デイサービスとケアマネのミスで転倒！賠償責任は？派遣の私ができること

まず、ご相談内容を拝見し、心よりお見舞い申し上げます。お母様の転倒事故、そしてその後の対応に、ご心痛のこととお察しいたします。今回のケースは、介護サービスと医療機関の間での連携不足が原因で発生した事故であり、金銭的な負担も大きく、精神的な負担も計り知れないものと推察します。

車椅子でしか動けない80歳の母はショートステイとデイサービスを利用しています。私と同居しておりますが、私も仕事があり、もはや、家に置いておけないくらいバランスも取れず何回も転んで入退院しているため、ケアマネさんがデイやショートの予定をびっしりいれてくれています。

本日は、デイサービスの日でした。私は明日からショートステイの母の薬をもらいにいくため仕事前に病院により母のデイサービスのお迎えを待たずにでました。お迎え5分前くらいです。

すると夕方、消防から電話があり母が家で転倒している、とのこと。母が叫んでた声が近所の人に聞こえ救急車を呼んでくれたみたいです。あれ？今日はデイサービスの日では？とデイサービスに確認したら今日からショートステイだという予定表をケアマネさんからもらってます、とのこと。ケアマネさんに聞くと、いまの予定表では今日はデイサービスですが、変更前の予定表をデイサービスがもっていて迎えにいかなかったのかも、と。

これってうちに落ち度はないので、賠償してもらえますか？

入院先では大部屋が空きがなく大部屋待ちということで１日18000円の個室にいれられました。私は派遣なのでこんな大金痛いです。大部屋が空いたら移動するといってますが、なんだか腑に落ちません。

入院代、ケアマネの会社かデイサービスの会社で負担とかしてもらえないのでしょうか。ちなみに母は顔面ボクサー状態ですが、骨に異常はなく1週間ほどの入院だそうですが、ベッドから落ちるといけないので、と拘束されていてかわいそうでした。私があさ、先に出なければ、、と後悔もありますが、なぜ予定がきちんと共有できてなかったのかと怒りもあります。

ちなみに大部屋希望なのに個室しか空いてない場合個室代は払うものですか？調べたところ同意書にサインしなければ払う義務はないがなかなか難しいと記載されていました。

※もともとの経緯は近所の病院を親が指定し、搬送されましたが、しらべたら、他の病院で入院歴があるのでそっちにいってください、といわれました。そしたら個室しかないといってますというのでだったら最初に搬送されたこちらに置いてくださいといったらうちでは履歴が一回きた程度だし調べたところ問題はないが脳外科がないので見れません的な感じで、、、結局折れて個室しかない病院に転院させられました。

今回のケースは、介護サービス提供者側の過失が疑われる状況であり、賠償責任が発生する可能性が高いと考えられます。以下、詳細な解説と、具体的な対応策を提示します。

1. 事故の原因と責任の所在

今回の事故は、ケアマネージャーとデイサービス間の情報共有の不備が主な原因と考えられます。具体的には、

• ケアマネージャーが最新の予定表をデイサービスに伝達していなかった。
• デイサービスが古い予定表に基づいて対応し、迎えに行かなかった。
• その結果、お母様が自宅で転倒し、怪我を負った。

これらの状況から、ケアマネージャーの所属する事業所、またはデイサービス事業所に、法的責任が生じる可能性があります。介護保険法に基づき、介護サービス事業者は、利用者の安全を確保する義務を負っています。今回のケースでは、その義務が果たされていなかったと判断される可能性があります。

2. 賠償請求について

賠償請求を行う場合、以下の費用を請求することが可能です。

• 医療費: 入院費、治療費、薬代など、今回の事故によって発生した医療費全般。
• 慰謝料: 事故による精神的苦痛に対する慰謝料。
• 付添費用: 入院中の付き添いにかかった費用。
• 休業損害: 介護のために仕事を休んだ場合の収入減。今回は派遣のお仕事ということですので、休業損害の算定には、派遣契約の内容や、過去の収入実績などが考慮されます。

賠償請求は、まず、ケアマネージャーの所属する事業所またはデイサービス事業所に対して行います。交渉がまとまらない場合は、弁護士に相談し、法的手段を検討することも視野に入れましょう。

3. 個室料金について

大部屋を希望していたにもかかわらず、個室に入院せざるを得なかった場合、個室料金を支払う義務があるかどうかは、状況によって異なります。一般的には、

• 同意書へのサイン: 個室利用の同意書にサインした場合、原則として個室料金を支払う義務が生じます。
• 緊急性: 緊急性があり、選択の余地がなかった場合は、支払いを拒否できる可能性があります。
• 病院との交渉: 病院側と交渉し、減額や免除を求めることも可能です。

今回のケースでは、転院を余儀なくされた状況や、大部屋の空きを待っている状況などを考慮すると、個室料金の支払いを拒否できる可能性もあります。まずは、病院の事務担当者と相談し、状況を説明し、減額や免除を交渉してみましょう。

4. 今後の対応と注意点

今回の事故を教訓に、今後の対応として、以下の点に注意しましょう。

• 情報共有の徹底: ケアマネージャー、デイサービス、ご家族の間で、予定表や連絡事項を確実に共有する体制を構築しましょう。連絡手段を複数確保し、電話、メール、LINEなど、状況に応じて使い分けることが重要です。
• 記録の保管: 介護サービスに関する記録（予定表、連絡記録、サービス提供記録など）をきちんと保管しておきましょう。万が一のトラブルの際に、証拠として役立ちます。
• 弁護士への相談: 事故発生後、早めに弁護士に相談し、今後の対応についてアドバイスを受けることをお勧めします。弁護士は、賠償請求の手続きや、法的アドバイスを提供してくれます。
• 介護保険制度の活用: 介護保険制度について理解を深め、必要なサービスを適切に利用しましょう。介護保険サービスは、ご家族の負担を軽減し、より良い介護環境を整えるために役立ちます。
• セカンドオピニオン: 医療機関の対応に疑問がある場合は、セカンドオピニオンを求めることも検討しましょう。他の医師の意見を聞くことで、より適切な治療や対応方法が見つかる可能性があります。

5. 派遣のお仕事と両立について

派遣のお仕事と介護の両立は、時間的、体力的に大変な面があると思います。今回の事故を機に、ご自身の働き方についても見つめ直すことも良いかもしれません。例えば、

• 勤務時間の調整: 派遣会社と交渉し、勤務時間を調整できないか相談してみましょう。介護に時間を割けるように、勤務時間を短縮したり、テレワークを導入したりすることも可能です。
• 仕事内容の見直し: 現在の仕事内容が、介護と両立するのに負担が大きい場合は、仕事内容を見直すことも検討しましょう。例えば、比較的負担の少ない事務系の仕事や、在宅でできる仕事を探すことも可能です。
• キャリアコンサルタントへの相談: 専門家であるキャリアコンサルタントに相談し、ご自身の状況に合った働き方や、キャリアプランについてアドバイスを受けることも有効です。

派遣のお仕事は、柔軟な働き方ができるというメリットがある一方で、収入が不安定になりがちというデメリットもあります。介護と両立しながら、安定した収入を得るためには、キャリアプランをしっかりと立て、計画的に行動することが重要です。

6. 介護保険サービスの見直し

今回の事故を機に、現在の介護保険サービスの内容を見直すことも重要です。お母様の状態や、ご自身の状況に合わせて、より適切なサービスを利用できるように、ケアマネージャーと相談しましょう。例えば、

• ショートステイの利用頻度: お母様の状態に合わせて、ショートステイの利用頻度を増やすことも検討しましょう。
• 訪問介護サービスの利用: 訪問介護サービスを利用することで、自宅での介護負担を軽減することができます。
• 福祉用具の利用: 車椅子や手すりなどの福祉用具を利用することで、転倒のリスクを軽減することができます。

介護保険サービスは、様々な種類があり、ご自身の状況に合わせて、最適なサービスを選択することができます。ケアマネージャーは、介護保険に関する専門家ですので、積極的に相談し、アドバイスを受けましょう。

7. 精神的なサポート

今回の事故は、ご本人にとって、精神的な負担が大きいものです。事故の対応に追われる中で、心身ともに疲労困憊していることと思います。一人で抱え込まず、周囲の人に相談したり、専門家のサポートを受けたりすることも大切です。例えば、

• 家族や友人に相談する: 困ったことがあれば、家族や友人に相談し、支え合いましょう。
• 地域の相談窓口を利用する: 地域の相談窓口では、介護に関する悩みや、精神的なサポートを受けることができます。
• カウンセリングを受ける: 専門のカウンセラーに相談し、心のケアを受けることも有効です。

精神的なサポートを受けることで、心の負担を軽減し、前向きに問題解決に取り組むことができます。

8. まとめ

今回の事故は、ケアマネージャーとデイサービス間の情報共有不足が原因で発生したものであり、介護サービス提供者側の過失が疑われます。賠償請求を行う場合は、弁護士に相談し、適切な手続きを進めることが重要です。また、今後の対応として、情報共有の徹底、記録の保管、介護保険制度の活用、精神的なサポートなども重要です。派遣のお仕事と介護の両立は大変ですが、ご自身の状況に合わせて、働き方やキャリアプランを見直すことも大切です。今回の経験を活かし、より良い介護環境を整え、ご自身も心穏やかに過ごせるように、一歩ずつ進んでいきましょう。

最後に、今回の事故が、今後の介護生活における教訓となり、より良い方向へ進むための一助となることを心から願っております。

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