認知症の祖母との同居生活…限界を感じたら？専門家が解説する解決策と心のケア

私は父方の祖母と同居してます。最近本当におかしくなってきました。元々変わり者で常識知らずの祖母が本当に嫌いで失礼かもしれませんが早く他界して欲しいと常に思ってます。 ここ最近、その時話してる事を何度も（最低でも4.5回）繰り返してきます。また祖母の前で話した事を後日言うと「私は聞いてない、知らない。そんなこと教えてくれない。」と言ってきます。 また、人の部屋に勝手に入るなといってるのにも関わらず自分から人が出掛けてる時に平気で入り、勝手に物を盗み使用してます。 祖母は75を超えてるにも関わらず、まだ老人ではないとか年寄りではないなど言い張ります。 本当にうざくて、腹が立ちます。それに数分前に話した事を繰り返して話すと全く違うことを言ったり、体調が悪いだの吐き気がするだの言います。 私は認知症の始まりなのかな？と思い始めました。 もう私の父もうんざりしており、絡みたくない、接したくないそんな感じです。同様に私の母もです。 私の父の兄妹の所で同居するか、他界するか、、、 もう耐えられません。いるだけでうんざりします。 早く他界して欲しいとしか私は思えません。祖母が原因で何度も家族喧嘩が起こったりし父も母も精神的に疲れてるみたいです。 どうしたらいいのでしょう。 他界する方法なんてないですよね、、

大変お辛い状況ですね。75歳を超え、記憶障害や言動の矛盾、他人の物への無断使用など、ご祖母様の症状は、認知症の可能性が高いです。まず、ご自身の感情を否定せず、受け止めることが大切です。祖母への憎悪や「早く他界して欲しい」という気持ちは、現状のストレスからくるものであり、決してあなたが悪いわけではありません。この状況を一人で抱え込まず、専門家の力を借りることが解決への第一歩となります。

１．認知症の可能性と専門機関への相談

ご祖母様の症状は、アルツハイマー型認知症や血管性認知症などの可能性が考えられます。繰り返し同じことを言ったり、記憶が曖昧になったり、他人の物を勝手に使ったりすることは、認知症の初期症状としてよく見られます。まずは、信頼できる医師に相談し、正確な診断を受けることが重要です。地域の精神科医、神経内科医、または認知症専門医を受診することをお勧めします。早期診断・早期治療は、症状の進行を遅らせることに繋がります。

また、地域の包括支援センターや高齢者相談窓口にも相談してみましょう。彼らは認知症に関する様々な情報を提供し、介護サービスの利用方法や、ご家族へのサポートについてもアドバイスしてくれます。専門機関に相談することで、ご祖母様の状態を客観的に評価してもらい、適切なケアプランを立てることができます。これは、ご家族の負担軽減にも繋がります。

２．介護サービスの利用

認知症の介護は、専門的な知識とスキルが必要です。ご家族だけで抱え込まず、介護サービスの利用を検討しましょう。デイサービス、ショートステイ、訪問介護など、様々なサービスがあります。デイサービスは日中、ご祖母様を施設に預け、介護スタッフが生活支援やレクリエーションを提供します。ショートステイは、数日間施設に預けるサービスで、ご家族の休息や緊急時の対応に役立ちます。訪問介護は、自宅にご祖母様を訪問し、食事や入浴、排泄などの介助を行います。これらのサービスは、介護保険を利用することで、費用を抑えることができます。

介護サービスの利用は、ご祖母様への適切なケアだけでなく、ご家族の負担軽減にも繋がります。介護疲れを防ぎ、ご自身の心身を守るためにも、積極的に活用することをお勧めします。サービス内容や費用については、包括支援センターや介護保険事業所にご相談ください。

３．ご家族へのサポート

認知症介護は、ご家族にも大きな負担がかかります。ご両親も疲弊されているとのことですので、ご家族同士で支え合う体制を作ることも大切です。定期的に家族会議を開き、現状の課題や解決策を話し合う場を設けましょう。お互いの気持ちを共有し、協力体制を築くことで、ストレスを軽減することができます。

また、介護者向けのサポートグループに参加することも有効です。同じ悩みを持つ人々と交流することで、孤独感を解消し、新たな視点を得ることができます。地域の包括支援センターや介護保険事業所では、介護者向けのサポートグループを紹介してくれるでしょう。専門家による相談会なども利用し、適切なアドバイスを得ながら、介護を進めていくことをお勧めします。

４．具体的な対処法

ご祖母様の言動にイライラする気持ちは当然です。しかし、感情的に対応するのではなく、落ち着いて対応することが重要です。例えば、同じことを何度も繰り返す場合は、「〇〇さんは、さっきもその話をしていましたね」と優しく言い聞かせたり、落ち着いて繰り返す内容をメモしておき、話題を変えるなど工夫してみましょう。盗難については、貴重品を安全な場所に保管するなど、対策が必要です。また、ご祖母様の行動の背景にある不安やストレスを理解しようと努めることも大切です。

成功事例： あるご家族は、認知症の母親との同居生活で限界を感じていましたが、デイサービスの利用と家族会議の導入により、状況が改善しました。デイサービスで母親が日中を過ごすことで、ご家族の負担が軽減され、家族会議では、お互いの気持ちを共有し、協力体制を築くことができました。その結果、家族間の摩擦が減り、穏やかな生活を送れるようになりました。

５．あなたの心のケア

あなたは、大変な状況の中、ご祖母様への介護を頑張っておられます。しかし、自分の気持ちを抑え込みすぎると、心身ともに疲弊してしまいます。定期的に休息を取り、趣味や好きなことに時間を使うなど、リフレッシュする時間を確保しましょう。友人や知人に相談したり、専門機関に相談することも、心のケアには有効です。一人で抱え込まず、周りの人に助けを求めることをためらわないでください。

専門家の視点： 認知症の介護は、長期戦になります。ご家族が心身ともに健康を維持することが、介護を続ける上で最も重要です。専門機関の活用や、ご家族同士の協力体制を築くことで、より良い介護を実現できるでしょう。

まとめ： 認知症の祖母との同居生活は、非常に困難な状況ですが、決して諦める必要はありません。専門機関への相談、介護サービスの利用、ご家族へのサポート、そして何よりご自身の心のケアを大切にすることで、状況を改善していくことができます。一人で抱え込まず、周りの人に助けを求め、一歩ずつ前へ進んでいきましょう。

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※ この記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的なアドバイスではありません。具体的な対応については、必ず専門家にご相談ください。