非正規調理員から正社員への道：特養での待遇格差とキャリアアップ戦略

特養で非正規の調理員として5年働いています。(フルタイム) 知り合いに紹介してもらって働きだして1年くらいの時に栄養士さんに正規の社員になる気はあるか？と聞かれ、あると答えました。ただ栄養士さんは上に掛け合ってみるけど、予算次第だから絶対とは言えないと言ってました。それから数年。ベテランパートさんにここでは正規の調理は雇わない。なりたいならグループ内の別の施設に行くしかない。と言われました。(栄養士さんは今の施設ではなれないとは言わなかったし、パートさんの言う事が合っていたようなのでこの時点でウソをつかれてる気になりました) 正直、ガッカリしましたが、現在の職場は皆仲が良くって居心地がいいし労働条件は皆同じだからと諦めて非正規のままいました。しかし、あまりに調理の人手不足だからと言って上が施設内の正規の介護士を調理に連れてきました。そして、「○○さんはいずれ皆さんの上に立つ立場の人です、調理の経験はありません。皆さんで育ててください」と言われました。これっておかしくないですか？？ いずれは私たちとは違う業務もされるかと思いますが、現在は私たち非正規と全く同じ時間同じ業務内容です。栄養士さんに訴えたら「皆の事をないがしろにしてるんじゃない。こうするしか方法がなかった」と泣かれ、園長、事務長に何もできない人を連れて来られて正規の社員と言われても納得できない。(現在、その方を含め新人を一気に３人放り込まれて教えるのが大変な状況です) 今、同じ労働条件なら私たち非正規の賃金も見直してほしいと掛け合ったらこんな人事異動はどこの施設でも当たり前にあることだ。賃金の見直しはできないと言われました。今、同じフルタイムで働いてる人たちと施設とで話し合いの状態ですが私が無知で世間知らずなだけで、こういう事って普通にあり得る事なんでしょうか？

ご相談ありがとうございます。特養の調理員として5年間、非正規雇用で働き続け、正社員登用を期待しながらも、現状維持を余儀なくされ、さらに正規職員の配置に疑問を感じているとのこと。非常に辛い状況だとお察しします。結論から言うと、貴方の感じる違和感は決して的外れではありません。現状は、労働条件の不平等、そして不当な人事異動と言える可能性が高いです。

ケーススタディ：調理員の人材不足と非正規雇用の実態

貴方のケースは、多くの介護施設で起こりうる問題を凝縮したものです。人材不足が深刻な介護業界では、非正規雇用への依存度が高く、正規職員の待遇と非正規職員の待遇の間に大きな差が生じているケースが少なくありません。特に調理部門は専門性が高く、人材確保が難しい職種です。そのため、経験豊富な非正規職員を低賃金で雇用し続ける現状が、多くの施設で問題となっています。

貴方の施設では、正規職員の介護士を調理部門に異動させるという、極めて異例な措置が取られています。これは、人材不足への対応策として、安易な解決策を選んだ結果と言えるでしょう。正規職員の配置は、本来、業務内容やスキル、経験に基づいて行われるべきです。経験のない介護士を調理業務に配置し、非正規職員に教育を委ねるというやり方は、非正規職員への負担を増大させるだけでなく、業務の質の低下にも繋がりかねません。

さらに、同じ業務内容で同じ時間労働をしているにも関わらず、賃金に差があるのは、労働基準法に抵触する可能性があります。これは、労働条件の不平等であり、違法行為に当たる可能性があります。

比較検討：正規職員と非正規職員の待遇格差

• 賃金：正規職員は、非正規職員よりも高い賃金、賞与、退職金などの福利厚生を受けられます。昇給制度も整備されていることが多いです。
• 社会保険：正規職員は、健康保険、厚生年金保険、雇用保険などに加入できます。非正規職員は、雇用形態によっては加入できない場合もあります。
• 休暇：正規職員は、年次有給休暇、病気休暇などの休暇制度が整っています。非正規職員は、休暇取得が制限される場合があります。
• キャリアパス：正規職員は、キャリアアップの機会が与えられます。昇進や昇格、異動などを通して、自身のスキルアップやキャリア形成を図ることができます。非正規職員は、キャリアパスが限定されることが多いです。

貴方のケースでは、これらの格差が顕著に表れています。同じ労働内容、同じ労働時間にも関わらず、正規職員と非正規職員の間に賃金格差があるのは、明らかに不公平です。これは、労働組合や労働基準監督署に相談する価値があります。

具体的なアドバイス：現状打破のための行動計画

1. 証拠集め：勤務時間、業務内容、賃金明細などの記録を保管しましょう。これらの記録は、今後の交渉や訴訟において重要な証拠となります。
2. 労働組合への加入：労働組合に加入することで、労働条件の改善や不当な扱いに対する交渉を支援してもらえます。組合員であれば、個人が訴えるよりも強い立場から交渉できます。
3. 労働基準監督署への相談：労働基準監督署は、労働に関する相談を受け付けています。賃金未払い、労働時間管理、ハラスメントなど、労働に関する問題があれば、相談してみましょう。
4. 弁護士への相談：労働問題に詳しい弁護士に相談することで、法的観点からのアドバイスを受けられます。訴訟も視野に入れた対応が必要な場合は、弁護士の力を借りましょう。
5. 転職活動：現状を打破できない場合は、転職も視野に入れましょう。より良い労働条件とキャリアパスを提供してくれる施設を探しましょう。転職活動においては、ハローワークや転職サイトなどを活用し、自分のスキルや経験を活かせる職場を探しましょう。

成功事例：労働条件改善を実現した事例

過去には、多くの介護施設で、非正規職員の待遇改善を求める動きがありました。労働組合の働きかけや、労働基準監督署への相談などを通して、賃金アップや社会保険加入を実現した事例も数多くあります。諦めずに、適切な方法で改善を働きかけることが重要です。

また、転職によって、より良い環境で働くことに成功した方もいます。転職活動は、新たなキャリアを築くためのチャンスでもあります。

専門家の視点：労働法と介護業界の現状

労働法の専門家として、貴方の状況は、労働基準法違反の可能性が高いと判断します。特に、同じ労働内容で賃金に差がある点は、重大な問題です。また、正規職員の配置についても、業務内容やスキルを考慮せずに配置するのは、適切な人事管理とは言えません。これらの問題点を明確に示し、交渉を進めることが重要です。

介護業界は人材不足が深刻なため、非正規職員の待遇改善は喫緊の課題です。しかし、現状では、多くの施設で非正規職員の待遇が低いまま放置されています。貴方のケースは、この問題を浮き彫りにするものです。勇気を持って、現状を変えていく行動を起こしましょう。

まとめ

貴方の抱える問題は、決してあなただけの問題ではありません。多くの非正規職員が抱える共通の課題です。しかし、それは決して諦めるべき問題ではありません。労働組合への加入、労働基準監督署への相談、弁護士への相談など、様々な手段を駆使して、労働条件の改善を目指しましょう。そして、必要であれば、転職という選択肢も検討しましょう。より良い環境で、あなたのスキルと経験を活かせる職場を見つけることが大切です。

もっとパーソナルなアドバイスが必要なあなたへ

この記事では一般的な解決策を提示しましたが、あなたの悩みは唯一無二です。
AIキャリアパートナー「あかりちゃん」が、LINEであなたの悩みをリアルタイムに聞き、具体的な求人探しまでサポートします。
今すぐLINEで「あかりちゃん」に無料相談する

無理な勧誘は一切ありません。まずは話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなるはずです。

もし、一人で抱え込まず、より具体的なアドバイスや相談をしたい場合は、wovieのLINE相談をご利用ください。経験豊富なキャリアアドバイザーが、あなたの状況に合わせた最適な解決策をご提案いたします。