転職コンサルタントが教える！相談対応に疲弊したあなたへの処方箋

相談にのるのが仕事になってしまってる件　職場でよく相談・愚痴を受けます。職場の人間関係で辛いことが主な相談内容ですが、私も特になにかしてあげられるわけでもないので　・まずは話を聞く　・辛かったことは同調する　・何が力になれるかを聞いて、相談や愚痴のなかから上司にどこまで話していいかを　細かく確認し、上司に話をして改善してもらえそうなところを改善する　という流れで、相談や愚痴を聞いています。話をしている人も、自分で話していく中で自分の悪かったところを反省する人もいるし、話を聞くだけで明日もがんばろうと思ってくれる人もいるので、相談に乗るのは嫌いではありませんでした。　ある日、家の事情で会社を辞めたいと相談を受けてしばらく相談に乗り、役所で受けられる補助や身内が働いている介護施設を紹介したりと、できることはしましたが、結局やめた女性がいました。その後、上司が上機嫌で　「この前辞めた○○さんが、今は△△マートにいたんだけど　お前が相談に乗ってくれてありがたかったっていってたぞ！　△△マートの専務は俺と知り合いでな―――」　とお世辞かもしれないですが、うれしい言葉をいただきました。　そこまでならよかったのですが　今回のことで気分が良くなった上司が今までは、私にまかせっきりにしていた、相談ごとの内容を全て聞きたがるようになりました。　私が誰かの相談に乗った事を聞きつけると　「□□さんどうした？」「お前はなんていったんだ」「今後どうするって？」と細かく聞いてくるようになりました。　始めは絶対に言わないと約束したので…と逃げていたのですが　「俺が秘密を漏らすと思っているのか！！？？」と涙がでてくるくらい怒鳴られたので□□さんが嫌な思いしない程度に内容を話しました。　すると、「これは□□さんだって悪いだろ、被害妄想も入ってるんじゃないか」と　勝手に自分の意見をしゃべりだすのです。　最後に「お前もあんまり同調してやるな、自分が正しいと思い込む」と注意までされました。　その後も、こういうことを話せと指示されて・・・　これって私が相談に乗ってる意味があるのだろうかと悩んでしまっています。　私だって、□□さんが一切悪くないなんて思ってないですけど、辛いと思っていることに対して、まずは話を聞くことだって大切だとは思っているのです。　まず、必要なこと以外話さないと約束したのに破ってしまった罪悪感で　神経が削られて辛いです。　今までは、親切な気持ちで相談を受けていたつもりですが、最近はただの業務に感じられ、上司が怒るのが怖くて、あまり下手なことをいえなくなってしまいました。　私はどうしたらいいのでしょう…

相談対応に疲弊しているあなたへ。まずは現状を分析しましょう

あなたは、職場の相談役として、多くの人の悩みを聞いてきました。最初は善意から始めた相談対応が、上司の介入によって、負担の大きな業務へと変化してしまった。その葛藤と、罪悪感、そして上司への恐怖…、まさに板挟み状態ですね。 これは決してあなただけの問題ではありません。多くの企業で、相談窓口の担当者が抱える共通の悩みです。

この状況を改善するためには、まず現状を客観的に分析することが重要です。 あなたが抱える問題は大きく分けて３つあります。

• 業務範囲の拡大：当初は自主的な相談対応でしたが、上司の指示によって、業務として強制されている状態。
• プライバシー侵害：相談内容を上司に報告するよう強要されているため、相談者のプライバシーが脅かされている。
• 精神的負担：上司の圧力、罪悪感、相談内容への責任感など、大きな精神的負担を抱えている。

これらの問題を解決するためには、具体的な行動計画が必要です。 単に「相談を断る」だけでは、上司との関係が悪化し、職場の雰囲気も悪くなる可能性があります。 それでは、より建設的な解決策を探っていきましょう。

ステップ１：上司とのコミュニケーション改善

上司との関係改善は、この問題解決の鍵となります。 しかし、直接的に反論するのは危険です。 まずは、上司の意図を理解しようと努めましょう。 もしかしたら、上司はあなたの能力を高く評価し、相談対応を会社の貴重なリソースとして捉えているのかもしれません。 もしくは、人事上の問題や会社の業績に影響するような深刻な問題を早期に把握したいと考えている可能性もあります。

• 上司との面談を申し込む：落ち着いた雰囲気の中で、あなたの現状の負担と、相談対応における限界を丁寧に説明しましょう。 「相談者のプライバシー保護」と「業務の範囲」について明確に伝え、上司の理解を得ることが重要です。具体的な時間管理や、相談対応のルールを提案することで、上司の不安を取り除くこともできます。
• 具体的な提案をする：例えば、「相談対応は週に○時間まで」「相談内容は記録を残すものの、個人情報は伏せる」「深刻な問題の場合は、人事部や専門機関に相談する」といったルールを提案してみましょう。 これにより、上司はあなたの業務量を把握し、適切な対応を取れるようになります。
• 記録を残す：上司との会話内容、相談対応にかかった時間、相談内容の要約などを記録しておきましょう。 もし、上司との間でトラブルが発生した場合、客観的な証拠として役立ちます。

ステップ２：相談対応の範囲を明確化

上司とのコミュニケーション改善と並行して、相談対応の範囲を明確にする必要があります。 あなたは、人事担当者でも、カウンセラーでもありません。 あなたの役割は、あくまでも社員として業務を遂行することです。 相談対応は、あくまで業務の一環として捉え、その範囲を明確にしましょう。

• 相談内容の選別：業務に関連する相談や、緊急性の高い相談にのみ対応するよう、明確な基準を設けましょう。 個人的な悩みや、解決に時間がかかる相談は、適切な専門機関を紹介するなど、対応を制限しましょう。
• 時間管理：相談対応に費やす時間を制限しましょう。 例えば、「1人あたり30分まで」といったルールを設けることで、業務の負担を軽減できます。 時間を守ることで、相談者にも、あなた自身にも、気持ちの余裕が生まれます。
• 専門機関への紹介：深刻な悩みや、専門的な知識が必要な相談については、適切な専門機関（産業医、カウンセラー、弁護士など）を紹介しましょう。 あなたは、相談者の問題を全て解決する必要はありません。 適切な支援につなげることで、あなたの負担を軽減し、相談者にとってもより良い解決策につながる可能性があります。

ステップ３：自分の心のケアを優先する

相談対応に疲弊しているあなたは、まず自分の心のケアを優先する必要があります。 相談者の話を聞くことは、想像以上に精神的な負担がかかります。 あなたは、自分の感情を押し殺して、相談者の話を聞いてきました。 その結果、ストレスが蓄積し、心身ともに疲弊している状態です。

• 休暇を取る：心身ともに疲れていると感じたら、迷わず休暇を取りましょう。 休暇中は、自分の好きなことをして、リラックスしましょう。 旅行に行ったり、趣味に没頭したり、友人と会ったりすることで、リフレッシュできます。
• ストレス解消法を見つける：ストレス解消に効果的な方法を見つけることも重要です。 運動、瞑想、読書、音楽鑑賞など、自分に合った方法を見つけて、定期的に実践しましょう。
• 専門家への相談：どうしても辛い場合は、産業医やメンタルヘルスの専門家に相談しましょう。 プロのアドバイスを受けることで、より適切な対処法を見つけることができます。

まとめ

相談対応に疲弊しているあなたは決して一人ではありません。 多くの企業で、同様の問題を抱えている人がいます。 重要なのは、現状を分析し、具体的な行動計画を立て、実行することです。 上司とのコミュニケーション、相談対応の範囲の明確化、そして自分の心のケアを優先することで、あなたは必ずこの問題を乗り越えることができます。 まずは、小さな一歩から始めましょう。

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