ人々と交流することで、孤独感や不安を軽減することができます。

また、リフレッシュの時間を作ることも大切です。趣味や好きなことをして、心身をリラックスさせましょう。 定期的な休息は、あなた自身の健康と、お母様へのケアの質を高めることに繋がります。

4. 成功事例：専門家の介入による改善

私の経験から、あるご家族のケースをご紹介しましょう。70代後半の女性が、同様の「物取られ妄想」に悩まされていました。ご家族は、最初は一人で対応しようとしていましたが、症状が悪化し、専門機関に相談。 認知症と診断され、薬物療法と認知療法を開始しました。 さらに、デイサービスを利用することで、日中の生活の充実を図り、ご家族の負担軽減にも繋がりました。 結果、症状は徐々に改善し、ご家族も安心して生活できるようになりました。 これは、早期の専門家への相談と、適切なケアが功を奏した好例です。

5. チェックリスト：あなたの状況をチェックしてみましょう

以下のチェックリストで、あなたの状況を確認してみましょう。当てはまる項目が多いほど、専門機関への相談を検討する必要があるかもしれません。

• □　お母様の物取られ妄想が、過去1ヶ月で悪化している。
• □　お母様の言動によって、日常生活に支障が出ている。
• □　お母様の言動に、感情的に対応してしまうことがある。
• □　自分自身も、精神的に疲れていると感じている。
• □　相談できる人がいない、または相談しにくいと感じている。

少しでも不安を感じたら、一人で抱え込まず、専門機関に相談することをお勧めします。

まとめ

86歳のお母様の「物取られ妄想」は、高齢者うつや認知症の可能性があります。 まずは専門機関への相談が最優先です。 医師の診断に基づいた治療と、ご家族の適切な対応が、お母様とあなた自身の未来を明るくします。 一人で抱え込まず、周囲のサポートを受けながら、一歩ずつ進んでいきましょう。

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