親の言動に困惑…どうすれば穏やかな関係を築ける？介護施設でのコミュニケーション術

この記事では、ご高齢の親御さんの言動に悩むあなたが、より穏やかな関係を築き、お互いにとってより良い生活を送るためのヒントを提供します。特に、介護施設に入居された親御さんの言動に困惑している方に向けて、具体的なコミュニケーションのコツや、専門家の視点に基づいたアドバイスをお届けします。

親の精神状態が心配になってきました。81歳です。5年位前から全ての事や人の、先ず悪い所を探し出しては何かしらケチをつけるようになりました。当然私達からの母の日や敬老の日のプレゼントなども然りで、私達もむっと来てこれみよがしに父にだけプレゼントをしたくなったりしておりました。父が1年半前に亡くなり、１年程独り暮らしをした後本人の意思で老人ホームに2月に入居しました。蓄えはあるようで世話の行き届いた立地も便利なホームに入り、入居の皆さん幸せそうに過ごしておられます。実家からも近く昔のお友達や姉妹たちもちょくちょく訪問し、ホーム内にもお友達はできたようです。がここでも同様です。ケチをつける内容は、体の不調に対してその場ですぐ提携するお医者様に来てもらえない（例えば乾燥による背中の痒みであり、しかも夜であり、自宅で生活してもその程度であれば翌日まで辛抱するのでは？、看護師さんが昼夜常駐している施設で、他の方が本当にやばいと判断された際は直ぐに先生が呼ばれているのを私は見ました。）、近くに散歩などで出かけるのにいちいち職員に言わなくてはならないのが煩わしい（家族と生活しても、若い私達でも出かける時は家族に言って出るのが当然では）、と言った類で未だクーリングオフ期間内なので施設を出て家に帰るなり、他の施設に移るなり、私たちの家に呼び寄るなり可能ですが、どこに移っても多分そこでまたケチをつけ始める事は必置だと思われます。最も悩むのが肘の怪我です。一人暮らし時代に骨折して治療して頂いき、医学的には治癒し多少の違和感は残ってもこれ以上は望めないと言われた箇所の不調を繰り返し訴えます。若い人であればちょっとした手術でそれは改善されるかも知れないらしい事ですが、私が付き添って行った病院では先生がはっきり、母にはその手術は薦めたくないと言われました。曰く体にメスを入れる事自体が体力を落とす、入院によって更に足腰を弱らせトータルでデメリットの方が多い。元々故障も少なく身体柔軟で、肘の曲げ伸ばし等はお医者様や私以上に遜色なく出来るのもこの目で見ました。それでもこれまでと全く同じでない事が許せないようで、会うたび、電話する度に愚痴を聞かされ私自身が母と連絡するのが非常なストレスとなっております。ですがこの言動は考えてみるとちょっと異常なようで、ただ腹を立てるだけで良い、ものでしょうか。どう相手して上げたら穏やかに過ごしてもらえるものでしょうか。よく聞く、物とられとかはありません。物忘れも私自身も若い頃から比べるとそれはありますが私よりもだいぶひどいかなあ～、と言った程度です。

補足

上に書いた問題は実際に多少なりとも不自由な問題であります。しかしホームは食事メニューも選べる施設ですが、それすら「選ばなくてはならない。煩わしい」と言いますから明らかに物事を異常に悪い方、悪い方に取りたがるような気がしてなりません。

はじめに：なぜ親の言動に困惑するのか？

ご両親の言動に困惑し、ストレスを感じるのは、決してあなただけではありません。特に、親御さんが高齢になり、心身の状態が変化する中で、以前とは異なる言動が見られるようになると、多くの人が戸惑い、悩むものです。今回のケースでは、ご自身の母親が、物事の悪い点ばかりに目を向け、些細なことにもケチをつけるようになり、それがあなたにとって大きなストレスとなっている状況です。このような状況は、介護施設での生活においても同様に続き、解決策を見つけることが難しいと感じていることでしょう。

この問題の根底には、

• 親御さんの心身の変化
• コミュニケーションのずれ
• 介護施設という環境への適応

といった、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。この記事では、これらの要因を一つずつ紐解きながら、具体的な解決策を提示していきます。

1. 親御さんの状態を理解する：原因を探る

まず、親御さんの言動の背後にある原因を理解することが重要です。単に「ケチをつける」という表面的な行動だけを見ていては、根本的な解決には繋がりません。考えられる原因として、以下の点が挙げられます。

1-1. 加齢による心身の変化

高齢になると、身体機能だけでなく、認知機能にも変化が起こることがあります。例えば、

• 認知機能の低下：記憶力や判断力の低下は、不安感を増大させ、些細なことにも過敏に反応する原因となります。
• 感情のコントロールの難しさ：感情の起伏が激しくなり、ネガティブな感情を抑えきれなくなることがあります。
• 身体的な不調：身体の痛みや不快感は、精神的なストレスとなり、イライラの原因となります。

今回のケースでは、肘の怪我に対する執拗な訴えや、些細なことへの不満は、身体的な不調や、それに対する不安感から来ている可能性も考えられます。

1-2. 環境の変化への適応の難しさ

介護施設への入居は、親御さんにとって大きな環境の変化です。慣れない環境、新しい人間関係、自由の制限など、様々なストレス要因が存在します。特に、

• 喪失感：長年住み慣れた家を離れることによる喪失感。
• 孤独感：新しい環境での人間関係の構築の難しさ。
• 自立心の低下：自分の思い通りにならないことへの不満。

といった感情は、ネガティブな言動を引き起こす可能性があります。

1-3. コミュニケーションのずれ

親子間のコミュニケーションは、長年の関係性の中で形成されたパターンが影響します。親御さんが、

• 自分の気持ちをうまく伝えられない
• あなたに理解してもらえないと感じている

といった場合、不満や不安が言葉や行動として現れることがあります。特に、あなたが母親の言動にストレスを感じ、距離を置こうとすることで、さらにコミュニケーションが難しくなる悪循環に陥ることもあります。

2. コミュニケーションのコツ：具体的な対応策

親御さんの状態を理解した上で、具体的なコミュニケーションのコツを実践してみましょう。ここでは、

• 傾聴
• 共感
• 肯定的な言葉がけ
• 建設的な提案

の4つのポイントに焦点を当てて解説します。

2-1. 傾聴：話をじっくりと聞く

親御さんの話に耳を傾けることは、最も基本的なコミュニケーションの第一歩です。話の内容がたとえ愚痴や不満であっても、

• 最後まで話を遮らずに聞く
• 相槌を打ちながら聞く
• 相手の目を見て聞く

といった姿勢を示すことで、親御さんは「自分の話を聞いてくれている」と感じ、安心感を得ることができます。話を聞く際には、

• 「それで、どう感じましたか？」
• 「それは大変でしたね」
• 「どんなことが一番つらかったですか？」

といった質問をすることで、相手の気持ちを深く理解しようとする姿勢を示すことが重要です。

2-2. 共感：気持ちに寄り添う

親御さんの気持ちに共感することは、信頼関係を築く上で非常に大切です。相手の気持ちを理解し、言葉で伝えることで、

• 「それはつらいですね」
• 「お気持ち、よく分かります」
• 「私も同じような経験をしたことがあります」

といった言葉を使うことで、親御さんは「自分の気持ちを分かってくれる」と感じ、孤独感や不安感を和らげることができます。ただし、共感する際には、

• 相手の感情を否定しない
• 安易なアドバイスをしない

ことに注意しましょう。まずは、相手の気持ちを受け止めることが大切です。

2-3. 肯定的な言葉がけ：前向きな気持ちを促す

親御さんの言動を否定するのではなく、肯定的な言葉がけを心がけることで、前向きな気持ちを促すことができます。例えば、

• 「いつもありがとうございます」
• 「すごいですね」
• 「頑張っていますね」

といった言葉は、相手の自尊心を高め、ポジティブな感情を育む効果があります。また、

• 過去の成功体験を褒める
• 得意なことを認める

といったことも有効です。ただし、

• 嘘や大げさな褒め言葉は避ける
• 具体的に褒める

ことを意識しましょう。

2-4. 建設的な提案：解決策を一緒に考える

親御さんの悩みに対して、一緒に解決策を考えることも重要です。例えば、

• 「何か困っていることはありますか？」
• 「何かできることはありますか？」
• 「一緒に考えてみましょう」

といった言葉で、親御さんの話を聞き、具体的な問題点を探ります。その上で、

• 解決策を提案する
• 一緒に解決策を探す
• 専門家への相談を勧める

など、具体的な行動につなげることが大切です。今回のケースでは、

• 施設のスタッフとの連携
• 医師との相談
• 専門家の意見を聞く

といったことが有効な手段となるでしょう。

3. 介護施設との連携：より良い関係を築くために

介護施設に入居している親御さんの場合、施設との連携が非常に重要になります。施設スタッフは、親御さんの生活を間近で見ており、専門的な知識や経験を持っています。積極的に連携することで、より良いケアを受けることができ、あなたの負担も軽減されます。

3-1. 施設スタッフとの情報共有

親御さんの状態や、困っていること、気になることなどを、積極的に施設スタッフと共有しましょう。例えば、

• 定期的な面談：月に一度など、定期的に施設スタッフと面談を行い、親御さんの様子や気になることについて話し合いましょう。
• 連絡ノートの活用：連絡ノートを活用し、日々の出来事や気づいたことなどを記録し、共有しましょう。
• 電話やメールでの連絡：必要に応じて、電話やメールで連絡を取り、情報交換を行いましょう。

情報共有を通じて、

• 親御さんの状態を正確に把握する
• 適切なケアプランを立てる
• 問題の早期発見・早期解決につなげる

ことができます。

3-2. 施設のケアプランへの参加

施設のケアプランに積極的に参加し、親御さんのケアに関する意思決定に関わりましょう。ケアプランとは、

• 親御さんの心身の状態
• 生活環境
• 本人の希望

などを考慮して作成される、個別のケア計画のことです。ケアプランに参加することで、

• 親御さんの希望を反映させる
• より質の高いケアを受ける
• 施設との連携を強化する

ことができます。ケアプランへの参加を通じて、親御さんの生活の質を向上させ、あなた自身の安心感も高めることができます。

3-3. 施設への感謝の気持ちを伝える

施設スタッフに対して、感謝の気持ちを伝えることも大切です。感謝の気持ちを伝えることで、

• スタッフのモチベーションを高める
• より良い関係を築く
• 親御さんのケアの質を向上させる

効果が期待できます。感謝の気持ちを伝える方法は、

• 言葉で伝える：直接会ったときや電話で、「いつもありがとうございます」など、感謝の気持ちを伝えましょう。
• 手紙やプレゼント：手紙やちょっとしたプレゼントを贈ることも、感謝の気持ちを伝える効果的な方法です。
• 施設のイベントへの参加：施設のイベントに参加し、スタッフとの交流を深めましょう。

などがあります。感謝の気持ちを伝えることで、施設との良好な関係を築き、親御さんの生活をより豊かにすることができます。

4. 専門家への相談：さらなるサポートを得る

親御さんの言動への対応に悩んだり、問題が深刻化する場合は、専門家への相談も検討しましょう。専門家は、

• 専門的な知識と経験
• 客観的な視点
• 具体的なアドバイス

を提供してくれます。相談できる専門家としては、

• 医師：親御さんの心身の状態について、医学的なアドバイスを受けることができます。
• 精神科医：精神的な問題や認知症の疑いがある場合に、専門的な診断や治療を受けることができます。
• ケアマネージャー：介護に関する相談や、ケアプランの作成・調整を依頼することができます。
• カウンセラー：あなたの悩みを聞き、心のケアをしてくれます。

などが挙げられます。専門家への相談は、

• 問題の早期発見・早期解決
• 適切な対応策の獲得
• あなたの心の負担の軽減

につながります。一人で抱え込まず、専門家のサポートを得ることも検討しましょう。

5. あなた自身のケア：心身の健康を保つために

親御さんの介護は、あなたにとって大きな負担となることがあります。心身の健康を保つために、

• 休息
• 気分転換
• ストレス発散

の時間を意識的に作りましょう。例えば、

• 十分な睡眠をとる
• 趣味や好きなことに時間を費やす
• 友人や家族と話す
• 専門家のカウンセリングを受ける

など、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。また、

• 完璧主義を手放す
• 人に頼る

ことも大切です。一人で抱え込まず、周囲のサポートを活用しましょう。あなたの心身の健康は、親御さんの介護にとっても重要です。

まとめ：穏やかな関係を築くために

親御さんの言動に困惑し、ストレスを感じることは、決して珍しいことではありません。しかし、親御さんの状態を理解し、適切なコミュニケーションを心がけ、介護施設との連携を密にすることで、より穏やかな関係を築くことができます。そして、あなた自身の心身の健康を保つことも忘れないでください。
今回のケースでは、

• 親御さんの状態を理解する：加齢による心身の変化、環境の変化への適応の難しさ、コミュニケーションのずれなどを考慮する。
• コミュニケーションのコツを実践する：傾聴、共感、肯定的な言葉がけ、建設的な提案を心がける。
• 介護施設との連携を強化する：情報共有、ケアプランへの参加、感謝の気持ちを伝える。
• 専門家への相談を検討する：医師、精神科医、ケアマネージャー、カウンセラーなどに相談する。
• あなた自身のケアを大切にする：休息、気分転換、ストレス発散の時間を確保する。

といったステップを踏むことで、より良い関係を築き、お互いにとってより豊かな生活を送ることができるでしょう。

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