「わがまま」なんかじゃない！介護と仕事の両立で疲弊するあなたへ。専門家が教える、心の負担を減らすための具体的な解決策

あなたは今、非常に困難な状況に直面されていると思います。介護と自身の健康問題、そして母親との複雑な関係性。これらの問題が絡み合い、心身ともに疲弊しきっていることでしょう。今回の記事では、あなたの抱える悩みに対し、介護と仕事の両立を支援する専門家として、具体的なアドバイスを提供します。あなたの「わがまま」という言葉の裏にある、本当に必要なものを見つけ、少しでも心穏やかに過ごせるように、一緒に考えていきましょう。

私はわがままなのでしょうか？

母親が六月に余命半年を言われました。

C型肝炎→肝硬変→肝細胞がん（副腎に転移あり）

現在は母親は一人暮らしで在宅ホスピスをしています。

家族は私（20代後半）と私の夫のみです。（父とは離婚、兄弟なし。母親の金銭トラブルで親戚から絶縁されてます）

私達夫婦は別居、実家から徒歩20分圏内に住んでいます。

最初は何でも一人でやってた母親なのですが、今月に入り急に具合が悪くなり、週二回だった訪問看護師さんは現在毎日朝と午後様子を見てくれ、先週から介護ヘルパーさんも来てくれるようになりました。（毎日朝兼昼食作り、曜日ごとに午後は風呂や掃除など）先生は月2回定期と電話で24時間対応してくれます。

けど、私は現在鬱と自律神経が悪く障害年金を頂いております。健康な体とは言いにくいです。

母親の件で福祉には色々お世話になってますが、少し介護が耐えられなくなってきました。

介護保険制度の単位が残ってるらしいので、例えば追加で夕方の食事を週何日か入ってもらう事はわがままでしょうか？

通常は夕食の食事作りに実家に1度は顔を出してます。

ここ最近夜中に電話で母親から体調不良の呼出されて朝まで寄り添う生活、夜になると電話がくるんじゃないかと気が張って眠れず、ようやく明け方に眠気が来たと思ったら、昼間にも数時間おきに寂しいと母親から電話がきます。

１日2時間寝られればいい方です。正直疲れてきました。

病気のせいか母親はある事ない事を言い出し、電話で色々な友人にそれを言います。

「あんた病気のお母さんほったらかして！」「あんたがしっかり見なさい！」と私の元に怒りの電話を掛けてくる方もいました。

※私の電話番号はもしも御見舞時に母親が倒れてたら連絡欲しいと教えてました。

上記にも書きましたが、母親はパチンコ依存症による金銭トラブルが耐えない人で、私も貯蓄を使い込まれたり、生活のため借金をし自己破産、仕舞いには私の給料を前借りする為に職場に乗り込まれたりで鬱になってしまい仕事を辞めたり、母親にトラウマというものも持ってます。

20才の時母親から逃げ出して5年くらい音信不通になってた時期もありました。

今もまだ心療内科に通院し、薬を飲んでいます。

主人と結婚の際報告するために再会した時、病気の影響なのかビックリするくらい性格が丸くなり、ここ2年くらいは普通に会話する位には仲が改善してたような気がします。

その事も私の病気もケアマネさんにも訪問看護師さんや先生にも話をしているのですが、無理しないでくださいと言ってる割には「娘さん実家に戻れませんか？」「今日は少し悪いので一日泊まって様子を見ていただけませんか？」「夕食なら毎日来て作れますよね？」と言ってきます。

ホスピスも緩和ケアもいっぱいで無理と言われたので在宅ホスピスになったのですが、今の状態で私自身が参ってます。

今後、間違って母親に文句言ってしまいそうで怖いです。

一番辛いのは母親だと分かってるのに、残された時間少しでも話しておくべきだと思うのに、身体がうまく動かず、気持ちとは裏腹に実家に行きたくない、怖いと……

正直余命半年の宣告すらまだ受け入れられてない状態です。

せめて夕方の食事を作ってくれる回数を増やしてもらって、毎日ではなく2.3日に一回顔を出したいと言うのはわがままですか？

1. あなたの置かれている状況を理解する

まず、あなたが置かれている状況を整理しましょう。あなたは、母親の介護と自身の健康問題、過去のトラウマ、そして経済的な問題という、非常に複雑な問題を抱えています。さらに、在宅ホスピスという状況下で、24時間体制の不安と、母親の病状に対する精神的な負担も大きいことでしょう。これらの要素が重なり合い、心身ともに疲弊しているのは当然のことです。

あなたが「わがまま」だと感じていること、それは決してわがままではありません。むしろ、自身の心と体を守るための、自然な感情です。介護は、体力だけでなく精神力も消耗するものです。さらに、あなたのように過去のトラウマを抱えている場合、その負担は計り知れません。まずは、自分自身を責めるのではなく、今の状況を客観的に理解し、受け入れることが大切です。

2. 介護保険サービスの活用と、さらなる支援の検討

現在の介護保険サービスは、訪問看護、介護ヘルパー、医師の往診など、多岐にわたっています。しかし、あなたの状況を考えると、これらのサービスだけでは十分ではない可能性があります。そこで、以下の点を検討してみましょう。

• 介護保険サービスの追加利用:

  すでに介護保険の単位が残っているとのことですので、夕食の食事作りを週に何回かヘルパーさんに依頼することは、非常に有効な手段です。ケアマネージャーに相談し、あなたの希望を伝え、利用できるサービスを最大限に活用しましょう。

• ショートステイの検討:

  母親の体調が安定している時期に、ショートステイを利用することも検討しましょう。これにより、あなたはまとまった休息時間を確保し、心身ともにリフレッシュすることができます。

• レスパイトケアの活用:

  レスパイトケアとは、介護者の負担を軽減するために、一時的に介護を他の人に委ねるサービスです。自治体によっては、さまざまな形で提供されていますので、ケアマネージャーに相談し、利用できる制度がないか確認しましょう。

3. 専門家への相談と、心のケアの重要性

あなたは現在、鬱と自律神経の不調で障害年金を受給されているとのこと。これは、あなたの心身が非常にデリケートな状態にあることを示しています。介護の負担に加え、過去のトラウマや母親との関係性からくる精神的なストレスは、さらに症状を悪化させる可能性があります。そのため、以下の専門家への相談を検討しましょう。

• 精神科医または心療内科医:

  現在の症状について、専門医に相談し、適切な治療を受けることが重要です。薬物療法だけでなく、カウンセリングなどの精神療法も検討しましょう。

• カウンセラーまたは臨床心理士:

  過去のトラウマや、母親との関係性について、専門家とじっくりと向き合い、心の整理をしましょう。認知行動療法や、対人関係療法など、さまざまな心理療法が有効です。

• ソーシャルワーカー:

  介護保険サービスや、その他の福祉制度について、専門的なアドバイスを受けることができます。あなたの状況に合った、最適な支援策を一緒に考えてもらいましょう。

専門家への相談は、あなたの心の負担を軽減し、より良い介護生活を送るための第一歩です。一人で抱え込まず、積極的に専門家の力を借りましょう。

4. 母親との関係性、そして「今」を大切に

母親との関係性は、非常に複雑で、過去のトラウマが影響していることもあり、容易に解決できるものではありません。しかし、母親の余命が限られているという現実を受け止め、残された時間をどのように過ごすかは、非常に重要な課題です。以下の点を意識してみましょう。

• 無理のない範囲でのコミュニケーション:

  毎日顔を出すことが難しい場合は、週に数回、電話で話す、手紙を書くなど、無理のない範囲でコミュニケーションを取りましょう。病状によっては、会話が難しくなることもありますが、あなたの声を聞かせるだけでも、母親にとっては大きな支えになります。

• 過去のわだかまりを少しずつ解消する:

  過去のトラウマを完全に消し去ることは難しいかもしれませんが、カウンセリングなどを通して、少しずつ心の整理をしましょう。母親との関係性についても、専門家のアドバイスを受けながら、建設的な関係を築けるように努力しましょう。

• 「今」を大切にする:

  母親の病状は日々変化し、残された時間は限られています。「後で話そう」「また今度」ではなく、今できることを、できる範囲で行いましょう。後悔のないように、母親との時間を大切に過ごしてください。

5. あなた自身の健康を最優先に

介護は、体力だけでなく精神力も消耗するものです。そして、あなたの現在の健康状態を考えると、無理をすることは非常に危険です。介護をする上で、最も大切なことは、あなた自身の健康を守ることです。以下の点を意識しましょう。

• 十分な休息と睡眠:

  睡眠不足は、心身の健康に悪影響を及ぼします。できる限り、十分な休息と睡眠を確保しましょう。昼間に少しでも仮眠をとるなど、工夫することも大切です。

• バランスの取れた食事:

  栄養バランスの取れた食事は、健康維持の基本です。忙しい中でも、できる限り自炊をする、または栄養補助食品を活用するなど、食生活にも気を配りましょう。

• 適度な運動:

  軽い運動は、心身のリフレッシュに効果的です。ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で運動を取り入れましょう。

• 気分転換:

  趣味に時間を費やす、好きな音楽を聴く、自然の中で過ごすなど、気分転換になるようなことを積極的に行いましょう。ストレスを溜め込まないように、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。

• 定期的な健康チェック:

  定期的に健康診断を受け、自身の健康状態を把握しましょう。気になる症状があれば、すぐに医療機関を受診しましょう。

6. 周囲への理解と協力を求める

あなたは一人で抱え込まず、周囲の人々に理解と協力を求めましょう。夫や、親しい友人、親戚など、あなたの状況を理解してくれる人に、積極的に相談し、助けを求めましょう。もし、頼れる人がいない場合は、地域の相談窓口や、NPO法人などの支援団体に相談することもできます。

• 夫との協力:

  夫に、あなたの状況を理解してもらい、介護を手伝ってもらう、または、家事などを分担してもらうなど、協力体制を築きましょう。二人の関係性も大切にしながら、協力し合えるように話し合いましょう。

• 親しい友人や親戚への相談:

  あなたの状況を理解してくれる友人や親戚がいれば、積極的に相談し、話を聞いてもらいましょう。話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなることがあります。

• 地域の相談窓口や支援団体の活用:

  一人で悩みを抱え込まず、地域の相談窓口や、NPO法人などの支援団体に相談することもできます。専門家のアドバイスを受けたり、同じような境遇の人々と交流することで、孤独感を軽減し、心の支えを得ることができます。

7. 最後に

あなたは今、非常に困難な状況に直面していますが、決して一人ではありません。あなたの「わがまま」という言葉の裏には、自身の心と体を守りたいという、切実な願いがあります。介護保険サービスの活用、専門家への相談、そして周囲への協力を得ることで、あなたの負担は必ず軽減されます。そして、あなた自身の健康を最優先に考え、無理のない範囲で介護を続けることが大切です。母親との残された時間を大切に、そして、あなた自身も大切に、生きていきましょう。

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