介護リーダーのあなたへ：機械浴や同時入浴の疑問、一人で抱え込まず、今すぐできること

この記事は、特別養護老人ホームでユニットリーダーとして働くあなたが抱える、機械浴や一般浴での入浴介助に関する悩み、そして、リーダーとしてのジレンマに焦点を当てています。機械浴の一人での対応や、認知症高齢者の二人同時入浴といった、人員不足が原因と思われる問題に直面し、何が正しいのか分からず、不安を抱えているあなた。この記事では、あなたの状況を深く理解し、具体的な解決策と、より良い職場環境を築くためのヒントを提供します。

特別養護老人ホームでの入浴です。利用者さんの入浴介助にいつも追われています。私たちの職場では、人がいないという理由で、機械浴を、一人で行うことになっています。以前、介護の会議の話で、「OOさんって機械浴できるのかな？」と、聞かれたので、私は、「1人だと不安だけれど２なら大丈夫だと…」と答えました。機械浴は、本来２人で行うのが本当だと聞いていたので、わざと言ってみましたが、施設長、補佐に「この話はここまでにします。」と話を切られてしまいました。

他にも、一般浴では、２つの浴槽で一人の人が、2人を同時に入れています。認知症のあるお年寄りの人から少し目を離すことになると思うので、私は、そのような入れ方やめています。もし重大事故があったら、怖いです。2人を同時に入れている人に、私は「万が一、何かあったら、怖くない？どんなに頑張って今までお風呂いれてきても、この入れ方で、事故を起こしたら全て否定されると思う」と、話すと「お風呂のノルマは、どうなるの？上の人達は、知っていると思う。」と、やめることはなく、そのような入れ方をしている人が増えています。(みんな休憩をほとんど取らず、サービス残業が普通になっている職場です。関係ありませんが、やっぱり辞めたくなる職場です。)他のユニットでも同じ状態です。みんな、ものすごく気を付けているので、そのような事故は、まだ起きてはいません。(新しい施設で開園して3年)１人で２人同時入浴をしていることは、まだ、直接、施設長や補佐に話していないので、言うだけ言ってみようと思いますが…機械浴のこと、一般浴の事、このようなことは、他の施設でも、あることなのでしょうか？私は、ユニットリーダーですが、何が正しいのか、わからなくなり、今は何もみんなに言っていません。(リーダらしくない自分です。)ヤバい事を、放置しているような気もします、物事を大げさに考えすぎているのでしょうか？このような事で重大事故を、万が一起こしたら、何か罪になりそうで怖いです。利用者様に、つらい思いをさせ申しわけないのは、当たり前です。

現状分析：あなたが直面している問題

あなたは、介護の現場でリーダーシップを発揮しながらも、多くの困難に直面しています。特に、以下の点が大きな問題として挙げられます。

• 人員不足による機械浴の一人対応：本来二人で行うべき機械浴を一人で行うことは、利用者様の安全を脅かす可能性があります。
• 二人同時入浴：認知症の高齢者を含む二人同時入浴は、事故のリスクを高める行為であり、あなたの強い懸念事項となっています。
• 上層部とのコミュニケーション不足：問題提起をしても、施設長や補佐に話を打ち切られるなど、問題解決に向けたコミュニケーションが不足しています。
• リーダーとしてのジレンマ：問題があることを認識しつつも、具体的な行動に移せていないことに対する葛藤、そして、リーダーシップを発揮できないことへの自己嫌悪。
• 法的リスクへの不安：重大事故が発生した場合の法的責任に対する不安。

問題解決への第一歩：具体的なアクションプラン

これらの問題を解決するために、今すぐできる具体的なアクションプランを提案します。

1. 現状の可視化と記録

まず、現状を客観的に把握するために、以下の情報を記録しましょう。

• 機械浴の実施状況：いつ、誰が、どのように機械浴を行っているのかを記録します。
• 一般浴の実施状況：二人同時入浴がいつ、誰によって、どのように行われているのかを記録します。
• 事故発生のリスク：ヒヤリハット事例や、事故につながりそうな状況を記録します。

これらの記録は、問題の深刻さを具体的に示し、上層部との交渉や改善策の提案に役立ちます。

2. 情報収集と知識の武装

次に、問題解決に必要な情報を収集し、知識を深めましょう。

• 関連法規の確認：介護保険法や、介護施設における安全管理に関する法規を確認し、法的根拠に基づいた主張ができるようにします。
• 他施設の事例研究：他の施設で同様の問題がどのように解決されているのか、情報収集を行います。介護関係の研修会やセミナーへの参加も有効です。
• 専門家への相談：介護事故に詳しい弁護士や、介護コンサルタントに相談し、アドバイスを求めます。

3. 上層部との交渉と改善提案

記録と情報収集を基に、上層部との交渉に臨みましょう。

1. 問題提起：記録に基づき、機械浴や二人同時入浴のリスクを具体的に説明し、改善の必要性を訴えます。
2. 具体的な改善策の提案：人員配置の見直し、業務フローの改善、研修の実施など、具体的な改善策を提案します。
3. 段階的なアプローチ：一度に全てを変えることは難しい場合もあるため、段階的な改善策を提案し、合意形成を目指します。

4. チーム内での情報共有と意識改革

チーム全体で問題意識を共有し、意識改革を図ることも重要です。

• 事例共有：ヒヤリハット事例や、他施設の成功事例を共有し、問題意識を高めます。
• 意見交換の場の設定：定期的に意見交換の場を設け、チームメンバーが自由に意見を言える雰囲気を作ります。
• 研修の実施：安全管理に関する研修や、リスクマネジメントに関する研修を実施し、知識とスキルを向上させます。

法的リスクと責任について

重大事故が発生した場合、法的責任を問われる可能性があります。具体的には、以下の点が問題となります。

• 業務上過失致死傷罪：業務上の注意義務を怠り、事故を起こした場合に問われる可能性があります。
• 民事責任：利用者様やその家族から損害賠償を請求される可能性があります。

これらのリスクを回避するためには、安全管理体制の強化、記録の徹底、そして、問題解決に向けた積極的な行動が不可欠です。

辞めたい気持ちとの向き合い方

今の職場を辞めたいと感じているかもしれませんが、まずは、できる限りの努力をして、状況を変えることを試みましょう。それでも状況が改善しない場合は、転職も選択肢の一つです。しかし、焦って転職先を決めるのではなく、以下の点を考慮して、慎重に検討しましょう。

• 自己分析：なぜ今の職場を辞めたいのか、自分のキャリアプランはどうなのかを明確にします。
• 情報収集：他の施設の情報を収集し、自分に合った職場を探します。
• 転職エージェントの活用：転職エージェントに相談し、キャリアに関するアドバイスや、求人情報の提供を受けます。

成功事例：他施設の取り組み

他の施設では、以下のような取り組みを通じて、同様の問題を解決しています。

• 人員配置の見直し：夜勤帯の人員を増やすなど、人員配置を見直し、業務負担を軽減しています。
• ICTの導入：見守りセンサーや、記録システムを導入し、業務効率化を図っています。
• 研修の強化：リスクマネジメントに関する研修を強化し、事故防止に努めています。
• チームワークの向上：チームミーティングを定期的に開催し、情報共有や意見交換を活発に行っています。

まとめ：あなたの未来を切り開くために

あなたは、介護の現場で、利用者様の安全と、より良いケアのために、懸命に努力しています。しかし、現状のままでは、あなたの心身への負担は増すばかりです。この記事で提案したアクションプランを実行し、問題解決に向けて積極的に行動することで、状況を改善し、あなたの未来を切り開くことができます。

まずは、現状を可視化し、情報収集を行い、上層部との交渉に臨みましょう。そして、チーム全体で問題意識を共有し、意識改革を図りましょう。これらの努力が実を結び、より良い職場環境が実現することを願っています。

もし、今の職場で抱えている問題が深刻で、一人で解決するのが難しいと感じたら、専門家への相談も検討しましょう。客観的な視点からのアドバイスは、問題解決への大きな力となります。

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