中学生からのSOS！父親の金銭感覚と育児放棄の境界線…専門家が解説

中学生です。私には弟が二人います。私の父親は田舎の生まれですが大手の企業に勤めていて経済力はあると思います。母親は介護施設で働いています。私の父親はなかなか生活費や学費を払ってくれません。 しかも 女は家事男は仕事 等と自分の固定観念を妻や子供達に押し付けます。だからほとんどの学費や生活費は母が稼ぎ、それでも足りない場合は仕方なく母方の両親に金銭援助してもらっています。 やっと学費を払ってくれたと思ったら通学中に友達がいるのにもかかわらず、電話で「お前の学費を払ってやったんだ何か言うことはないのか？」などと言ってきます。 毎回毎回事あるごとに「払ってやったんだ！」とうるさいです。 また、母親がこのままだと生活出来ないので生活費を振り込んで下さいとお願いすると、父親の機嫌が悪くなって母のことを最悪怒鳴ります。 なのに父親は一人で海外旅行に行ったり飲みに行ったり海外の値段の高いダイエットの薬や精力剤を買ったり風俗に行ったりと自分のことには沢山お金を使います。子供達が自分のいいなりにならないと「パパがいなくなったらお前らは死ぬんだからな！」と喚いてギャーギャー騒ぎだします。 私はお金を払ってくれることが当たり前とは微塵も思っていません。両親に感謝をしています。ですが私の考えとしては、子供を生んで育てるには沢山のお金と犠牲と覚悟が必要です。子供はバイトもできませんし、親がお金を払わなかったら子供は生きていくことができません。 だから子供にお金を払う＝子供を育てる＝親の義務 ということです。何故「義務」という言葉を選んだかというと子供を育てなかったら育育児放棄になるからです。 子供にお金を払うだけで文句を炸裂する父親というのはどういう心理なのでしょうか？ また、私の考えはおかしいですか？

ケーススタディ：経済力と責任感の乖離

ご相談ありがとうございます。ご家族の状況、そしてあなたの真摯な思い、大変伝わってきました。まず、あなたの考えは決して間違っていません。子供を養育することは親の法的・道義的義務であり、そのために必要な経済的支援は当然のことです。 父親の行動は、経済力と責任感の深刻な乖離を示しており、残念ながら、育児放棄に繋がる可能性も否定できません。

あなたは、父親の行動を「子供にお金を払うだけで文句を炸裂する」と表現されていますが、これは単なる金銭の問題ではなく、コミュニケーション能力の欠如、自己中心的思考、そして家庭内暴力（DV）の兆候も含まれている可能性があります。

父親の行動を分析してみましょう。彼は高収入を得ているにも関わらず、生活費や学費の支払いを滞らせ、母親に経済的負担を強いています。一方で、自分の楽しみには惜しみなくお金を使っています。これは、金銭管理能力の欠如だけでなく、家族への愛情や責任感の欠如を示唆しています。

さらに、「お前の学費を払ってやったんだ」という発言は、恩着せがましい態度であり、子供への精神的な虐待に当たります。子供は親の所有物ではなく、独立した人間です。このような発言は、子供の自尊心を傷つけ、健全な親子関係を阻害します。

「パパがいなくなったらお前らは死ぬんだからな！」という発言は、脅迫であり、明確なDVです。このような発言を繰り返す父親は、家庭内における支配力を維持しようとしています。

専門家の視点：父親の心理と対応策

父親の心理としては、いくつかの可能性が考えられます。

* **自己中心的思考：** 自分自身の欲求を満たすことにしか関心がなく、家族のニーズを無視している。
* **過去のトラウマ：** 自分の育ち方や過去の経験から、金銭や愛情表現に問題を抱えている。
* **依存症：** ギャンブル依存症やアルコール依存症など、何らかの依存症に陥っている。
* **抑圧された感情：** 仕事や家庭生活におけるストレスを、家族への攻撃という形で発散している。

これらの可能性は、単独ではなく、複合的に存在している可能性もあります。

具体的な対応策

まず、母親への支援が最優先です。母親が一人で抱え込まず、相談できる相手を見つけることが重要です。

* **児童相談所への相談：** 父親の行動が育児放棄やDVに該当する場合は、児童相談所に相談しましょう。専門機関が介入することで、状況改善の糸口が見つかる可能性があります。
* **地域の支援団体への相談：** 家庭問題に関する支援団体も存在します。相談することで、具体的なアドバイスや支援を受けられるでしょう。
* **弁護士への相談：** 父親の行動が法的問題に発展する可能性がある場合は、弁護士に相談しましょう。

あなた自身も、自分の気持ちを抑え込まずに、信頼できる大人に相談することが大切です。学校カウンセラーや親戚、友人など、相談できる相手を見つけてください。

比較検討：あなたの考えと現実のギャップ

あなたは「子供にお金を払う＝子供を育てる＝親の義務」という考えを持っています。これは、道義的にも法的にも正しい認識です。しかし、現実には、あなたの父親はその義務を果たせていません。

このギャップを埋めるためには、父親に責任を自覚させる必要があります。しかし、それは容易ではありません。そのため、先に述べたように、外部機関への相談が有効な手段となります。

チェックリスト：家庭環境の危険信号

以下のチェックリストに当てはまる項目が多い場合、家庭環境に問題がある可能性があります。

• 親からの暴言・暴力が頻繁にある
• 親が生活費をきちんと支払ってくれない
• 親が自分のことしか考えていない
• 親が子供を無視する
• 親が子供に過度な要求をする
• 家庭内に不安定な雰囲気がある

もし、複数の項目に当てはまる場合は、すぐに信頼できる大人に相談しましょう。

まとめ

あなたの状況は、決してあなただけの問題ではありません。多くの家庭で、同様の問題を抱えているケースがあります。重要なのは、一人で抱え込まず、助けを求めることです。児童相談所や地域の支援団体、弁護士など、相談できる窓口はたくさんあります。

あなたの考えは正しく、あなたの気持ちは理解できます。勇気を出して、一歩踏み出してください。

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