介護職員のイライラ解消！認知症のない入居者さんへの対応と心の持ち方

介護職員です。長文失礼します。愚痴になります。 認知のない入居者さんにイライラします。 グループホームに務めて５年になります。 介護は辛いしイライラすることも沢山あるけど、一つその人の可愛い所を見つけたり、病気だから仕方ないと思って何とか接してきてます。 その中で介護度１の認知のない、片麻痺の70代の女性に腹が立ってしまいます。 とても面倒くさがり屋で、自分で出来ることをせずに、できない振りをしてやってもらうまで待っている方です。 また、職員や同じ入居者さんを使おうとします(入浴一部介助を全介助でやってもらおうとする、他の入居者さんにティッシュを取らせる、タオルを洗濯場に持ってかせる等) 何度声掛けしても装具を適当にはめたり、車椅子のブレーキを掛けない、フットレストを上げないで車椅子から便座へ座る等で転倒もほぼ毎日のようにしてます。 痛いのは本人だし気をつけるように声掛けしても状況は変わらず、スタッフ見守り、つきっきりになると、こちらをチラチラ見て集中しない、手元も見ないで「出来ない」「やって」となります。 靴を逆さまにして「履けない」などと履こうとしたような動きだけします。 声掛け何度もすると「うるさいなぁ」と呟き、他の入居者に愚痴る(でも本人認知が無いため「まぁあんたに言ってもわからないか」と他の入居者さんをバカにした言動あります) 夜勤が職員一人の為その人に付き合っていたら、とても時間が掛かってしまい進みません。 でもこちらが手を出すと本人何もしなくなります。 放置したら時間かかって何とか出来るけど、先に述べたような手抜きによる怪我も多いです。 過去に出来たらプラスの声掛けをする、自分の身体が使わないとどうなるか説明する、などやってみましたが効果はなく、本人はあくまで全介助で楽したいようです。 認知でわけがわからなくて出来ないのでなく、やらなかったらいつか誰かがやってくれるからと確信犯的なのにとても腹が立ちます。 このような方の対応方法や、こちらの気持ちの切り替え方アドバイス良ければお願いします。 文章感情的になってしまいすみません。

５年間、介護の現場で献身的に働いてこられたご苦労、そして今の感情、痛いほど伝わってきます。認知症ではないのに、意図的に介助に頼る入居者さんへの対応は、介護職員にとって大きなストレス要因となります。この状況、多くの介護職員が抱える共通の悩みです。決してあなただけではありません。

ケーススタディ：介護職員の葛藤と解決への道筋

まずは、具体的なケーススタディを通して、問題点の整理と解決策を探っていきましょう。あなたは、入居者さんの「楽したい」という欲求と、あなたの「プロとしての責任感」の間で葛藤を抱えている状態です。これは、介護の現場ではよくあること。 この葛藤を解決するために、以下の３つのステップで考えてみましょう。

• ステップ１：問題の明確化

現状の問題点を整理してみましょう。入居者さんは、自分の能力以上のことを他者に頼ろうとする傾向があり、その結果、転倒などのリスクが高まっています。また、他の入居者や職員を「利用」しようとする行為も問題です。これは、単なる「面倒くさがり」ではなく、「依存」という側面も考慮する必要があります。さらに、あなたの感情面も重要です。「腹が立つ」「イライラする」という感情は、あなたのモチベーション低下や、ひいてはケアの質の低下に繋がる可能性があります。

• ステップ２：解決策の模索

では、どうすればこの状況を改善できるでしょうか？これまで「プラスの声掛け」や「説明」を試みてきましたが、効果がありませんでした。これは、入居者さんの「楽したい」という欲求が、あなたの努力を上回っていることを示唆しています。そこで、アプローチ方法を変える必要があります。具体的には、以下の３つの方法を検討してみましょう。

• 1. チームアプローチ：チーム全体で、入居者さんへの対応方針を共有し、統一した対応を心がけましょう。一人の職員が頑張るのではなく、チーム全体でサポートすることで、負担を軽減し、より効果的な対応が可能になります。例えば、入浴介助は、必要最小限の介助に絞り、できる範囲での自立を促すことをチームで共有します。
• 2. 個別ケアプランの見直し：現在のケアプランでは、入居者さんの「楽したい」という欲求が考慮されていない可能性があります。ケアプランを見直し、自立支援と安全確保のバランスを再検討しましょう。例えば、装具の装着方法や車椅子の使用方法を、より分かりやすく、安全にできる方法を検討します。また、転倒防止のための環境整備も重要です。例えば、床の滑り止めや手すりの設置などです。
• 3. 関係性の構築：「楽したい」という欲求の裏には、もしかしたら「不安」や「孤独」といった感情が隠れているかもしれません。入居者さんと信頼関係を築き、じっくりと話を聞くことで、その背景にある感情を理解しようと努めましょう。ただし、これは時間と忍耐を要する作業です。焦らず、少しずつ関係性を築いていくことが重要です。例えば、入浴後にお茶を一緒に飲んだり、好きな話題で会話をするなど、小さなコミュニケーションを積み重ねましょう。
• ステップ３：感情のコントロール

介護の仕事は、感情のジェットコースターです。イライラするのは当然のこと。しかし、その感情に振り回されてはいけません。感情をコントロールするための具体的な方法として、以下の３つの方法が有効です。

• 1. マインドフルネス：仕事中に意識的に深呼吸をする、瞑想をするなど、自分の心に意識を向けることで、感情の波に乗りこなしやすくなります。マインドフルネスアプリなどを活用するのも良いでしょう。
• 2. 同僚や上司との相談：一人で抱え込まず、同僚や上司に相談しましょう。同じような経験をしている人がいるかもしれません。相談することで、客観的な視点を得ることができ、解決策を見つけるヒントになるでしょう。また、相談することで、感情の負担を軽減することもできます。
• 3. 自己肯定感を高める：あなたは、５年間も介護の現場で頑張ってきました。それは、素晴らしいことです。自分の努力を認め、自己肯定感を高めることで、感情のコントロールがしやすくなります。趣味や休日の過ごし方など、自分自身を満たす時間を大切にすることも重要です。

成功事例：他施設での取り組みと効果

あるグループホームでは、同様の課題を抱える入居者さんに対し、「段階的支援」というアプローチを取り入れました。最初は、すべて介助するのではなく、できる範囲で入居者さんに手伝ってもらい、徐々に自立を促す方法です。例えば、靴の履かせ方一つとっても、最初は職員が手伝いながら、徐々に「自分でやってみよう」と促すことで、入居者さんのモチベーションを高め、自立へと導きました。その結果、転倒事故は減少、入居者さんの生活の質も向上し、職員の負担も軽減されました。この事例は、入居者さんの能力を尊重し、段階的に自立を促すことの重要性を示しています。

専門家の視点：介護士のメンタルヘルス

介護の仕事は、心身ともに負担が大きい仕事です。常にストレスにさらされ、燃え尽き症候群（バーンアウト）に陥るリスクも高いです。そのため、定期的な休息やストレスマネジメントが不可欠です。専門機関への相談も有効です。介護士向けの相談窓口や、メンタルヘルスに関する研修などを活用し、自分のメンタルヘルスを積極的にケアしましょう。 また、職場環境も重要です。チームワークの良い職場、上司や同僚との良好なコミュニケーションは、ストレス軽減に大きく貢献します。

まとめ

介護の現場で働くあなたは、大変な状況の中、日々努力をされています。今回のケースは、入居者さんの「楽したい」という欲求と、あなたの「プロとしての責任感」のバランスが崩れていることが原因です。チームアプローチ、ケアプランの見直し、関係性の構築、そして、あなたのメンタルヘルスのケアを同時に行うことで、この問題を解決できる可能性があります。決して一人で抱え込まず、同僚や上司、専門機関に相談することも忘れないでください。あなたは一人ではありません。

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