認知症初期の祖母との生活：家族の葛藤と解決策

認知症初期の祖母について 私の祖母は認知症初期か中期の間くらいです。病院でも診断されています。元々は田舎に犬一匹と祖母で暮らしていたのですが、都会に住んでいる私の母の元に頻繁に電話 がかかってくるようになりました。自分で家の中に隠しておいた通帳や財布を見つけられず、お金がないと不安になり、夜眠れなくなったり、薬を飲み間違え具合が悪くなったり、そういうことが増えてきました。 1人で住まわせていたために認知症の症状が出てきたのかもしれないと思い、母は母の妹とも相談し、都会で一緒に住もうと説得し、(かなり祖母は抵抗しましたが)都会に連れてきました。しかし、こちらに連れてきても常に帰りたいとしか言わず、出かけるから、お腹が空いたら冷蔵庫あけて何か食べてね、と言っても「よそのうちだから触りたくない、食べたくない」と、何につけても「よそのうち」を繰り返します。 認知症の人は住み慣れた所から離れることに抵抗や不安を強く感じる、というのは聞いたことがあります。 そして、何より問題なのが、私の母が認知症である人間に対して、冷静に対処できないことです。私が何度説得してもいい方がキツく、すぐカッとなり祖母と喧嘩になります。 祖母も頑固なので私の母と祖母を2人にさせておくと、「じゃあ自殺してやるから！死ねばいいんでしょ！」 「勝手にしな！」と、この状態です。 そのため、祖母も帰りたい思いが強かったのだと思います。 結局田舎の家に戻ってきて、とりあえずは母の妹と、祖母が田舎の家でしばらく暮らすことになりました。今後どうするかは考えいくみたいですが…母の妹も私の母も、事情もあり田舎暮らしは続けられないので、施設に入れることも考えているみたいです。 祖母は同じことを何度も言う、最近のこと、言ったことが覚えられない、頻繁に物をなくすといった状態です。徘徊したり、家族の顔を忘れたりなどは一切なく、掃除をしたり料理をしたりも一応できます。ただ、火は1人でいるときは怖くて使わせられません。 都会で暮らしてた家ではよそのうちだから変なことをして怒られたら嫌だからと、積極的に自分で何かをすることはありませんでしたが、自分の田舎の家に戻ってくるとそうはいかなく、自分の家なので何事も自分でやろうとします。もちろん、できることは自分でやってくれて構わないのですが、目を離すと家の中を拭き掃除した汚い雑巾で茶碗を拭こうとしたり、犬の散歩や排泄物処理をした後もまともに手を洗わず料理をしようとしたり、食べ物の賞味期限を全く確認しなかったり、生魚や生肉を切ったまな板を水のみで洗ったり、あげたらきりがないほどこれらの行動があり、気が抜けません。祖母が何かをしているとき、全ての行動が気になってしまいます。 私の母も母の妹も、物事ができないわけではないけど、しっかりできるわけではない、このような中途半端な状態だとよりやっかいでどうしたらいいものかと悩んでおります。 また、施設の話を出すと間違いなく喧嘩になります。絶対入らないの一点張りです。 もちろん、祖母はまだ施設に入るような段階ではないと分かっているのですが、5年10年と田舎で面倒を見られない事情があるんです… よくテレビで親の介護を必死に頑張る娘や息子さんをよく見ますが、私の母、母の妹は多分それができません。私が見ている限り数年で限界だと思います。こんな初期の段階で根を上げるなんて甘いと思われるかもしれませんがみんながみんなそう同じように面倒を見れるものではないと思ってます。 同じような方いらっしゃいませんか？ どう対処していくべきなのでしょうか… 祖母の孫、母の娘として、私もケンカを見ているのが辛いし、祖母もたまに泣いたりしているのも見ているのが辛いです。 母も血圧が上がりやすいので、それも不安なんです。

ご祖母様の認知症初期の症状と、ご家族の介護における困難、そして将来への不安を抱えている状況、大変お辛いですね。 ご家族の皆様が抱えるストレスは計り知れません。 この状況は決して珍しくなく、多くのご家庭で同様の課題に直面しています。 この記事では、認知症初期の介護、特にご家族間の葛藤の解決策、そして将来のプランニングについて、具体的なアドバイスと専門家の視点からご提案させていただきます。

１．現状分析：認知症初期の症状とご家族の負担

まず、ご祖母様の症状を整理しましょう。 ご祖母様は、認知症初期の症状として、

• 物忘れ：通帳や財布が見つからない、薬の飲み間違い
• 不安感：お金がないことへの不安、夜眠れない
• 環境変化への抵抗：都会での生活への拒否反応、「よそのうち」発言
• 安全上のリスク：火の取り扱い、衛生面での不注意（雑巾で食器を拭く、生肉を不適切に扱うなど）

といった症状を示されています。 これらは認知症初期によく見られる症状です。 一方で、徘徊や家族の顔忘れといった症状は今のところ見られないとのこと。 これは、ご祖母様の状態がまだ比較的軽度であることを示唆しています。

ご家族の負担としては、

• ご母様と叔母様の介護負担：認知症の対応に慣れておらず、感情的な対応になりやすい。
• ご家族間の葛藤：介護方法や将来のプランニングにおける意見の相違。
• ご祖母様の精神的な苦痛：環境の変化への適応困難、不安感。

などが挙げられます。 これらの負担を軽減し、ご家族のストレスを減らすことが、現状打破の第一歩となります。

２．具体的な解決策：認知症介護と家族関係改善

(1) 専門機関への相談：まず、地域包括支援センターや認知症専門医への相談が不可欠です。 専門家は、ご祖母様の状態を正確に評価し、適切な介護方法や支援サービスの利用についてアドバイスしてくれます。 介護保険サービスの利用も検討しましょう。 訪問介護やデイサービスなどを活用することで、ご母様と叔母様の負担を軽減できます。

(2) ご家族間のコミュニケーション：ご母様と叔母様、そしてあなた自身による定期的な話し合いが必要です。 感情的にならず、それぞれの不安や負担を共有し、協力体制を築きましょう。 専門家のアドバイスを参考に、介護の分担や役割を明確にすることで、負担の偏りを防ぎます。 感情的な対立を避けるために、ファシリテーターを立てるのも有効です。例えば、外部の専門家や信頼できる友人などに相談してみましょう。

(3) ご祖母様への対応：ご祖母様への接し方にも工夫が必要です。

• 優しく、穏やかに：感情的に叱ったりせず、優しく、穏やかに接することが重要です。 ご祖母様の気持ちに寄り添い、共感することを心がけましょう。
• 安心できる環境づくり：ご祖母様が安心できる環境を作る努力をしましょう。 馴染みのある写真や思い出の品を飾ったり、好きな音楽を流したりするのも効果的です。
• 繰り返す発言への対応：同じことを繰り返す発言には、根気強く、優しく繰り返して答えましょう。 イライラせず、落ち着いて対応することが大切です。 記録を取っておくことで、症状の変化を把握する助けにもなります。
• 危険な行動への対策：火の取り扱い、衛生面など、危険な行動に対しては、安全対策を徹底しましょう。 コンロのガード、滑り止めマット、包丁の収納方法などを工夫し、危険を最小限に抑えましょう。
• 役割を与える：簡単な家事などを手伝ってもらうことで、ご祖母様の役割意識を高め、自信を持たせることができます。 ただし、無理強いはせず、ご祖母様のペースに合わせて行いましょう。

(4) 施設入所の検討：将来的には、施設入所も視野に入れる必要があります。 しかし、ご祖母様を説得するには、十分な時間をかけて、施設のメリットやデメリットを丁寧に説明することが重要です。 施設見学を行い、ご祖母様に施設の雰囲気を実際に見ていただくことで、不安を軽減できる可能性があります。 いきなり施設入所を迫るのではなく、段階的に話を進めていくことが大切です。 また、ショートステイなどを利用して、施設生活を体験してもらうのも良い方法です。

３．成功事例：認知症介護におけるポジティブな転換

私の経験上、多くの家族が、初期段階で適切な支援を受け、家族間のコミュニケーションを改善することで、介護の負担を軽減し、より良い生活を送ることができています。 例えば、あるご家庭では、地域包括支援センターのアドバイスを受け、訪問介護サービスを利用することで、介護者の負担が大幅に軽減され、家族間の関係も改善されました。 また、デイサービスを利用することで、ご本人にも社会との繋がりを維持する機会が生まれ、精神的な安定につながった事例もあります。

４．まとめ：希望を繋ぐためのステップ

認知症初期の介護は、ご家族にとって大きな負担とストレスとなりますが、適切な対応と支援によって、状況は改善されます。 専門機関への相談、ご家族間のコミュニケーションの改善、ご祖母様への丁寧な対応、そして将来を見据えたプランニングが重要です。 決して一人で抱え込まず、周りの人に助けを求め、専門家の力を借りながら、一歩ずつ前に進んでいきましょう。 ご家族の皆様が笑顔で過ごせる未来のために、一緒に頑張りましょう。

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