「できないこと」に悩むあなたへ：キャリアと心の健康を両立させるための具体的な方法

この記事では、長年続いたご両親の介護経験から、現在「できないこと」に悩み、心身の不調を感じているあなたに向けて、キャリア支援の専門家としての視点から具体的なアドバイスを提供します。仕事は続けられているものの、日常生活や自己肯定感に影響が出ている状況を改善し、心身ともに健康な状態でキャリアを築いていくためのヒントをお届けします。

何年も気持ちが晴れません。また、なぜか「出来ないこと」が幾つかあります。

例えば「郵便物をポストからとる」とか、ポストからとっても「開封する」が出来ない。長いこと放置し、開封したとしても、中身の手続きが出来ない。支払い請求を払いに行かない。たまりにたまってから支払う。そんなことの繰り返しです。

ずっと両親の介護をしてきて、父は痴ほう症で家中でおかしな(異常な)行動をとり、家庭にいても寛ぎのない生活が何年も続きました。

父の日課が「郵便物をとる」でした。私が仕事中で不在の時にとるので、結果、郵便物はどこかに消えました。様々な支払い等の連絡が入り、「痴ほうの父が無くしてしまって、、」と詫びながら、後処理で支払いや手続きなどしていました。

１年前、父を介護老人ホームへ入居させました。そのごも、なぜか私は郵便物を取らず、開封せず、中身の手続きが出来ないんです。(しない、ではなく、出来ない、という方が自分の中ではしっくりきます。すみません)

他にも、深く考えること、集中すること、眠ること、笑うこと、つっかずに話すことなどが上手く出来ず、死にたい消えたいと思い気分が常に沈んでいます。

カウンセリングを受けており、鬱気味なので心療内科を紹介して頂きましたが、病院に行けません。以前は、何かあるとすぐ診察を受け、健康体を維持するタイプだったのですが、虫歯が出来ていても歯科も、検診で引っ掛かった婦人科も行けてません。

私は、「鬱」に逃げているのでしょうか。ただの甘えでしょうか。仕事は行けているので、自分で「なんちゃって鬱」なのだろうか、と自問自答しています。こんな私に何か暖かいアドバイスなど頂けると有り難いです。宜しくお願いいたします。

1. 現状の理解：なぜ「できない」と感じるのか

まず、あなたの置かれている状況を理解することから始めましょう。長期間にわたるご両親の介護は、心身ともに大きな負担を強いるものです。特に、認知症の父親の介護は、予測不能な出来事への対応や、精神的なストレスが非常に大きかったと推察します。その結果、心身のバランスを崩し、様々な「できないこと」が生じていると考えられます。

「鬱」や「甘え」という言葉で自己評価を下げてしまいがちですが、まずはご自身を責めるのではなく、これまでの頑張りを認め、休息が必要な状態であることを理解しましょう。仕事に行けていることは素晴らしいですが、心身の不調が続くと、パフォーマンスの低下や、更なる悪化につながる可能性があります。早めの対策が必要です。

2. キャリアと心の健康を両立させるための具体的なステップ

ここでは、あなたの状況を改善し、キャリアと心の健康を両立させるための具体的なステップを提案します。

2-1. 専門家への相談と治療

カウンセリングを受けているとのことですが、心療内科への受診をためらっているとのこと。しかし、専門家の診断と治療は、あなたの症状を改善するために不可欠です。まずは、信頼できる心療内科医を探し、受診してみましょう。治療には、薬物療法や認知行動療法など、様々な選択肢があります。専門家のサポートを受けることで、症状の改善だけでなく、自己理解を深め、より良い対処法を見つけることができます。

受診をためらう理由として、過去の経験や、時間的な制約、経済的な負担など、様々な要因があるかもしれません。しかし、早期の治療は、回復への道のりを早め、キャリアへの影響を最小限に抑えることができます。まずは、一歩踏み出し、専門家との面談を予約することから始めてみましょう。

2-2. 休息と休息の質の向上

心身の不調を感じている場合、十分な休息は非常に重要です。質の高い休息を取るために、以下の点を意識しましょう。

• 睡眠の質の向上: 毎日同じ時間に寝起きし、睡眠時間を確保しましょう。寝る前にカフェインやアルコールを避け、リラックスできる環境を整えましょう。
• 休息時間の確保: 週末や休暇を利用して、心身を休ませる時間を設けましょう。趣味に没頭したり、自然の中で過ごしたりすることで、心身のリフレッシュを図りましょう。
• 瞑想やマインドフルネス: 瞑想やマインドフルネスは、ストレスを軽減し、心の平穏を取り戻すのに役立ちます。毎日数分でも良いので、実践してみましょう。

2-3. 業務効率化と働き方の見直し

仕事が原因でストレスを感じている場合は、業務効率化や働き方の見直しを行いましょう。

• タスク管理: 抱えているタスクを整理し、優先順位をつけましょう。重要度の低いタスクは、他の人に依頼したり、思い切ってやめてしまうことも検討しましょう。
• 時間管理: 時間管理術を学び、効率的に時間を使えるようにしましょう。ポモドーロテクニックなど、集中力を高めるためのテクニックも有効です。
• 労働時間の調整: 可能な範囲で、労働時間を調整しましょう。残業を減らしたり、テレワークを活用したりすることで、心身への負担を軽減できます。
• 上司や同僚への相談: 困っていることや、抱えている問題を、上司や同僚に相談しましょう。周囲の協力を得ることで、問題解決への糸口が見つかることもあります。

2-4. 自己肯定感を高める活動

自己肯定感の低下は、心の不調を悪化させる要因の一つです。自己肯定感を高めるために、以下の活動を実践しましょう。

• 小さな目標の設定と達成: 達成可能な小さな目標を設定し、それを達成することで、自己肯定感を高めましょう。目標達成の喜びを積み重ねることで、自信につながります。
• 自分の強みや価値の認識: 自分の強みや、これまでの経験から得た価値を認識しましょう。自己分析ツールや、周囲の人からのフィードバックを活用するのも良いでしょう。
• 感謝の気持ちを持つ: 日常生活の中で、感謝の気持ちを持つ習慣をつけましょう。感謝の気持ちは、幸福感を高め、自己肯定感を向上させます。
• 趣味や興味のあることへの時間: 自分の好きなことや興味のあることに時間を使いましょう。没頭できる時間を持つことで、ストレスが軽減され、自己肯定感も高まります。

3. キャリアチェンジの可能性

現在の仕事が、あなたの心身の不調の原因となっている場合、キャリアチェンジも選択肢の一つです。しかし、焦って決断するのではなく、まずは自己分析を行い、自分に合ったキャリアの方向性を見つけることが重要です。

3-1. 自己分析の重要性

キャリアチェンジを考える際には、自己分析が不可欠です。自己分析を通じて、以下の点を明確にしましょう。

• 自分の強みと弱み: これまでの経験やスキルを振り返り、自分の強みと弱みを客観的に把握しましょう。
• 興味関心: どのような仕事に興味があるのか、どのような働き方をしたいのかを考えましょう。
• 価値観: 仕事を通じて何を大切にしたいのか、どのような価値観を持っているのかを明確にしましょう。

自己分析には、自己分析ツールや、キャリアコンサルタントとの面談が役立ちます。客観的な視点から、あなたの強みや適性を分析し、最適なキャリアプランを提案してもらえます。

3-2. キャリアチェンジの選択肢

自己分析の結果を踏まえ、キャリアチェンジの選択肢を検討しましょう。以下は、いくつかの例です。

• 異業種への転職: これまでの経験を活かしつつ、新しい分野に挑戦することも可能です。未経験歓迎の求人や、研修制度が充実している企業を探してみましょう。
• 職種転換: 同じ業界内で、異なる職種に挑戦することも可能です。例えば、営業職から人事職へ、事務職から広報職へ、といったように、自分の興味関心や強みに合った職種を選びましょう。
• フリーランス・副業: フリーランスや副業として、自分のスキルを活かせる仕事を探すことも可能です。自分のペースで働けるため、心身の負担を軽減できます。
• 起業: 自分のアイデアを実現するために、起業することも可能です。ただし、リスクも伴うため、綿密な準備と計画が必要です。

3-3. キャリアチェンジを成功させるために

キャリアチェンジを成功させるためには、以下の点を意識しましょう。

• 情報収集: 興味のある業界や職種について、徹底的に情報収集を行いましょう。企業のウェブサイトや、転職サイト、SNSなどを活用して、情報を集めましょう。
• スキルアップ: キャリアチェンジに必要なスキルを習得するために、積極的に学習しましょう。オンライン講座や、セミナー、資格取得などを活用しましょう。
• 転職活動: 履歴書や職務経歴書の作成、面接対策など、転職活動に必要な準備を行いましょう。転職エージェントのサポートを受けるのも有効です。
• 焦らない: キャリアチェンジは、時間がかかることもあります。焦らずに、自分のペースで進めていきましょう。

4. 周囲のサポートと協力

一人で抱え込まず、周囲のサポートと協力を得ることも重要です。

• 家族や友人への相談: 家族や友人に、自分の状況を話し、悩みを共有しましょう。話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなることがあります。
• 専門家への相談: キャリアコンサルタントや、カウンセラーなどの専門家に相談しましょう。客観的なアドバイスや、サポートを受けることができます。
• 職場の同僚や上司への相談: 職場の同僚や上司に、自分の状況を話し、協力を求めましょう。理解を得ることで、働きやすい環境を築くことができます。
• サポートグループの活用: 同じような悩みを持つ人たちが集まる、サポートグループに参加するのも良いでしょう。経験を共有し、励まし合うことで、孤独感を解消できます。

5. まとめ：一歩ずつ、未来へ

あなたの抱える悩みは、決して珍しいものではありません。長期間の介護経験からくる心身の不調は、誰にでも起こりうるものです。しかし、適切な対策とサポートを受けることで、必ず改善することができます。

まずは、専門家への相談と治療から始めましょう。そして、休息と休息の質の向上、業務効率化、自己肯定感を高める活動などを実践し、心身の健康を取り戻しましょう。キャリアチェンジを検討する際には、自己分析を行い、自分に合ったキャリアプランを見つけましょう。周囲のサポートと協力を得ながら、一歩ずつ、未来へと進んでいきましょう。

あなたのキャリアが、心身ともに健康で、充実したものとなることを心から願っています。

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