認知症の父と老人病棟：快適な生活環境への移行について

詳しい方教えてください。認知症の父がいます。介護拒否、徘徊と問題が多く、向精神薬の調整のため精神科に入院していました。入院後すぐに悪性症候群に陥り内科にうつされ治療を続けてきました。1ヶ月程して改善されたため精神科に戻りましたが、すっかり落ち着き向精神薬も全く飲んでいません。昨日から老人病棟にうつされましたが、あまりの環境に驚いたのですが、老人病棟とは何をするところなのでしょうか。まず、入ってすぐ悪臭に苦しめられしばらく吐き気が収まりませんでした。ホールは老人がひしめき合っている状態です。父はオムツを外してしまうということで、夕方でしたが拘束されていました。内科、精神科と、すごくすごく穏やかで良い人だ、治療も終わりもう次の段階に言われていました。父は、長い間公務員として本当に真面目に働いてきたので年金の心配はありません。治療も終わり落ち着いた今、出来れば、もう少し清潔で快適なホームなりにうつしてあげたいのですが、このことをケアマネや病院に伝えても良いのでしょうか。この老人病棟とは、引き取り手がない方を受け入れるところなのでしょうか？治療が終わった今、なぜここにいるのか分かりません。

ご心配ですね。認知症の父上様の状況、そして老人病棟への転棟による環境の変化への戸惑い、よく分かります。 ご質問にあるように、老人病棟の状況、そして今後のケアプラン変更について、詳しく解説いたします。

老人病棟の役割と現状

まず、老人病棟は、高齢者特有の疾患や、複数の疾患を併発している高齢者に対して、総合的な医療と介護を提供する場所です。単に「引き取り手がない方」を受け入れる場所ではありません。 しかし、現状として、多くの老人病棟では、医療資源の不足や人員不足、そして高齢化の急速な進展により、ご指摘のような環境になっているケースも残念ながら少なくありません。 清潔さや快適さ、そしてプライバシーの確保が十分でない状況も、現実として存在します。

父上様が経験された悪臭や、高齢者がひしめき合う状況、そして拘束は、決して理想的な状態ではありません。 拘束は、安全確保のために行われる場合もありますが、できる限り最小限に抑えるべきであり、その必要性について、医療スタッフとよく話し合う必要があります。 オムツ交換の頻度や、排泄ケアの方法についても、改善の余地があるかもしれません。

精神科、内科からの転棟理由

父上様は精神科で治療を受け、その後内科で悪性症候群の治療を受け、症状が改善したとのこと。 精神科に戻った後、落ち着き、向精神薬も服用しなくなったとのことですが、老人病棟への転棟理由は、おそらく、急性期の治療が終了し、長期的な療養と介護が必要になったためでしょう。精神科や内科では、長期的な介護やリハビリテーションを提供する体制が整っていないケースが多いのです。 老人病棟は、そのような継続的なケアを提供する役割を担っています。

ケアマネージャーへの相談と今後の選択肢

ご質問にあるように、ケアマネージャーに現状を伝え、より適切な施設への転居について相談することは、非常に重要です。 ケアマネージャーは、父上様の状況を把握し、最適な介護サービスを提供するための計画を立て、その実現に向けてサポートしてくれる専門家です。 年金受給状況も考慮し、父上様に最適な施設を探してくれるでしょう。

具体的な相談内容としては、以下の点を明確に伝えましょう。

• 現在の老人病棟の環境への懸念（悪臭、混雑、拘束など）
• 父上様の現在の状態（認知症の症状、身体機能、精神状態）
• より清潔で快適な環境での生活を希望すること
• 希望する介護サービスの種類（例えば、特別養護老人ホーム、介護付き有料老人ホームなど）
• 経済的な状況（年金受給状況）

より良い施設選びのポイント

ケアマネージャーと相談しながら、以下の点を考慮して施設を選びましょう。

• 清潔さ・快適さ：施設の清潔度、部屋の広さ、設備など
• スタッフの質：スタッフの対応、介護スキル、人員配置など
• 医療体制：連携病院の有無、医療設備、医師の訪問頻度など
• 食事：食事内容、食事形態（刻み食、ミキサー食など）
• レクリエーション：レクリエーションの種類、頻度など
• アクセス：ご自宅からの距離、交通手段など

成功事例：快適な環境への移行

私のこれまでの経験から、あるご家族の事例をご紹介しましょう。 認知症の母親を介護されていたご家族は、同様の状況に直面し、ケアマネージャーと相談の上、清潔で快適な介護付き有料老人ホームへの転居を実現しました。 その結果、母親の精神状態が安定し、生活の質が大きく向上しました。 この事例からもわかるように、適切な施設への転居は、ご本人にとっても、ご家族にとっても大きなプラスになります。

専門家の視点：早期の相談が重要

早期にケアマネージャーと相談することで、より多くの選択肢の中から、父上様に最適な施設を選ぶことができます。 また、施設への転居手続きもスムーズに進みます。 放置すると、父上様の状態が悪化したり、ご家族の負担が増えたりする可能性があります。 迷うことなく、すぐに相談することをお勧めします。

まとめ

老人病棟は、必ずしも不適切な場所ではありませんが、父上様の現在の状態とご希望を考慮すると、より適切な環境への移行が望ましいと考えられます。 ケアマネージャーとの連携を密にし、清潔で快適な環境、そして適切な介護サービスを提供してくれる施設を見つけることが重要です。 ご家族の負担軽減のためにも、早めの行動を心がけましょう。

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