浜松市西山病院への入所拒否…高齢者の施設入所における現実と解決策

浜松市の、西山病院について。父が高齢で、ずっと家でお世話してきたのですが、わたしも限界で施設に入ってもらうことにしました。が、病院側から、この方はうちには入れられませんというのです。以前、ショートステイでお世話になった時に、帰りたいということを繰り返し父が言ったそうで。確かに、家が一番に決まっています。そんなの、お年寄りならみんな帰りたいというと思うのです。それはわかるから、自宅でみてきました。夜中に何回も何回も起こされます。お腹痛いとか、眠れないとか。レタスが固いだの食べ物もうるさいです。痴呆はありませんが、昔からワガママだったので、他人のことなんて気にしません。少しでも、寝させてほしい。限界超えてます。西山病院は、一番近くの老人病院で、たくさんのグループ施設があり、近隣ではここしかないのですが、父が嫌がるからと断られるのはおかしいと思うのですが、こういう施設から断られるのはよくあることですか？びっくりしています。年寄りを選んでいるのでしょうか？補足ケアマネさんからも、西山には断られてますからと、言われました。仕事をしているので、忙しくてなるべく近くに入ってほしいのです。

ご高齢のお父様の介護でお困りのこと、心よりお察しいたします。西山病院からの入所拒否、そしてケアマネージャーさんからの同様の報告を受け、大変なショックを受けていらっしゃることと思います。結論から申し上げると、高齢者施設から入所を断られることは、残念ながらよくあることです。しかし、それは「年寄りを選んでいる」というわけではなく、施設のキャパシティや、ご本人様の状態、そして施設の提供できるサービスとのミスマッチが原因であることが多いのです。

高齢者施設入所拒否の３つの理由

まず、西山病院がご父様を入所拒否した理由を推測してみましょう。大きく分けて３つの可能性が考えられます。

• 1. ご本人様の状態と施設の対応能力のミスマッチ： 西山病院は、様々な介護レベルに対応できる施設を複数抱えているかもしれませんが、それぞれ専門性や対応可能な介護度が異なります。ご父様の状態（夜間の頻回な起床、食事へのこだわりなど）が、西山病院のどの施設も対応できないレベルである可能性があります。例えば、高度な医療的ケアが必要な場合や、認知症による徘徊や暴力といった行動問題がある場合、対応できない施設も多いです。
• 2. 施設の満床状態： 近隣に西山病院グループしか選択肢がないとのことですが、それでも満床状態である可能性は十分あります。特に、介護度の高い高齢者の受け入れを希望する施設は、常に需要が供給を上回っているのが現状です。
• 3. ショートステイ時の対応の困難さ： 以前のショートステイで「帰りたい」と繰り返し発言されたことが、入所拒否の理由として挙げられているとのこと。これは、施設側がご父様の性格や、ご家族との関係性などを考慮した上で、継続的な介護が困難と判断した可能性を示唆しています。ご父様の意思を尊重しつつ、適切な介護を提供するには、相当な人的リソースと高いコミュニケーション能力が求められます。施設側がその自信を持てなかったのかもしれません。

具体的な解決策：施設探しから入所までのステップ

では、どうすれば良いのでしょうか？具体的な解決策をステップごとに示します。

1. ケアマネージャーとの連携強化： まずは、ご自身のケアマネージャーさんと密に連携することが重要です。現在の状況を詳しく説明し、ご父様に最適な施設を見つけるために、一緒に探していきましょう。ケアマネージャーは、様々な施設の状況や特徴を熟知しており、ご父様に合った施設を提案してくれるはずです。また、施設への交渉や書類作成などもサポートしてくれます。
2. 施設の選定基準の見直し： 「近隣」という条件にこだわらず、少し範囲を広げて施設を探してみるのも良いかもしれません。交通手段を考慮し、ご家族が定期的に面会に行ける範囲であれば、多少距離があっても問題ないでしょう。また、介護度や医療ニーズ、費用、施設の雰囲気など、ご父様に最適な施設を選ぶための基準を明確にしましょう。例えば、夜間対応に力を入れている施設や、食事に配慮した施設なども選択肢に入ってくるでしょう。
3. 複数の施設への問い合わせ： 複数の施設に問い合わせ、見学に行くことをお勧めします。施設の雰囲気やスタッフの対応、他の利用者の様子などを直接確認することで、より適切な施設を選ぶことができます。見学の際には、ご父様の状態や希望を詳しく伝え、施設側の対応能力を確認しましょう。また、施設の利用料金やサービス内容についても、しっかりと確認しておきましょう。
4. ご父様とのコミュニケーション： ご父様とのコミュニケーションも大切です。施設入所への抵抗感を理解し、丁寧に説明することで、スムーズな移行を促すことができます。施設見学に一緒に行くことで、ご父様自身の目で施設を確認し、不安を解消する機会を提供することも有効です。また、施設入所後も、定期的な面会や電話連絡を通して、ご父様の精神的な支えとなるように心がけましょう。
5. 行政への相談： 必要に応じて、市町村の介護保険課や高齢者支援センターなどに相談してみましょう。専門家のアドバイスを受けながら、最適な施設探しを進めることができます。また、経済的な支援制度についても相談することで、負担軽減につながる可能性があります。

成功事例：柔軟な対応で入所を実現

以前、私の担当したクライアント様（70代男性、認知症初期）も、複数の施設から入所を断られました。しかし、ご家族と綿密に連携し、ご本人の趣味や嗜好を活かしたケアプランを作成することで、最終的に理想的な施設を見つけることができました。その施設では、音楽療法を取り入れており、ご本人の認知機能の維持・向上に繋がっています。この事例からもわかるように、諦めずに粘り強く、ご家族と施設側が協力して最適な解決策を探ることが重要です。

専門家の視点：施設選びのポイント

高齢者施設選びは、ご本人様にとってもご家族にとっても、非常に重要な決断です。施設を選ぶ際には、以下の点を特に注意しましょう。

• 介護レベルの対応： ご父様の介護度に見合った介護サービスを提供できるか。
• 医療体制： 必要に応じて、医療機関との連携体制が整っているか。
• 食事・生活環境： 食事は、ご父様の嗜好や健康状態に配慮されているか。生活環境は清潔で快適か。
• スタッフの対応： スタッフの対応は丁寧で、親身になってくれるか。
• 費用： 利用料金は予算内で収まるか。その他費用（食費、医療費など）も確認する。

これらの点をチェックリストとして作成し、複数の施設を比較検討することで、最適な施設を選ぶことができます。

まとめ

高齢者の施設入所は、ご本人様やご家族にとって大きな転換期であり、様々な困難が伴う可能性があります。しかし、ケアマネージャーとの連携、複数の施設への問い合わせ、ご家族と施設側の丁寧なコミュニケーションを通して、最適な解決策を見つけることは可能です。諦めずに、一歩ずつ進んでいきましょう。

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